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    • 公開日2018/12/26
    • 更新日2018/12/26

    本当に美味しい伊達巻|何度も作りたい定番レシピVol.21

    甘さ控えめでしっとり美味しい手作りの伊達巻レシピです。フードプロセッサーやハンドブレンダーを使ってスピード調理するレシピと、特別な道具なしでも作れるレシピを併せてご紹介。おせちの中でも特に子どもに人気の高い伊達巻。今年こそ手作りに挑戦してみませんか? Nadiaで人気の料理研究家が自信を持っておすすめする定番レシピシリーズ!

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    本当に美味しい伊達巻|何度も作りたい定番レシピVol.21

    今年も大詰め。2018年も残りわずかになってきました。年末の大掃除におせち料理作りにと、何かと忙しい時期ですよね。

    最近はおせち料理を買うご家庭も多いですが、手作りのおせち料理で新年を迎えませんか? きっと想いのこもった特別な一年の始まりになるはずです。

    かといって全て手作りするのは…と躊躇されている方におすすめなのが伊達巻。市販の伊達巻が甘くて口に合わない、という声をよく聞きますが、自分で作るなら甘さの調整もできて、添加物の心配もありません。簡単で美味しくてあっという間に作れるなら、もう作るしかありません!

     

    おせちに入っている「伊達巻」の意味は?

    ところでどうしておせち料理に伊達巻を食べるのでしょう?
    伊達巻の形は、巻き物が書物や掛軸に似ているところから、知識や文化の発展を願って食べられます。また「伊達」という言葉は、伊達政宗がとても派手好きだったことからきているという説があります。「伊達」とは華やかという意味があるので、華やかな生活が送れますようにという願いが込められているとも言われています。

    いわれを知るとますます作りたくなりますね。では早速基本の伊達巻の作り方をご紹介していきましょう。

     

    意外と簡単!基本の伊達巻の作り方

     

    【材料】

    卵 3個
    はんぺん 1枚
    上白糖 大さじ2.5
    塩 ひとつまみ
    酒 小さじ1
    サラダ油 適量

     

    【作り方】

    1.卵、ちぎったはんぺん、上白糖、塩、酒をハンドブレンダーなどでなめらかになるまで撹拌します。

    2.フライパンを熱し、薄くサラダ油をひき1を流し入れます。蓋かアルミホイルをして弱火~中火でおよそ6~7分焼き、ひっくり返して裏も1分ほど焼きます。

    ※伊達巻はとっても焦げやすいので弱めの火加減でじっくり焼きましょう。上が固まってこないとひっくり返す時に大変なので、アルミホイルなどで蓋をしてあげると安心して返せます。

    3.濡らした巻きすか鬼すだれの上に取り出し、包丁で切り込みを入れてから巻き、両端を輪ゴムで止めて立てて冷まします。

    巻きやすいように下から1cmぐらいの部分に包丁で軽く切り込みを入れてから隙間があかないようにきつめに巻きます。 伊達巻きが綺麗にできるかどうかの大事なポイントです! 真ん中に隙間があかないように初めは押しつぶすくらいの気持ちでぎゅーっと巻きはじめましょう。

    ※巻きすや鬼すだれは乾いていると臭いや水分を吸ってしまいます。巻きすにたまごがくっつくのを防ぐためにも必ず濡らして使います。

    4.冷めたら、両端を切り落として、6~8等分に切ります。

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    基本の伊達巻


     

    フードプロセッサー不要&オーブンで作る伊達巻

    伊達巻を作りたいのにフードプロセッサーやミキサーがない! という方やオーブンで作る方もいらっしゃると思います。そんな方はぜひこちらのレシピを!

     

    【材料】

    卵 3個
    はんぺん 1枚(110g)
    A上白糖 大さじ2.5
    A酒 小さじ2
    A白だし 小さじ1

     

    【作り方】

    【下準備】
    ・バットにクッキングシートをしきます。
     クッキングシートの四隅に5cm程切り込みを入れるとバットの角にフィットしてくれます。

    バットは野田琺瑯のキャビネサイズ(20.5×16)を今回は使用しています。
    バットがない場合は、クッキングシートを二枚重ねて折り込み、ホチキスなどで止めて器を作っても大丈夫です。

    ・オーブンを190度に予熱しておきます。

    1.はんぺんは袋のまま揉みこみ細かくします。
    少しだけ袋の口を切って空気を抜くともみ込みやすいです。
    (袋が破れそうなときは厚手のビニール袋でやりましょう)

    2.ボウルにはんぺんを取り出し、大きい固まりがあったらフォークでつぶします。
    ※もっとなめらかにしたい場合はザルを使ってゴムベラでこしたり、すり鉢ですると良いです

    3.卵、Aを加えてホイッパーでよく混ぜ合わせます。

    4.よく混ざったら、クッキングシートをしいたバットに流し入れます。190度のオーブンで約15分焼きます。
    ※オーブンによって強さやクセがあったりしますので、時間は調整してください。竹串を刺してみて、竹串に卵が付いてこなければOKです。

    5.4を濡らした巻きすか鬼すだれの上に取り出し、包丁で切り込みを入れてから巻きます。

    6.巻きすの両端を輪ゴムで止めて立てて冷ましておきます。
    しっかり冷めたら両端を切りおとして5~6等分に切ります。

    フライパンで作る場合もオーブンで作る場合も、卵は熱いうちに巻くのがポイント。冷めてしまうと巻いても綺麗に定着しなくなります。オーブンで作る伊達巻は低温でだらだら焼いてしまうとパサついてしまうので気をつけましょう。

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    フードプロセッサー要らず オーブンで作る伊達巻


    甘くてしっとりした口当たり。甘いものが好きなお子さんからお酒好きな大人の方にも、おせち料理の中でも特に人気の伊達巻。我が家ではお重の中で一番に売り切れます。
    新しい年にはさらに勉強も仕事も頑張れるようにと願いを込めて、ご家族で美味しい伊達巻を味わってくださいね。


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    このコラムを書いたArtist

    がまざわ たかこ
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    がまざわ たかこ

    料理家/郷土料理研究家/調理師 ホテルでの和食調理、保育園給食などに従事した経験から現在は 料理教室、レシピ開発、イベント講師、コラム執筆、小学校での食育授業など活動は多岐にわたる。 7年の旅行会社在勤中に目覚めた各地の料理や食文化の魅力にはまり郷土料理研究家の道へ。 作り続けたい定番の家庭料理や、地味だけどおいしい!な『心がほっこりするごはん』をモットーに身体も喜ぶ素朴なごはんを目指し活動している。

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