ヘルシーおやつとして干し芋が人気ですね。 お好みのさつまいもで手作り干し芋はいかがでしょうか? 作り方はシンプルながら、芋の品種や干し具合、切り方でも味わいが変わって楽しいです。
強すぎない蒸気でじっくり蒸すことがポイント。芯までじっくり火が通り甘さが引き出されます。 より甘く作りたい場合は、取りたてより冷暗所で貯蔵したさつまいもを使用すると良いです。
干し芋を作るための道具を揃えます。 ・さつまいもが入る大きさの鍋&蒸しざる 又は蒸し器 ・爪楊枝、キッチンペーパー ・包丁 又は糸 ・大きめのざる ・干しかご
きれいに洗ったさつまいもを蒸し器で丸ごと蒸します。(鍋に入らない場合は半分に切っても大丈夫です) 大きさや品種にもよりますが蒸し時間は蒸気が上がってから35~50分ほど。 中火くらいの強すぎない蒸気でじっくり時間をかけて蒸すことで甘みが引き出されます。
長時間蒸していると、お湯が蒸発して空焚きになってしまうと危ないので途中お湯がしっかりあるか確認しながら蒸します。 楊枝を刺してみて力を入れなくてもすぅーっと刺さるようになるまで蒸します。
蒸しあがったら熱くないように清潔な布巾かキッチンペーパーで持って皮をむきます。 熱いうちがむきやすいので、やけどに気を付けて手早くむきます。 楊枝を使って皮にきっかけを作ってからだとむきやすいです。
さつまいもが熱々だと身が崩れやすいので粗熱が取れるまで冷まします。
さつまいもを5mm幅の斜め薄切りにします。 (両端は繊維質で干し芋には向かないので切り落として味見しちゃいましょう。) 包丁で切っても良いですが、芋がやわらかくねっとりしていてとっても崩れやすいので気を付けましょう。
糸で切るときれいに切れるので、切りたい幅に下側から糸を食い込ませたら上側に持ってきてクロスさせて切ります。
重ならないようにざるに並べて、 連続して天気の良さそうな日を見計らって干します。 干す場所は、おひさまが良く当たって風通しが良く涼しいところが最適です。
干しかごなどがあると場所も取らず衛生的に干せるのでおすすめです。 数時間経ったら上下を返してまんべんなく乾燥させます。 夕方になったら取り込んで、翌日朝からまた干して、乾き具合を見ながら3日から5日干します。
水分が抜けて薄くなり、やや反り返ってきます。 乾かし具合はお好みで調整してください。 表面が乾くまで湿度が高かったり、不衛生な手で触ったりするとカビが発生することもあるので気を付けましょう。 干し終えたらジッパー付きのバッグに入れて冷蔵庫で保存し5日くらいのお日持ちです。 すぐに食べない場合は冷凍保存がおすすめです。
棒状やころころサイズなど切り方を変えると食感もまた変わって楽しいです。
食べる際はトースターやグリルでさっと炙って食べると香ばしく美味しいです。
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がまざわ たかこ
料理家・郷土料理研究家・調理師
料理家/郷土料理研究家/調理師 ホテルでの和食調理、保育園給食などに従事した経験から現在は 料理教室、レシピ開発、イベント講師、コラム執筆、小学校での食育授業など活動は多岐にわたる。 7年の旅行会社在勤中に目覚めた各地の料理や食文化の魅力にはまり郷土料理研究家の道へ。 作り続けたい定番の家庭料理や、地味だけどおいしい!な『心がほっこりするごはん』をモットーに身体も喜ぶ素朴なごはんを目指し活動している。