「つい買いすぎてしまった!」という野菜も、冷凍できるんです。ただし、冷凍保存した野菜は、解凍後に生では食べられませんので、必ず加熱調理してから食べてくださいね。
「ブランチング」で野菜の栄養をキープしたまま冷凍保存ができる!
野菜の冷凍と聞くと「栄養価が損なわれそう」というイメージがありますが、一工夫すればそんなことありません。逆に冷凍することで栄養価がアップするものもあります。
栄養価が損なわれないようにするために重要なのは「ブランチング」です。
ブランチングとは、野菜を固めに茹でたり、蒸したりしてから急速冷凍することで、酵素を不活化させること。このブランチングは、お店で売られている冷凍野菜でもよく行われている方法なんです。
固めに茹でる場合、お湯を使うと水溶性のビタミンCやカリウムなどが損なわれるので、電子レンジで加熱するのがオススメです。
冷凍野菜には味が染み込みやすくなるメリットも
野菜を冷凍すると、繊維が壊れやすくなります。そのため生で調理するときと比べて、短時間で味が染み込みやすくなるんです。
休日にまとめ買いした野菜を、下処理して冷凍しておくだけで、毎日の料理での包丁やまな板の出番が激減し、洗い物も減ること間違いなしです。
生のまま冷凍できる野菜
トマトは丸のまま冷凍できる!
冷凍できなさそうなイメージのトマトですが、じつは生のまま冷凍できちゃうんです。その方法はヘタを取り除き、ラップに包んで冷凍庫へ入れるだけ。もちろん、切ってからでもOK。
冷凍したトマトは、すり潰してスープにしたり、トマトソースにするのが◎。
「トマトを買いすぎちゃった!」という時は、冷凍してしまいましょう。ただし、解凍後は生で食べられませんので注意してくださいね。
玉ねぎは、みじん切りやスライスして冷凍
玉ねぎも生のまま冷凍できます。特にみじん切りにして冷凍しておくと万能です。冷凍のままフライパンで炒めれば、あめ色玉ねぎが手軽に作れちゃいます。
玉ねぎは、色んな料理に合うので、みじん切りやスライス、櫛型切りなどに切って冷凍しておくのもアリですよ。
冷凍するとうま味がアップするきのこ
きのこは、冷凍することでうま味が凝縮されます。特にえのきは生で調理した時と、冷凍してから調理した時では、冷凍えのきの方が味に深みが増します。
しめじ、えのき、えりんぎ…と、色々なきのこをそれぞれに冷凍しても良いですし、全部まとめて「万能きのこミックス」を作って、冷凍しても◎。
冷凍するときは、石づきを取って、軽くほぐすと使いやすいですよ。調理するときは、冷凍のままフライパンや鍋に入れればOKです。
下処理をしてから冷凍する野菜
かぼちゃはレンジ加熱後冷凍。一口大orマッシュが便利
かぼちゃは一口大に切って、加熱してから冷凍します。かぼちゃ1/4個だと、電子レンジ600wで3〜5分が目安です。
加熱後、粗熱を取ってから、保存袋に入れて冷凍庫へ。一口大でなくても、マッシュしたものをラップで包んでも冷凍しても◎。いつでもかぼちゃスープが飲めますね。
調理するときは、凍ったまま使いましょう。一度、加熱してあるので調理時間も短縮できます。
ブロッコリーは少し固めに加熱して冷凍
ブロッコリーもかぼちゃ同様に一口大に切り、加熱してから冷凍します。こちらも粗熱をとってから、保存袋に入れて冷凍庫へ。
ブロッコリーは、「少し固めかな?」くらいの加熱でOK。あまり火を通しすぎると、花蕾(花のつぼみ)がクタクタになってしまいます。調理するときは、凍ったまま行いましょう。
冷凍保存と冷凍保存を組み合わせて
野菜は、生で食べるなら冷蔵保存、調理して食べるなら冷凍保存しておくのがオススメ。
保存方法さえ知っていれば、買い物の回数を減らせますし、食べられる野菜をムダにしてしまうこともありません。自分の生活に合わせて色々と試してみてくださいね。
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