ご家庭でつくられる揚げ物料理の中でも定番で、子どもから大人まで人気の唐揚げ。 今は下味不要の唐揚げ粉も市販されていますが、せっかく手間をかけて揚げ物にトライするのであれば、下味から準備してしっかりと中まで味の染み込んだ唐揚げをつくってみませんか?白だしや香味野菜を加えることで、風味豊かな味わいに仕上がります。 鶏肉の正しい下ごしらえや、衣をサクッと仕上げるためのコツなども、参考にしていただければ嬉しいです。 ぜひ揚げたての唐揚げの格別な美味しさをたっぷりと堪能してください♪
◆ 生姜とにんにくは、ぜひ香りのよい生のものをすりおろしてお使いください。 ◆ 鶏肉と片栗粉を和えたあとにボウルの底に残っている片栗粉は、少しダマになっています。このダマになった状態の片栗粉を揚げる直前に鶏肉にまぶしつけることで、サクッとした衣に仕上がります。 ◆ 鍋に入れる油は4cmくらいの深さが適量です。揚げ物をする際に一度にたくさんの食材を入れてしまうと急激に油の温度が下がってしまうので、一度に揚げる食材の量は油の表面積の半分程度にし、数回に分けて揚げてください。一度揚げ終わる度に、中のかすをすくい、油を綺麗にしてから次の鶏肉を入れるようにしましょう。
骨なし鶏もも肉の下ごしらえをする。余分な脂と皮を切り取り(皮は縮むので赤身より一回り大きくなるようにする)、赤身の表面全体を指先でまんべんなく触って軟骨が残っていれば切り取る。包丁の刃元を使って赤身全体をたたき、最後に4cm大に切り分ける。 ※レシピID:483993「鶏もも肉の下ごしらえ」参照。 ※基本の鶏もも肉の下ごしらえでは筋の多い足首側だけを包丁でたたくが、唐揚げ用の場合には味を染み込みやすくし、火通りをよくするため、全体を包丁でたたく。
ボウルにA 白だし大さじ1、醤油小さじ1、みりん小さじ2、生姜のすりおろし小さじ1、にんにくのすりおろし小さじ1/2の材料を合わせ、鶏肉を加えてよくなじませ、冷蔵庫に入れて1時間以上おく。
揚げ油を180℃に温める(鶏肉を入れると油の温度が下がるため、実際に揚げる170℃よりも高く予熱しておく)。
①に片栗粉の半量を加え、鶏肉とよくなじませる。残りの片栗粉も様子を見ながら加える。鶏肉の表面全体が粉っぽくなり、ボウルの底に片栗粉が少量残る程度が適量。
網バットに取り出してしっかりと油を切る。
サラダとともに器に盛りつけ、レモンのくし形切りを添える。
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早坂玲奈
大切な記念日や、ご友人を招いてのお食事会など、料理を少し頑張ってみたいときに「何を作ったらいいかな・・・?」と迷ったら、ぜひ私のレシピルームをのぞいてみてください。『大切な人を喜ばせたい』という気持ちを応援するためのおもてなし料理をご紹介しています。 出張料理人・飲食コンサルタント・料理教室講師・フードスタイリストとしての経験を積みながら、プロ向けからご家庭向けまで、様々なレシピ開発に携わってきました。美味しさで周りを喜ばせることは、作り手自身の幸せにも繋がることだと日々感じながらこの仕事を続けています。 「簡単」「時短」も素晴らしいけれど、ときには時間をかけて料理を頑張ってみたい日もあると思います。料理にかける手間は、正しく作れば必ず報われます。丁寧に作り方をお伝えすることで、みなさんが大切な日を笑顔で過ごすためのささやかなお手伝いができれば嬉しいです。