もち麦とは?
お米にうるち米(通常食べている白ごはん)ともち米(おこわや赤飯などに使うもちもちした食感のごはん)があるように、大麦にも「うるち種」と「もち種」があります。「もち麦」とは、その名の通り 「もち種」の大麦のこと。ちなみに、大麦でよく知られているのは「押し麦」ですが、これは「うるち種」です。
注目したいのは、もち麦に含まれる食物繊維
もち麦の栄養ポイントとして押さえておきたいのが「食物繊維」。
食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があり、不溶性食物繊維は、穀類、豆類、野菜類、果物などに多く含まれ、食べると筋っぽい特徴があります。保水性が高く 胃や腸で水分を吸収して大きく膨らみ、腸を刺激するので便秘解消などの効果が期待できます。
それに対して、水溶性食物繊維は海藻類やこんにゃく芋などに多く含まれ、ネバネバとした粘性があるのが特徴です。コレステロールなどカラダに不要なものを排出する、善玉菌を増やす、血糖値の急激な上昇を抑えるなどの働きがあります。
穀類は不溶性食物繊維が多く含まれる中、もち麦は水溶性食物繊維も豊富です。さらに、水溶性食物繊維の一種であるβ-グルカンには、糖質の吸収を抑えるなどさまざまな働きが期待できるのです。
もち麦を食べるとわかりますが、プチプチ、もちもちとした食感がありますが、これも食物繊維が豊富な証拠。しっかりとよく噛むことで満腹感を感じやすくなるので、ダイエットにも効果的だといわれています。
白米に混ぜて炊いても見た目もあまり変わりませんから、「毎日」「毎食」続けられるのも嬉しいですね。
もち麦の茹で方は?
では、早速もち麦を調理してみましょう。「炊く」という方法もありますが、1番手軽な「茹で方」をご紹介します。
もち麦の茹で方
【材料(作りやすい分量)】
もち麦:100g
※お好きな量でOKです。茹で上がりは 3倍くらいになります。
【手順】※調理時間:20分
1.鍋にたっぷりの湯を沸かし、もち麦を入れて15~20分くらい茹でる。
※ときどき、かき混ぜながらお湯がなくならないように注意する。
※もち麦の中心が透明になるまで茹でる。固さはお好みで。
2.茹で上がったらざるにあけ、流水で洗ってぬめりを取り、水気をしっかりと切る。
すぐに食べない分は、お好みの量をラップで包み、冷蔵あるいは冷凍保存しておきましょう。
※もち麦は茹でる前に洗わなくても良いです(洗っても問題ありません)。
※炊飯器でお米を炊くように炊いても良いです。
※茹でたもち麦は洗うとパラっとするので、冷凍してもほぐしやすく使い勝手が良いです。
※保存期間は冷蔵で1日ほど、冷凍で2~3週間ほどです。
くわしいレシピはこちら
『大麦(もち麦)の茹で方』
まずは基本!もち麦をおいしく活用するレシピ4選
食べごたえばっちり!もち麦ごはん
白米のごはんを炊くときに、少しだけもち麦をプラス。炊き方は白米だけを炊くときと変わりません。
ごはんは毎日食べるもの。それをもち麦ごはんにすることは、健康的な食生活の第一歩といえそうです。
【主な材料】
米
大麦(もち麦)
水
くわしいレシピはこちら
『大麦ごはん(もち麦ごはん)の炊き方』
手羽先で手軽に!もち麦と大根のサムゲタン風スープ
丸鶏を薬膳食材で煮込んだ参鶏湯(サムゲタン)は、滋養強壮、美肌効果があるとされる韓国の家庭料理です。
丸鶏の代わりに、手に入りやすい手羽元を使ってもいいですね。丸鶏を煮込むのは大変ですが、これならお手軽です。
もち麦は煮込んでも食感が変わらないので、スープレシピにもぴったりです!
【主な材料】
もち麦
鶏手羽元
大根
にんにく
生姜(スライス)
長ねぎ
クコの実
くわしいレシピはこちら
『もち麦と大根のサムゲタン風スープ』
さつま芋とたまごの味噌マスタードパワーサラダ
たんぱく質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどの栄養がこの一皿でカバーできるパワーサラダ(サラダボウル)です。
野菜だけでなく、もち麦をはじめさまざまな食材を入れることで、いろいろな栄養をまんべんなく摂ることができます。
健康や美容にもよく、腹持ちも良いのでダイエットにも♪
【主な材料】
もち麦
たまご
グリーンリーフ
さつま芋
きゅうり
アボカド
ひじき
くるみ
はちみつ
味噌
粒マスタード
オリーブオイル
くわしいレシピはこちら
『さつま芋とたまごの味噌マスタードパワーサラダ』
食べごたえばっちり!もち麦のチキンピラフ
ごはん(米)は全く使用せず、もち麦のみを使ったピラフです。バターと塩こしょうでシンプルな味付けに。もちもちした食感がクセになりますよ!
噛みごたえも食べごたえもあり、満足感の高い一品です。
【主な材料】
もち麦
鶏もも肉
玉ねぎ
赤パプリカ
コーン
にんにく(すりおろし)
バター
くわしいレシピはこちら
『もち麦のチキンピラフ』
もち麦で無理なく健康効果!
見た目はあまりお米と変わらないのに、食物繊維が豊富で食べごたえも抜群の「もち麦」。日々の食事に取り入れると、知らないうちに便秘解消やダイエットなどの効果が期待できるかも!
無理なく続けられる 「もち麦」を、ぜひお試しくださいね。
こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
お悩み解決!ブレンド雑穀ごはんの栄養を徹底解説!
「焼きたらこ」のような食感!次に注目すべきスーパーフード「テフ」とは?
【雑穀ごはんは燃えるごはん!】おいしく炊く方法を管理栄養士が伝授!