上級者向けです。何度もマカロンを使ったことのある方や、普段からお菓子作りをされている方にお勧めします。 フレンチメレンゲのマカロンは空洞ができやすいと言われています。イタリアンメレンゲの方がメレンゲの状態が安定していて失敗が少ないとも言われていますので、フレンチメレンゲのマカロンを何度やってもうまくいかない方、こちらを試してみてください。少量では作りにくいので、フレンチメレンゲのマカロンの倍量が1回でできます。イタリアンメレンゲのマカロンの成功率が高い、とは言ってもオーブンとの相性などはフレンチメレンゲのものと変わらないです。
イタリアンメレンゲのシロップの温度は非接触温度計が便利です。
乾いたボールにアーモンドパウダーと粉糖を入れてホイッパーでよく混ぜる。 オーブンは160度に予熱する。
アーモンドパウダーと粉糖のボールに卵白①を入れ、ゴムベラで混ぜる。
粉気がなくなり、画像のようなねっとりまとまった状態になればOK
グラニュー糖①を鍋に入れ、水を加えて中火弱の火にかける。
シロップを作っている間に卵白②をボールに入れハンドミキサーで軽く泡立てておく。
シロップが117度になるまで加熱。
卵白をハンドミキサーで泡立てながら、シロップを垂らして加えていく。
シロップをすべて加えたら3分ほど泡立てる。たて終わりはつやがあり、つのは立たずにたらたらと流れるようなメレンゲになります。
2のボールにメレンゲを全量入れ、ゴムベラで5回切るようにさらに底からすくって返すように、これを6回ほど行う。
底からすくって返すのを15回程度行う。
だいぶなめらかになってきているが、まだぼそぼそして粗い。ゴムベラですくってみてもボトボト途切れる。
ゴムベラでボールの側面に生地を薄く伸ばす。
生地をすくって垂らすと途切れず、積み重なるように落ち、細くなってもつながっていくくらいなめらかな状態。
1㎝の丸口金を付けた絞り袋に生地を入れる。
天板に絞り出し5~10分程度室温で乾かす。 1枚の天板に絞り切れない分は、絞り袋のまま置いておきます。一度に絞ってしまうと乾燥しすぎてうまく焼けなくなりますので注意。
***バタークリーム*** 卵黄にグラニュー糖②を加えてすり混ぜる。 牛乳を鍋に入れて沸騰直前程度まで沸かす。
温めた牛乳を卵黄のボールに少しずつ加え、グラニュー糖を溶かすようによく混ぜる。
鍋に戻し入れ、弱火にかけ混ぜながらとろみをつける。ゴムベラで鍋底をこすってみると写真のように筋ができるくらい。サラサラでかなりゆる~いカスタードクリームのイメージです。冷ましておく。
20が冷めてから、バター(食塩不使用)を電子レンジ600wで30秒ほど加熱して柔らかくし、少しずつ20を加えてよく混ぜる。 20(アングレーズソース)が熱いうちに加えるとバターが溶けてドロドロになってしまうので、必ず冷めてから。 バニラビーンズ(バニラペースト)を加え香りをつける。
マカロンに絞り出し、もう1枚で挟む。端っこギリギリまでクリームが来るように少し押さえる。 冷蔵庫で一晩寝かせてなじんだら出来上がり。
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hoppe
料理研究家
六車樹里(むぐるまじゅり) ひらかた独歩ふぁーむ、広報(SNS周りや旬のレシピ担当) 大阪府出身、在住 2歳年上の主人と、男子3人の5人家族 看護師を経て、お菓子、パンのレシピやコラム作成を数年したころ自己免疫の肝臓疾患を発症するとともに精神的にも底の状態が1年以上続き家からほとんど出られない状態に。 大好きだったお菓子やパンを作ることも苦痛になりレシピサイトはおろかパソコンを開くことすらつらく、人と会うことも外出も避ける日々・・・ そんな中、市の広報に掲載された地域活性化を目指して奮闘する農家の記事を読み、農業を通じた地域活性化の取り組みに興味が沸き、農業への関心が高まりつつあった矢先、偶然先の農家さんの食育に関する講演のチラシを手にすることに。 気にはなったものの当時は精神的に外出が難しい状態で、何とか配信期限ぎりぎりに、講演を記録した動画を見ることができる。 その中で話されていた「自分が農業を続けることで、その風景を守っていきたい」という想いに感銘を受ける。 さらにその方の作る野菜の持つ力強さや味わいの濃さ、甘み、食感すべて、人生で一番と言い切れるほどの美味しさにただただ感動。 すぐにこの農家さんに連絡を取り、翌月からその農家さんの元で働くことに。 畑で働くようになって、みるみるメンタルが改善。自分でも驚くほどに毎日が楽しく生き生きと過ごせるように。 あれほど苦痛だったお菓子を作ること、レシピを作ることも仕事として再開、野菜そのものの持つ旨味や食感を生かしたレシピを考案し消費者の方に向けて発信中。 遠くから運ばれてくる有名どころの野菜より、鮮度が大切な野菜の地産地消のメリットは大きいことを日々実感するとともに、地域で採れたばかりの野菜の魅力を知ってもらいたいと奮闘中です。