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    • 公開日2017/01/16
    • 更新日2017/01/16

    作り置きおかずのレシピ&基本6 人気の簡単レシピで楽ちんに!

    大人気の「作り置きおかず」、牛肉とごぼうのしぐれ煮、切り干し大根と昆布の炒め煮などのレシピ。さらに作り置きおかずの基本をもう一度しっかりおさらい! 食のプロ、管理栄養士の視点から、作り置きでいちばん大切な衛生管理とおいしい味付けについて解説します。

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    作り置きおかずのレシピ&基本6 人気の簡単レシピで楽ちんに!

     

    作り置きおかずはなぜ人気なのか

    数年前から人気の作り置きおかず。専用の料理本が何冊も出版されています。

    作り置きがヒットしたのは、働く女性が増えたからというのが大きいですよね。「日々の家事に割く時間を短縮しつつ、おいしい料理を作りたい」という思いが、作り置きのヒットにつながったように思います。

    しかし、いま流行りの作り置きおかずがすべてパーフェクトなのかと言うと、そうではありません。保存方法や食べ方など押さえておくべき点がいくつかあります。

     

    作り置きおかずで知っておきたい6つのこと

    昔は作った料理は基本的にその場で食べきるものでしたが、今では冷蔵庫や電子レンジなどの普及や働く女性が増えた背景などもあり、作り置きおかずが当たり前になりました。

    そこで、作り置きおかずを作る時、保存する時、食べる時に注意したい点を紹介します。

     

    1. 汁気を少なくする

    作り置きおかずの基本は、汁気を少なくすることです。汁気を少なくすることで、細菌などの繁殖を防ぐことにつながります。煮物などを作り置きにした場合は、煮汁を飛ばしてから保存するようにしましょう。この一手間で、保存性が高まります。

     

    2. 直箸でさわらない

    作り置きおかずは直箸でさわるのはNGです。私達の唾液にはたくさんの雑菌が存在します。

    直箸でつつくのは、作り置きおかずの腐敗を進めることになるので、やめましょう。

    気をつけたいのは、作り置きおかずをお弁当箱に詰める時。お弁当は常温のまま数時間放置され、再加熱せずに食べることも多いので、通常よりも注意が必要です。直箸でおかずを詰めるのは、絶対にやめましょう。

     

    3. 冷蔵庫で保存する

    カレーなどを鍋に入れたのまま、コンロの近辺で保存する方も多いと思いますが、基本的には冷蔵庫に入れましょう。「翌日食べる」という場合も、一度冷蔵庫で保存し、食べる時に再加熱を。また、翌日に食べない場合は冷凍してしまうのもアリです。

     

    4. 食べる時は再加熱

    サラダなど生で食べるもの以外の作り置きおかずは再加熱するようにしましょう。たとえ、雑菌が繁殖してしまっても、加熱することで多くの菌を死滅させることができます。野菜の炒め煮などの「副菜」は冷たくても食べられますが、再加熱する習慣をつけましょう。

     

    5. 味付けが濃くなりがちと心得る

    加工食品などによく入っている「酸化防止剤」や「保存料」など、いまでは保存期間をのばすための食品添加物がたくさんあります。

    しかし、昔はこの保存料の役割が「塩」や「砂糖」などでした。これらには防腐効果があるからです。作り置きおかずも保存期間をのばすために、塩や砂糖、醤油、みそなど調味料の使用量が多くなるのは事実です。

     

    6. 「鮮度が良い」はそれだけでおいしい

    私達が「おいしい」と感じる感覚の中で重要なポイントの1つに「鮮度が良い」という点があります。

    作り置きおかずは、この点で勝てません。毎日の食卓をより豊かなものにしたい時、作り置きおかずだけを並べるのは、おすすめできません。

    野菜をサッと洗って切ってそのまま出すなど、簡単でも良いので作り置かないおかずを一緒に出すことで、さらに豊かな食卓にすることができるかと思います。

     

    作り置きおかずはアレンジして楽しむ

    作り置きおかずは何日か食べることを前提にしたおかずですが、果たして何日も同じ料理を食べたいかと聞かれると、疑問です。

    作り置きおかずを楽しんで続けるためには、その料理がアレンジできるかどうかという点も大きいと思います。

    例えば、煮物を作ったら、翌日はだし汁と野菜を足して鍋料理にアレンジ♪ 炒めものなどの副菜はオムレツの具材にアレンジ、などという具合にしてみてはどうでしょうか。

    このようにアレンジしていくことで、毎日の食卓にも変化が出て、作り置きおかずの醍醐味を味わえると思います。

     

    作り置きに使える簡単レシピ

    簡単に作ることができる作り置きレシピを紹介します。どちらのレシピも冷蔵庫で3〜4日ほど保存OK。また、卵焼きの具材にアレンジなどもできます♪

     

    作り置き。牛肉とごぼうのしぐれ煮

    牛肉のしぐれ煮に、たっぷりのごぼうとピーマンを入れて野菜も一緒に食べられるように作った一品。お弁当にもおすすめです。

    【材料(2〜3人分)】
    牛肉(こま切れ)…160g
    ごぼう…80g
    ピーマン…2個
    しょうゆ…大さじ1と1/2
    酒…大さじ1
    砂糖…大さじ1
    みりん…大さじ1/2
    ごま油…小さじ1

    【下準備】
    ・ごぼうをよく洗い、ささがきにし、5分ほど水にさらす
    ・ピーマンの種を取り除き、細切りにする

    【作り方】
    1.鍋を熱し、ごま油を入れ、牛肉、ごぼう、ピーマンを加えて炒める。
    2.1にしょうゆ、酒、砂糖、みりんを加えて、蓋をして弱火で5分煮る。
    3.2の蓋を外し、中火にして1分ほど加熱し、汁気を飛ばす。

    詳しいレシピはこちら

     

    作り置き。切り干し大根と昆布の炒め煮

    切り干し大根や糸切り昆布などの乾物は作り置きに使えます! 卵焼きの具材にアレンジしても◎です。

    【材料(2〜3人分)】
    切り干し大根(乾燥)…12g
    糸切り昆布(乾燥)…3g
    にんじん…50g
    油あげ…1枚
    ごま油…小さじ1
    めんつゆ(濃縮タイプ)…大さじ1
    酒…大さじ3
    みりん…大さじ1

    【下準備】
    ・切り干し大根と糸切り昆布を水で戻す
    ・にんじんを千切りにし、油あげを短冊切りにする

    【作り方】
    1.鍋を熱し、ごま油を入れて、切り干し大根、糸切り昆布、にんじん、油あげを加えて炒める。
    2.1にめんつゆ、酒、みりんを加えて、蓋をして弱火で5分煮る。その後、蓋を外し、中火で1分ほど炒めて汁気を飛ばす。

    詳しいレシピはこちら

     

    作り置きおかずは一長一短

    いかがでしたか? 作り置きおかずの知っておきたいポイントを紹介しました。そこだけ見ると、デメリットに映ってしまうかもしれませんが、やはり作り置きおかずは「家事の負担を減らす」「毎日の献立を考えなくて済む」などのメリットも大きいところ。

    基本をおさえつつ、できることから日々の食生活で実践し、毎日の食卓がより良いものになると良いですね。

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    このコラムを書いたArtist

    若子みな美
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    若子みな美

    管理栄養士・減塩料理家 レシピ開発、料理・美容・栄養など食に関する記事の執筆や監修、料理写真撮影、栄養計算などのお仕事をしています。 病院や学校給食に従事した経験を活かし、食に関してトータルコーディネートを行う。 『栄養バランス × 味 × 見た目』を3つが揃った減塩レシピ、時短簡単レシピの開発を得意とする。 見た目からの料理の美味しさを極めるため、祐成陽子クッキングアートセミナーへ通い、フードコーディネーターになるための知識・経験を得る。

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