夏にぴったり!タイの春雨サラダ「ヤムウンセン」
暑くなってくると辛くて酸っぱいタイ料理が食べたくなりますよね。タイ料理のひとつであるヤムウンセンは夏にぴったりの爽やかな春雨サラダです。多くのタイ料理屋さんでメニューに載っているので食べたことがある方も多いと思います。
タイ語でヤム=和える、ウンセン=春雨という意味なので、春雨が入っているのが特徴です。ほかの具材はえび、ひき肉、香味野菜やトマトがポピュラー。サラダというと冷たい料理というイメージがありますが、ゆでたての春雨を和えて作る温かいサラダです。
バンコクのレストランで働いていたときにメニューにヤムウンセンがあったのですが、タイ人のお客さんがかなりの確率でオーダーされていて、観光客だけでなく現地の人にも人気のメニューなんだなととても印象的でした。比較的手に入りやすい材料で作れて、副菜としてもお酒のおつまみとしても使える美味しい一品なのでぜひお試しくださいね。
基本のヤムウンセンの作り方
https://oceans-nadia.com/user/196104/recipe/437529
【材料(2人分)】
殻付きえび 6尾
A片栗粉 大さじ1
A塩 小さじ1/2
A水 大さじ1
緑豆春雨 20g
赤玉ねぎ 1/8個(約30g)
セロリ 30g
青ねぎ 5本
トマト 1/2個
パクチーの葉 5本分
干しえび 小さじ1
豚ひき肉 40g
レモン汁 大さじ2
ナンプラー 大さじ2
砂糖 大さじ1/2
乾燥唐辛子 1本
にんにく 1/2片
パクチーの茎 5本分
【作り方】
1. 殻付きえびは殻をむいてAを揉み込み、汚れが浮いてきたら洗い流す。背ワタがあれば取り除く。
【ポイント】
ちょっと面倒ですがこのひと手間をかけるとえび特有の臭みがなくなり、ぐっと美味しくなります。
2.緑豆春雨は水に浸けて食べやすい長さに切る。ショートタイプなら戻さずそのままゆでてもOKです。
3.赤玉ねぎは薄切りにし水にさらして辛味を抜く。辛味が抜けたら水気を切っておく。
4.セロリは薄切り、青ねぎは4cm長さに切る。トマトはひと口大に切る。パクチーの葉は茎からちぎっておく。
【ポイント】
トマトは完熟のやわらかいものよりは少しかための方がタイっぽく仕上がるのでおすすめです。タイのトマトは皮が厚く、ボウルで混ぜても果汁があまり出ないものが多かったので、私は日本でもそんな感じのトマトを選んでいます。
5.干しえびと乾燥唐辛子はそれぞれ大さじ2ほどの水に浸けてやわらかくする。
【ポイント】
干しえびの戻し汁はうま味が出ているのであとで使います。捨てないように注意してください。今回は手に入れやすい乾燥唐辛子を使っていますが、もし生の唐辛子が手に入る場合はぜひ生で作ってください。辛味も香りもぐんと強くなります。辛味が苦手な方は唐辛子の量を減らして調節してくださいね。
6.ドレッシングを作る。
ボウルにレモン汁、ナンプラー、砂糖を入れてよく混ぜる。戻した乾燥唐辛子を粗みじん切りにして加える。にんにくとパクチーの茎もみじん切りにして加える。
【ポイント】
レモン汁は市販のものでもいいですが、生のレモンを搾ると格段に美味しくなるのでぜひ試してみてください。レモン1個弱で大さじ2が搾れると思います。戻した唐辛子を刻んだものを手で触ると手にも辛味成分がつくので、そのまま目などを触ったりしないように注意してくださいね。水ではなかなか落ちないのですが、油で洗い流すとすぐに辛味成分が落ちますよ。
7.3と4の野菜をボウルに合わせ、戻した干しえびを加える。
8.小鍋にお湯を沸かし、緑豆春雨をゆでる。1分経ったらえびと豚ひき肉を加え、ひき肉がダマにならないように菜箸で混ぜながら、中火でさらに1分から1分30秒ほどゆでる。
【ポイント】
ポコポコと気泡があがるくらいの沸騰状態でゆでてください。沸騰させすぎるとえびがかたくなってしまいます。春雨は種類にもよりますがおよそ2分半ゆでれば火が通るので、トータルでそのくらい加熱できればOKです。
9.すべてに火が通ったらザルにあげ、温かいうちに7のボウルに加える。干しえびの戻し汁大さじ1とドレッシングを加えてざっくりと混ぜ合わせ、器に盛り付ける。
【ポイント】
ゆでたてを和えることで野菜が少ししんなりとして味染みが良くなります。温かいサラダなので盛り付けたらすぐにいただきましょう。
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ヤムウンセン
体を冷やしすぎず、野菜もタンパク質も炭水化物も摂れるのでほどよくお腹にたまって満足感があります。私は食欲がないときでもこのサラダなら意外とペロリと食べられることが多いです。ドレッシングに油を使っていないのでヘルシーなのもうれしいポイント。彩りもきれいなのでおもてなしにも喜ばれそうですね。
薬膳の視点では、辛味は汗をかかせて体温を下げる作用、酸味には出過ぎる汗を引き締める作用があり、夏バテせずに暑い季節を乗り切るためのひと皿と言えます。タイという暑い土地の人たちが好んで食べるのも納得ですよね。これからの季節にぜひ食べていただきたい一品です。
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