電子レンジで食品が温まるのは電磁波と摩擦熱の力!
電子レンジで食品が温まるのは、ずばり電磁波のおかげ。電子レンジに食品を入れると、電磁波が食品に当たります。この電磁波が食品内の水分を振動させ、摩擦熱が発生することで食品自体が温まるのです。水分が多い食品ほど温まりやすいのは、このためです。
電子レンジの基本の仕組みを知っていれば、効率的な加熱方法もわかるようになりますよ!
レンジ加熱の鉄則①ターンテーブルがあるときは食品を中心に置かない
ターンテーブルがある電子レンジは、電磁波をある一方から照射しているタイプ。このタイプはターンテーブルに食品をのせ、移動回転させることで照射ムラをなくし、加熱を一定にさせる必要があります。
ターンテーブルの中心に食品を置いてしまうと、テーブルは回りますが食品は移動しません。温めたい食品は、より多く移動させるために、中心からずらして外側に置きましょう。
また、耐熱皿などに食品を並べて加熱するときは、中心をあけて並べましょう。肉と野菜を一緒に加熱するときは、中心に火が通りにくい肉、外側に火が通りやすい野菜を、というように並べます。
一方、フラットタイプの電子レンジには、センサーが内蔵されていて、食品を移動させなくても均一に加熱することができるので、電子レンジの真ん中に食品を置けばOKです。
レンジ加熱の鉄則②食器や器が電子レンジ対応か確認しよう
電子レンジには使える素材と使えない素材があるので、購入時に必ず確認しましょう。
・使えるもの・・・磁器、陶器、耐熱ガラス、耐熱容器、ラップなど
・使えないもの・・・金属製のもの、アルミホイル、ほうろう、木製食器など
お弁当によく入っているアルミカップなども、電子レンジには使えないので注意が必要です。
レンジ加熱の鉄則③何でもラップをしていいわけではない!
電子レンジを使うときによく使用するラップ。何を温めるときにもラップをつけているなんてことありませんか? ラップは鍋の蓋のような役割をし、熱効率がよくなり速く温まります。また、水分が逃げるのを防ぐので、しっとりと仕上がります。
このため、煮物などを温めるときの使用はマストですが、揚げ物や焼き魚などは水分を飛ばしたほうがいいので、ラップをしないで温めたほうが良いんです。
レンジ加熱をするときは、水分を飛ばしたほうがいいのか、しっとり仕上げたいのか、でラップの有無を決めましょう。
レンジ加熱の鉄則④『ふんわり』ラップを心がける
ラップは必ず『ふんわり』とかけましょう。きっちりと器を覆うと、蒸気の圧力でラップが裂けてしまったり、食品が熱くなりすぎてしまったりします。
また、耐熱容器などにラップをかけるときに両端を少しあけることで、器が熱くなるのを防ぐこともできます。
レンジ加熱の鉄則⑤こまめに混ぜて加熱ムラを防ぐ
いくら性能の良い電子レンジを使っても、加熱ムラが起きることはあります。また、カレーやシチューなどは一部分だけ温まってしまったり、突沸することもあります。このような事態を防ぐために、電子レンジで加熱する前には必ず混ぜておきましょう。
一晩冷蔵庫で寝かせたカレーは、ひとまぜしてから電子レンジに。また、最初から3分加熱するのではなく、1分ずつ様子を見ながら途中で混ぜたり、ゆすってみたりすることで、加熱ムラを防げます。
電子レンジの基本を知れば調理が楽しく
最近の電子レンジはオート機能などもついていて、すごく進化しています。是非、ご自宅にある電子レンジの取り扱い説明書を一度読んでみてください。『こんな機能ついてたの!?』と、使ってなかった便利機能を発見できるかもしれません。
電子レンジをフル活用して、毎日の料理を手軽に楽しくできると良いですね。
●関連コラム
【フリージングのコツ②~野菜編~】美味しい冷凍のコツは“ブランチング”!
【フリージングのコツ①?肉・魚編?】急速解凍の裏技も教えます!
鮮度がぐっと長持ち!野菜の保存テク① ?包んでくるんで冷蔵保存?
冷蔵庫はNGの野菜も!野菜の保存テク② ?光を断ち切る常温保存?