きのこは菌類
そもそも、「きのこって何?」「野菜なの?」という声もあると思います。
きのこは野菜ではありません、菌類なんです。自然界には様々なきのこが存在し、その数は1万種以上とも言われています。
私達が普段よく食べている、えのきやぶなしめじなどは天然ではなく栽培されているものです。
低カロリーで食物繊維豊富なきのこ
ほとんどのきのこに共通して言えるのは、低カロリーで食物繊維やビタミンDが豊富ということです。ダイエット中の方や、便秘がちな方には積極的に食べていただきたい食品です。
また、きのこは理想的な食事とも言われる「まごわやさしい」食(豆・ごま・わかめ<海藻>・野菜・魚・しいたけ<きのこ>・いもを使う食事)にも入っています。
食卓に欠かせないきのこ5種
えのき、ぶなしめじ、エリンギ、しいたけ、まいたけ…これら5種類のきのこは、栽培量が多く安く手に入れることができるため、毎日の食卓にも取り入れやすいと思います。
きのこの代表。えのき
日本で一番多く栽培されているきのこはえのきです。
ふだん私達が食べている栽培されたえのきは、実は野生のえのきとは見た目が全く違います。野生のえのきは茶色く大きく育つので、栽培されたえのきと野生のえのきを並べられても同じきのことは思えないくらいなのです。えのきに光を当てずに育て、改良されたものがふだん口にしている白くて細長いえのきなのです。
えのきは冷凍したり干したりするとうま味が凝縮されておいしくなります。すぐに食べないときは、このどちらかの方法で保存するのがオススメです。
えのきを追う人気。ぶなしめじ。
一言で「しめじ」と言っても、しめじには「ほんしめじ」と「ぶなしめじ」があります。
お店で売られているしめじのほとんどはぶなしめじで、ほんしめじは天然のしめじなのでなかなか手に入りません。
しめじはえのきと比べて、火を通してもクタッとなりにくく、様々な料理に使うことができます。
ぶなしめじはえのき同様に安価で年中手に入れることができるため、とても人気のあるきのこです。最近よく売られている白いぶなしめじは、日本で開発されたものです。
イタリアンやフレンチに。エリンギ
エリンギはヨーロッパやロシアなどが原産のきのこで、フランス料理やイタリア料理によく使われます。日本では1990年台に入ってから栽培され、一気に広まりました。
エリンギは香りではなく食感を楽しむきのこで、アワビなどの食感に似ていると言われます。きのこの香りが苦手でも、エリンギなら食べられるということがあるかもしれません。
うま味成分たっぷり。しいたけ
えのき・ぶなしめじ・エリンギはほとんどが栽培されたものですが、しいたけは天然のものもお店で売られています。
しいたけには、グアニル酸といううま味成分が含まれていて、他のきのこと比べてうま味が強いのが特徴です。干ししいたけにすることで、さらにうま味や栄養が凝縮されます。
ビタミンB群が豊富。まいたけ
まいたけは、天ぷらや煮もの、フライや炒め物など、和風でも洋風でも様々な料理に合うきのこです。
他のきのこと比べて、ビタミンB1やビタミンB2が豊富に含まれます。これらのビタミンは脂質や糖質の代謝に欠かせない栄養素です。
きのこたっぷりレシピ
きのこをたっぷり使った秋に食べたいレシピを紹介します。
きのこごはん
材料(2合分)
米・・・2合
ぶなしめじ・・・1/3パック
えのき・・・1/3パック
まいたけ・・・1/3パック
しいたけ・・・3枚
エリンギ・・・1/2本
白だし・・・大さじ2
醤油・・・大さじ1
みりん・・・大さじ1
酒・・・大さじ1
三つ葉・・・適量
下準備
ぶなしめじ、えのき、まいたけの石づきをとり、食べやすい大きさに切る。しいたけは石づきをとり、スライスに切る。
エリンギは半分に切り、スライスに切る。
三つ葉を2cm幅に切る。
作り方
① 米を洗い、炊飯器に入れて規定量の水を入れ、30分ほどおく。
② ①にきのこと調味量を入れて炊く。
③ 茶碗に盛り、三つ葉をかざる。
詳しいレシピはこちら
『きのこごはん』
https://oceans-nadia.com/user/21965/recipe/143221
きのこのマリネ
材料(2人分)
えのき・・・1/2パック
ぶなしめじ・・・1/2パック
マイタケ・・・1/4パック
エリンギ・・・1/2本
白ワインビネガー・・・大さじ1
はちみつ・・・大さじ1
オリーブオイル・・・大さじ1
塩・・・小さじ1/4
ブラックペッパー・・・少々
パセリ・・・少々
下準備
えのき、ぶなしめじ、まいたけは、石づきをとり手でほぐす。
エリンギは半分に切り、スライスに切る。
作り方
① 耐熱ボウルに、えのき、ぶなしめじ、まいたけ、エリンギを入れラップをし、電子レンジ600wで2分加熱する。
② ①に白ワインビネガー、はちみつ、オリーブオイル、塩を入れて和える。
③ 器に盛り付け、ブラックペッパーとパセリをふる。
詳しいレシピはこちら
『きのこのマリネ』
https://oceans-nadia.com/user/21965/recipe/143222
きのこを毎日の食卓に。
きのこはどんな料理にも使えるので、常に冷蔵庫に入れておきたいところ。
秋は天然のきのこもお店に並ぶので、この機会に普段は食べないきのこを食べてみてはいかがでしょうか?