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    • 公開日2016/05/12
    • 更新日2016/05/12

    【フリージングのコツ②野菜編】美味しい冷凍のコツはブランチング!

    肉や魚を冷凍するのは当たり前になってきましたが、実は野菜も冷凍できるんです。野菜は「生のまま冷凍するもの」と「下茹でしてから冷凍するもの」があります。一度冷凍することで味が染みやすくなるというメリットもありますよ。

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    【フリージングのコツ②野菜編】美味しい冷凍のコツはブランチング!

    「つい買いすぎてしまった!」という野菜も、冷凍できるんです。ただし、冷凍保存した野菜は、解凍後に生では食べられませんので、必ず加熱調理してから食べてくださいね。

     

    「ブランチング」で野菜の栄養をキープしたまま冷凍保存ができる!

    野菜の冷凍と聞くと「栄養価が損なわれそう」というイメージがありますが、一工夫すればそんなことありません。逆に冷凍することで栄養価がアップするものもあります。

    栄養価が損なわれないようにするために重要なのは「ブランチング」です。

    ブランチングとは、野菜を固めに茹でたり、蒸したりしてから急速冷凍することで、酵素を不活化させること。このブランチングは、お店で売られている冷凍野菜でもよく行われている方法なんです。

    固めに茹でる場合、お湯を使うと水溶性のビタミンCやカリウムなどが損なわれるので、電子レンジで加熱するのがオススメです。

     

    冷凍野菜には味が染み込みやすくなるメリットも

    野菜を冷凍すると、繊維が壊れやすくなります。そのため生で調理するときと比べて、短時間で味が染み込みやすくなるんです。

    休日にまとめ買いした野菜を、下処理して冷凍しておくだけで、毎日の料理での包丁やまな板の出番が激減し、洗い物も減ること間違いなしです。

     

    生のまま冷凍できる野菜

     

    トマトは丸のまま冷凍できる!

    冷凍できなさそうなイメージのトマトですが、じつは生のまま冷凍できちゃうんです。その方法はヘタを取り除き、ラップに包んで冷凍庫へ入れるだけ。もちろん、切ってからでもOK。

    冷凍したトマトは、すり潰してスープにしたり、トマトソースにするのが◎。

    「トマトを買いすぎちゃった!」という時は、冷凍してしまいましょう。ただし、解凍後は生で食べられませんので注意してくださいね。

     

    玉ねぎは、みじん切りやスライスして冷凍

    玉ねぎも生のまま冷凍できます。特にみじん切りにして冷凍しておくと万能です。冷凍のままフライパンで炒めれば、あめ色玉ねぎが手軽に作れちゃいます。

    玉ねぎは、色んな料理に合うので、みじん切りやスライス、櫛型切りなどに切って冷凍しておくのもアリですよ。

     

    冷凍するとうま味がアップするきのこ

    きのこは、冷凍することでうま味が凝縮されます。特にえのきは生で調理した時と、冷凍してから調理した時では、冷凍えのきの方が味に深みが増します。

    しめじ、えのき、えりんぎ…と、色々なきのこをそれぞれに冷凍しても良いですし、全部まとめて「万能きのこミックス」を作って、冷凍しても◎。

    冷凍するときは、石づきを取って、軽くほぐすと使いやすいですよ。調理するときは、冷凍のままフライパンや鍋に入れればOKです。

     

    下処理をしてから冷凍する野菜

     

    かぼちゃはレンジ加熱後冷凍。一口大orマッシュが便利

    かぼちゃは一口大に切って、加熱してから冷凍します。かぼちゃ1/4個だと、電子レンジ600wで3〜5分が目安です。

    加熱後、粗熱を取ってから、保存袋に入れて冷凍庫へ。一口大でなくても、マッシュしたものをラップで包んでも冷凍しても◎。いつでもかぼちゃスープが飲めますね。

    調理するときは、凍ったまま使いましょう。一度、加熱してあるので調理時間も短縮できます。

     

    ブロッコリーは少し固めに加熱して冷凍

    ブロッコリーもかぼちゃ同様に一口大に切り、加熱してから冷凍します。こちらも粗熱をとってから、保存袋に入れて冷凍庫へ。

    ブロッコリーは、「少し固めかな?」くらいの加熱でOK。あまり火を通しすぎると、花蕾(花のつぼみ)がクタクタになってしまいます。調理するときは、凍ったまま行いましょう。

     

    冷凍保存と冷凍保存を組み合わせて

    野菜は、生で食べるなら冷蔵保存、調理して食べるなら冷凍保存しておくのがオススメ。

    保存方法さえ知っていれば、買い物の回数を減らせますし、食べられる野菜をムダにしてしまうこともありません。自分の生活に合わせて色々と試してみてくださいね。

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    このコラムを書いたArtist

    若子みな美
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    若子みな美

    管理栄養士・減塩料理家 レシピ開発、料理・美容・栄養など食に関する記事の執筆や監修、料理写真撮影、栄養計算などのお仕事をしています。 病院や学校給食に従事した経験を活かし、食に関してトータルコーディネートを行う。 『栄養バランス × 味 × 見た目』を3つが揃った減塩レシピ、時短簡単レシピの開発を得意とする。 見た目からの料理の美味しさを極めるため、祐成陽子クッキングアートセミナーへ通い、フードコーディネーターになるための知識・経験を得る。

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