優しい味わいに癒される♪山梨の郷土料理「ほうとう」
山梨県の郷土料理「ほうとう」をご存じでしょうか? かぼちゃやきのこなどたくさんの具材と一緒に"ほうとう"という平たい麺をぐつぐつ煮込んだ料理です。
ほうとうは、武田信玄が陣中食として食べたといわれるほど歴史のある郷土料理。消化が良く、栄養価も高いことから普及し、山梨の名物となったといわれています。
ほうとうは山梨では季節に関わらず食べられていて、その季節ごとにさまざまな具材を入れて楽しむことができる料理です。具材も味付けも家庭ごとに違いがあるのも楽しいところ。そのなかでも、かぼちゃだけは欠かせない! という方は多いようです。ほろりと煮溶けるほどやわらかく煮えたかぼちゃは何とも言えない美味しさです。
うま味がしみ込んだほうとうは優しい味わい。ふぅふぅ食べると心も体もほっと癒される気分になります。今回は基本のほうとうの作り方をご紹介します。
基本のほうとうの作り方
【材料(2~3人分)】
ほうとう 300g
かぼちゃ 150g
大根 60g
にんじん 1/3本
しめじ 1/2パック
長ねぎ 1/2本
白菜 100g
豚ロース切り落とし 120g
油揚げ 1枚
A水 1.4L
Aだしパック 2個
醤油 大さじ1
みりん 大さじ1
味噌 80g程度
一味または七味唐辛子 お好みで
【作り方】
<下準備>
材料を用意します。野菜やお肉はお好みのもので代用しても大丈夫です。
1.うどんを用意します。あれば打ち粉がしてあるほうとうがいいです。なければうどんでもいいですが、きしめんのような平たい麺がおすすめ。打ち粉がしていない麺の場合は汁にとろみがつきませんので、お好みで仕上げに水溶き片栗粉でとろみづけするといいですよ。
2.材料を切ります。
・大根、にんじんは皮をむき、厚さ3~5mmのいちょう切りまたは半月切りにします。
・しめじは石づきを切り落としてほぐし、長ねぎは厚さ5mmの斜め切りにします。
・白菜はひと口大のざく切りに、油揚げは横半分に切ってから1cm幅に切ります。
・かぼちゃはひと口大の長めの乱切りにし、耐熱皿に入れて大さじ1の水をまわしかけ、電子レンジ(600W)で3分加熱します。
3.土鍋や鋳物など厚手の鍋にA、大根、にんじんを入れ火にかけます。
4.沸騰したら、しめじ、油揚げ、豚ロース切り落としを入れます。
5.だしパックを取り出し、ほうとうを入れ煮ます。少し煮たら白菜を加え、醤油、みりん、煮汁で溶いた味噌を半分加えて煮込みます。
※煮込み時間は使用する麺によって異なりますので、パッケージを見てくださいね。
6.長ねぎとかぼちゃを加え、残りの味噌を入れてさっと煮て仕上げます。かぼちゃがほろっとやわらかくなり、煮汁がやや黄色っぽくなったら食べごろです。
お好みで一味または七味唐辛子をふって召し上がってくださいね。
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基本のほうとう。
色とりどりの野菜に、見た目にも元気になりそうなほうとう。体が温まり、栄養や消化の良いほうとうは体に負担なく食べられ、お子さんや年配の方、体調を崩しがちなときにも安心して食べられます。不足しがちな野菜をたっぷり入れて、体が喜ぶ美味しいほうとうを作ってみてくださいね。
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