スペインのクリスマスやお祝いに欠かせない、口溶けを楽しむクッキー。 溶けてなくなる前に「ポルボロン」と3回唱えられると、幸せが訪れるそうです。 一般的には粉糖をたっぷりまとわせますが、省略しても美味。写真ではチョコペンアレンジしました。 保存袋に入れ、冷凍庫で3週間ほど保存できます。
デリケートでやや扱いにくい生地です。ポロポロと生地がどうしてもまとまらない時は、バターを100gまで増やしてみてください。口溶けは多少固めになりますが、作業はしやすくなります。
作り始める数時間前に冷蔵庫からバターを出し、室温に戻しておきます。
フライパンに薄力粉を入れて弱火にかけ、時々混ぜながら10分ほど乾煎りします。ほんのり色づき、こうばしい香りが広がります。 粗熱を取ってA アーモンドパウダー100g、粉糖70g、シナモン小さじ1を混ぜ、一度ふるいにかけます。
ボウルにバターを入れ、クリーム状に練ります。 バターが冷たい時は、レンジに10秒ほどかけて温めると作業しやすくなります。 ★温めすぎてバターを溶かさないように注意!
2に1を加え、ゴムベラで均一になるように混ぜます。 生地はポソポソで、まとまる気配はありません・・・
手のひらでボウルに押し付け、生地を寄せ集めるイメージで1~2分捏ねます。 この段階では完全にまとまっていなくてOK このままでは作業しにくいので、ラップに包んで常温で30分ほど休ませます。
ややしっとりしてきたら、麺棒で1cm厚(一般的なクッキーより厚め)に伸ばします。 型で抜き、ベーキングシートを敷いた天板に並べます。 写真はハート型ですが、スペインの一般的なポルボロンは丸型を使います。 ★写真では、半分の生地に純ココア20gを混ぜています。
150℃に予熱したオーブンで15分焼きます。 焼きたてはとても柔らかいので、扱いはデリケートに。 粗熱をとってから、お好みで、チョコペン・アラザンなどでデコレーションします。
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加瀬 まなみ
スペイン料理研究家
埼玉県熊谷市出身。両親在住時スペインにて家庭料理を学び、スペイン料理を中心に料理研究家として活動。メディア・イベント出演、出張シェフ、撮影監修、料理教室、レシピ開発のほか、All Aboutスペイングルメガイド、ippinキュレーターなど執筆活動も行う。 全国タパス選手権 2023年 優勝 審査員最高得点賞 受賞 著書:フライパンひとつでできる絶品パエリア(TATSUMI MOOK)、5分でできた!シリーズ 全7冊(角川SSC)、2stepレシピお米でつくるたのしいごはん(東京地図出版)、月刊いちばんやさしいスペイン料理(miilマガジン)ほか