実は道明寺粉を使った関西風よりも歴史の長い関東風桜もち。生地の材料を混ぜてフライパンで焼くだけなのでとてもシンプルですが、桜の独特な香りが春の訪れを感じさせてくれる和菓子です。この時期になると製菓材料店で簡単に桜の葉が手に入るので、ぜひ手作りの桜もちをご家庭で楽しんでいただけたら嬉しいです。
◆ 小豆餡は、こしあんでも粒あんでも、お好みのものをお使いください。 ◆ 白玉粉は粒が大きく溶けにくいので、少量の水で柔らかくし、しっかり混ぜてペースト状にしてから、残りの水を加えてください。一度に水を加えると、粒が浮いて混ぜにくくなり、溶け残りの原因となりますのでご注意ください。 ◆ フライパンに油を塗った際、油滴が見える状態だと、生地を焼いたときに油滴の部分が斑になってしまうので、油滴が見えないくらいに薄く塗るようにすると、綺麗な生地を焼くことができます。
桜の葉の塩漬けを水(分量外)に浸し、1時間以上おいて塩気を抜く。ペーパータオルで水気をしっかり取り除き、茎の固い部分はハサミなどで切り落としておく。
上白糖を加える。
薄力粉をふるい入れて混ぜる。
少量の色粉(赤)に数滴の水(分量外)を加えて溶かし、少しずつ生地に加えて好みの桜色に着色する。
小豆餡を4等分にし、手で丸める。
それぞれの生地に⑤の小豆餡を乗せて巻き、最後に桜の葉でくるむ。葉の裏側(葉脈の凹凸がはっきりしている面)が表になるように巻くと綺麗に見える。
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早坂玲奈
大切な記念日や、ご友人を招いてのお食事会など、料理を少し頑張ってみたいときに「何を作ったらいいかな・・・?」と迷ったら、ぜひ私のレシピルームをのぞいてみてください。『大切な人を喜ばせたい』という気持ちを応援するためのおもてなし料理をご紹介しています。 出張料理人・飲食コンサルタント・料理教室講師・フードスタイリストとしての経験を積みながら、プロ向けからご家庭向けまで、様々なレシピ開発に携わってきました。美味しさで周りを喜ばせることは、作り手自身の幸せにも繋がることだと日々感じながらこの仕事を続けています。 「簡単」「時短」も素晴らしいけれど、ときには時間をかけて料理を頑張ってみたい日もあると思います。料理にかける手間は、正しく作れば必ず報われます。丁寧に作り方をお伝えすることで、みなさんが大切な日を笑顔で過ごすためのささやかなお手伝いができれば嬉しいです。