南東北の郷土菓子「ずんだ餅」
夏が近づき、お店では枝豆を見かけるようになりました。枝豆を使ったスイーツといえば、真っ先にずんだ餅が思い浮かぶのではないでしょうか?
ずんだ餅の材料は枝豆とお餅と砂糖と塩だけ。とてもシンプルで素朴ながらその奥深い美味しさに毎年手作りする方も多いと思います。今回は、絶対食べたくなる! 本当に美味しいずんだ餅の作り方をご紹介します。枝豆本来の美味しさにハマってしまうこと間違いなしですよ。
今では全国的に有名になったずんだ餅ですが、もともとは南東北でよく食べられていた郷土菓子。一説では戦国武将の伊達政宗も食べたと言われるほど歴史のあるものなんです。今なお愛される人気スイーツがそんなに昔から食べられていたなんて驚きですね。
ずんだ餅はシンプルなだけに素材の味がダイレクトに出ますので、枝豆はぜひ新鮮なものを選びましょう。香りや甘みが強いものを選ぶとより美味しく仕上がります。
基本のずんだ餅の作り方
【材料(5人分)】
枝豆(さやつき) 250g
A上白糖 50g
A塩 ふたつまみ
A水 大さじ2
切り餅 5個
【作り方】
【下準備】
枝豆は流水で洗い、塩大さじ1(分量外)をふりかけ両手でよくすりこんでおきます。
塩もみすることでほんのりと枝豆に塩味がついて、うま味や甘みが引き出されるのでぜひ行ってくださいね。
1.鍋にたっぷりの湯を沸かし、沸騰したら枝豆を少しやわらかめにゆでます。(4~5分)
ざるにあげて湯きりし、色止めのためさっと流水を上からかけます。長く流水に当ててしまうと美味しさや香りが抜けてしまうので気を付けましょう!
2.枝豆のさやから豆を取りだし、さらに薄皮も除きます。(枝豆250gでだいたい正味130gになります)
すりこぎでつぶし、Aを加えてさらによく混ぜます。
すり鉢がなければフードプロセッサーやハンドブレンダーでも良いです。
3.切り餅は半分の大きさに切ります。鍋に湯を沸かして、やわらかくなるまで切り餅をゆで、水分をしっかり切ってから2のずんだ餡にからめます。
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ずんだ餅。
市販のずんだ餅は冷たいものがほとんどですが、おすすめはできたてをそのままで! ほんのり温かいおかげで枝豆の香りが立ち上って一層風味が豊かに感じられます。
ずんだ餅の和え衣となるずんだ餡はバターと一緒にトーストに塗ったり、お菓子作りのパイやプリンなどに展開しても絶品! ずんだ餡のその存在感のある風味は、和菓子だけでなく洋菓子にもとっても合うんです。
枝豆はこれから夏、秋に向けてどんどん美味しくなっていきます。手間暇の大変さを忘れるくらいの美味しいずんだ餅をぜひ味わってみてくださいね。
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