バーミキュラ鍋を使い、この時期旬の鯖で味噌煮を作りました。白味噌や三温糖を使い、秋の穏やかな空のような優しい口当たりと、トマトを落し蓋に利用して素材を生かし、まろやかなコクのある味に仕上げています。ホッとしたひと時に和み食す、無水調理で簡単に作る美味しい「サバみそ」を。
鯖は身が柔らかく傷みやすい魚なので購入時には鮮度の良いものを選ぶことが必須ポイント。下準備の熱湯をかける工程や酒、生姜と一緒に加熱する工程では鯖の青臭さを抜き、身をふっくらさせています。トマトの輪切りを落し蓋の代用にして煮込むので、一手間かけずに一工夫、トマトの旨味もまろやかに鍋ごと美味しい「サバみそ」が作れます。白味噌や三温糖など優しい風味の調味料を使う点もまろやかな味に仕上げるポイントです。
鯖(半身)を半分に切り、皮に軽く切れ目を入れる。 湯を沸かし、ザルに鯖を並べ熱湯をかける。 身の表面が白っぽくなったら冷水にさらして、血合いやウロコを取り除き、キッチンペーパーなどで水気を取っておく。
鍋底に生姜を敷き、鯖の皮面を上にして重ならないように並べて、酒を全体にまんべんなくかけ加える。フタをして弱火にかける。
5分程してユラユラ湯気が出てきたらフタを開けて、A 白味噌150g、三温糖40g、みりん大さじ2を鯖にかけ入れて、その上からトマトを全体を覆うように敷き詰める。(トマトが落し蓋の代わりになります。)フタをして弱火で15分加熱する。
フタを外し焦がさぬように5分程煮詰めて、器に盛り付け、木の芽を添える。
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前澤 泰爾
長野県生まれ。 大学卒業後、メンズカジュアルブランドの販売員としてアパレル企業に就職。 ファッションコーディネートを学びながらも、料理の世界に興味を持ち、飲食業に転職。 都内飲食店にて調理業務に携わり、独学にて調理師免許取得。イタリア料理店、スペイン料理店、ハワイ料理店などの店長、料理長を経て、日々食材や料理、人と向き合う。 その後、今までとは違う角度や観点から料理の世界を学ぶため、祐成陽子クッキングアートセミナー54期生として、食に係わるコーディネート、スタイリングを学び、フードコーディネーターの資格を取得。