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    • 公開日2021/04/16
    • 更新日2021/04/16

    本当に美味しいだし巻き卵|何度も作りたい定番レシピVol.196

    口に入れるとおだしがジュワッと広がるふわふわな「だし巻き卵」は朝食やお弁当、おつまみにも定番の家庭料理。材料も作り方もシンプルですが、それだけに美味しく作るためには少しコツがいる奥深い料理です。今回は、だし巻き卵を美味しく作るポイントをご紹介していきます。だし汁をたっぷりと含んだ、ふわふわなめらかなだし巻き卵を味わってみてくださいね。Nadiaで人気の料理研究家が自信を持っておすすめする定番レシピシリーズです。

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    本当に美味しいだし巻き卵|何度も作りたい定番レシピVol.196

     

    コツをつかんでお店のようなだし巻き卵を作ろう

    だし巻き卵は、卵にだし汁や醤油、みりん、塩などを加えて焼き上げたシンプルな料理。だし汁をたっぷりと含んだふわふわなだし巻き卵は、朝食やお弁当、おつまみにも定番の家庭料理のひとつですよね。なめらかな口当たりで、だし汁をたっぷりと含んだプロが作るようなだし巻き卵を家庭でも作りたいと思ってもうまくできなかったという経験がある方も多いのではないでしょうか? 

    だしの分量を多くするほどだし汁がジュワッと染み出るだし巻き卵に仕上がります。しかし、だし汁を多く加えるほど難易度が上がるので、水分が少なめの卵焼きよりも焼き上げるのが難しく、きれいに作るためには少しコツが必要です。

    なめらかでふわふわなだし巻き卵に仕上げる一番のポイントは「火加減」。強めの火加減で手早く仕上げることで、ご家庭でもふわふわでだし汁たっぷりのきれいなだし巻き卵を作ることができますよ。

     

    基本のだし巻き卵の作り方

     

    【材料(2人分)】

    卵 3個
    だし汁 80ml
    薄口醤油 小さじ1
    みりん 小さじ1
    塩 少々
    サラダ油 適量
    大根おろし 適量
    醤油 適量

     

    【作り方】

    1.ボウルに卵を割り入れ、菜箸をボウルの底につけたまま左右に動かして白身を切るように溶きほぐす。

    【ポイント】
    卵を泡だてないようにボウルの底に菜箸をつけたまま溶きほぐします。白身のかたまりがなくなる程度に溶いてください。

    2.別のボウルにだし汁、薄口醤油、みりん、塩を入れて混ぜ合わせる。

    【ポイント】
    ・卵に直接塩を加えて混ぜると溶けムラができることがあるので、だし汁に調味料を混ぜてから卵に加えることがポイントです。
    ・だし汁は、かつおと昆布の合わせだしを使用しました。甘めの味付けがお好みの方は、みりんの分量を増やしたり、砂糖を加えてお好みの加減に調整してくださいね。

    3.1に2を加えて混ぜ合わせ、ザルでこす。

    【ポイント】
    ザルでこすことでなめらかな口当たりに仕上がります。

    4.卵焼き器を中火にかけて、サラダ油を薄くひく。卵液を箸先につけて卵焼き器に落とし、ジューッと音がするくらいまで熱する。

    【ポイント】
    卵焼き器はよく熱することがポイントです。加熱が不十分だと卵液が卵焼き器にくっついてしまい巻きにくくなります。また、加熱時間が長くなり水分が蒸発しすぎてしまう原因にもなります。卵液を箸先につけて卵焼き器に落とし、ジューッと音がするくらいによく熱してから卵液を流し入れてください。

    5.3の卵液を1/5量流し入れて全体に広げる。中火〜強めの中火の火加減を保ち、卵が膨らんできた部分は箸で潰す。半熟状になれば、奥から手前に向かって折りたたむように巻く。

    【ポイント】
    卵を巻き始めるタイミングは卵に7割程度火が通ったくらいが目安です。液体がまだ残っているくらいで巻き始めてください。

    6.5を卵焼き器の奥に滑らせて、サラダ油を薄くひく。卵液の1/4量を流し入れて、全体に広げる。最初に巻いた卵を持ち上げて、卵の下にも卵液を広げる。半熟状になれば、奥から手前に向かって折りたたむように巻く。残りも同様に焼きあげる。

    【ポイント】
    火加減は中火〜強めの中火で手早く仕上げることがふわふわのだし巻き卵を作るポイントです。火加減が弱いと、ギュッと詰まったかためのだし巻き卵になります。火加減が強いかなと思ったときは、卵焼き器を持ち上げて火加減を調整してください。

    7.焼きあがれば巻きすに取り出し、巻いて形を整える。巻きすに巻いた状態でしばらくおく。

    【ポイント】
    熱いうちに巻きすにとって形を整えることできれいに仕上がります。

    8.だし巻き卵を切り分けて皿に盛る。大根おろしを添えて、お好みで醤油をかける。


    だし汁の分量が少し多めのレシピなので、巻くのが難しい場合はだし汁を50〜80ml程度で調整してみてください。

    また、巻きにくい場合は片栗粉を加えることで卵が破れにくくなり、だし汁が多めでも巻きやすくなります。片栗粉小さじ2に分量のだし汁から小さじ4を加えて溶き、工程2のだし汁と混ぜ合わせて同様に作ってください。卵液の底に片栗粉がたまりやすいので、卵液を混ぜてから卵焼き器に流し入れてくださいね。片栗粉を混ぜることで時間が経ってもだし汁が外に出にくくなるので、お弁当に入れるときにもおすすめです。

    中火〜強めの中火で手早く仕上げることがポイントなので、お箸で巻くのが難しければフライ返しを使用してもいいですし、だし汁の分量を少なめにして巻きやすい分量で作ってみるのもおすすめです。慣れてきたらぜひだし汁の分量を増やして作ってみてくださいね。

    ●このレシピをお気に入り保存する
    基本のだし巻き卵

     

    長芋入り!ふわふわだし巻き卵

    すりおろした長芋を加えたアレンジだし巻き卵です。長芋を加えることで、ふわふわ食感に仕上がりますよ。小口切りにした青ねぎを加えることで味のアクセントになります。お好みで、明太子や桜えびを加えても美味しいです。アレンジも楽しんでみてくださいね。

    ●詳しいレシピはこちら
    ふわふわだし巻き卵


    だし汁が多めのものは焼き上げるのが少し難しいですが、だしの風味がよく効いただし巻き卵は格別の美味しさ。はじめは難しく感じますが、何度か作るとコツがだんだんとわかってきますよ。おだしがジュワッと染み出るうま味たっぷりのだし巻き卵をぜひご家庭でも作ってみてくださいね。


    これまでにご紹介した【何度も作りたい定番レシピ】はこちら


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    松井さゆり

    • 野菜ソムリエ
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    フードコーディネーター/料理家/ いつもの食卓に+Oneのアイデアを!料理の基本を大切に。添加物はなるべく使わない身体にやさしい食事がモットー。旬の野菜をたっぷり使用した毎日のごはんやおうちで簡単に作れるスイーツレシピをご紹介しています。 ◆レシピ開発 ◆コラム執筆 ◆フードスタイリング ◆料理教室 ♦経歴♦ 大阪出身 レコールバンタンフードコーディネーターコース卒業 *イタリアンレストランにてキッチンスタッフ・ホールスタッフとして勤務 *フードコーディネーター事務所に勤務・企業様のメニュー考案、撮影などに携わる *料理教室講師 ♦資格♦ *FCAJフードコーディネーター2級(食の商品開発) *だしソムリエ *発酵食エキスパート *jr野菜ソムリエ *JSAアイシングクッキー認定講師 *食品衛生責任者 ◆受賞歴◆ *2018年 Nadia【コラム賞】受賞 *2019年 レシピブログ「フーディストアワード2019」ホットケーキミックス部門【レシピ賞】受賞 *2020年 E・レシピ【秋のキノコレシピコンテスト】優秀賞受賞

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