「青パパイヤ」ってどんな食材?
パパイヤといえばトロピカルフルーツとしておなじみですが、「青パパイヤ」とはパパイヤが黄色く熟れる前の皮が青い状態で収穫されたもの。熱帯性の植物で、日本国内では主に沖縄県や小笠原諸島、南九州など温暖な地域で生産されています。
青パパイヤには黄色いパパイヤのような甘みはありません。クセがなく、ほんのりとした甘みです。また、生で食べた時のシャキシャキとした食感が好きな方も多いようです。
実は栄養価が高く、ビタミンCや葉酸が多く含まれますが、注目すべきは「パパイン」と呼ばれる酵素が豊富なこと。パパインにはタンパク質を分解する働きがあり、胃腸の消化を助けるほか、お肉を柔らかくする効果もあるのだとか。さらに、脂肪や糖分の代謝を高める効果も研究されており、健康はもちろん美容やダイエットのお助け食材でもあります。
パパインは、パパイヤが熟れるほど量が減少するそうなので、酵素の力を期待して食べたい場合は熟した黄色いパパイヤではなく青パパイヤを食べるのがおすすめです。
丸ごと買っても大丈夫!青パパイヤの下ごしらえ
青パパイヤを使ったレシピの前に、下ごしらえの仕方をご紹介します。
まず、青パパイヤを調理する際に気を付けてほしいのが、手のかゆみやかぶれです。先ほどご紹介したように、青パパイヤの酵素はかなり強力なので、肌が弱い方は果汁が手に触れただけでもかゆみやかぶれなどの反応が出る場合があります。心配な場合は、調理用手袋を着けるなどの対策をして調理してくださいね。
青パパイヤは硬そうに見えますが、皮も果実も柔らかいので簡単に切ることができます。縦半分に切り、スプーンなどで種を取り除いてから、包丁で厚さ5mmほど皮をむきます。
あとは料理に合わせてカットするだけ。下茹でなどせずそのまま生で食べられますが、アクが気になる方は水か塩水に10分ほど浸けてからお使いください。
あれこれ試してみてほしい!青パパイヤの簡単レシピ4選
まずは定番から!タイ風青パパイヤサラダ「ソムタム」
青パパイヤと言えばこれ! 生の青パパイヤの食感と、酸っぱ辛い味付けがクセになる定番のタイ風サラダです。本場タイでは、すり鉢と麺棒のような調理器具を使って叩きながら和えて作るのですが、今回は密閉できる保存袋と麺棒で代用しました。叩くことで味がしっかり染み込みます。
【主な材料】
青パパイヤ
干しえび
唐辛子
ナンプラー
ライム(レモン汁)
●詳しいレシピはこちら
『ソムタム☆青パパイヤのエスニックサラダ☆』
和風の味付けとも相性ピッタリ♪青パパイヤのきんぴら
材料を軽く炒めて和風だしに浸せば、柔らかくジューシーな食感とシャキシャキ感の両方が楽しめます。きんぴら風の味付けなので、ご飯やお弁当にも合う常備菜としてもおすすめの一品です。
【主な材料】
青パパイヤ
にんじん
豚ばら薄切り肉
和風だし
しょうゆ
みりん
●詳しいレシピはこちら
『炒め煮 だしきんぴら』
カレー風味が食欲そそる!青パパイヤとベーコンの卵炒め
青パパイヤは炒め物にも使えます。今回はベーコンを合わせましたが、ランチョンミートや豚ばら肉などアレンジ自在です。和風だしとカレー粉の風味と、ベーコンのうま味がマッチしてついつい箸が進みます。
【主な材料】
青パパイヤ
ベーコン
にんにく
卵
和風だし
カレー粉
●詳しいレシピはこちら
『青パパイヤとベーコンの卵炒め』
おつまみにピッタリ!青パパイヤチップス
面倒な計量は無し! 少ない油で炒め揚げでOKのお手軽レシピです。パリパリ、サクサクの食感で、ビールやお酒のお供にピッタリのやみつきチップスです。お好みでカレー粉をまぶして召し上がってください。
【主な材料】
青パパイヤ
片栗粉
揚げ油
塩
●詳しいレシピはこちら
『青パパイヤチップス』
私が初めて青パパイヤを調理した時は、思ったよりも簡単に調理できる便利な食材だと感じました。簡単に扱える上に、美容や健康にうれしい酵素が多いのならば、ちょっとトライしてみようかなと感じていただけたでしょうか? スーパーで見かけたら、ぜひ一度試してみてくださいね!
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