京都の白味噌が大好きで、料理にお菓子にと様々に活用しています。寒くなってきたので、京風のお雑煮をモチーフに、白味噌を使って体が温まる煮込みを作ってみました。和洋どちらにも合う1品です。ワインと合わせるなら仕上げにバターを加えても。
鶏肉を焼いた後のフライパンの脂や汚れをしっかりふき取ると、濁らずきれいなスープになります。少し手間はかかりますが、余計なとろみを出さないために里芋を揚げてください。
昆布を600mlの水に5~6時間浸け、昆布水を作る。使う直前に昆布を取り出す。
鶏もも肉を3~4㎝の大きさに切り、塩(下味用)をまぶし、常温で20分置く。
にんじんは皮をむき、縦半分に切る。断面が1㎝角程度になるように切る(細い方は4等分、太い方は6等分にするとよい)。水からゆでて、沸騰したら中火にし、2分ゆでる。ゆであがったらざるに取っておく。
いんげんを沸騰した湯に入れ、2分ゆでる。ゆであがったら、ざるに取っておく。
里芋の皮をむき、3㎝角を目安に切る。植物油(揚げ油)を160℃に熱し、里芋を3分揚げる。
フライパンにオリーブオイルを大さじ1入れ、火にかける。フライパンが熱くなったら、鶏もも肉を皮目から焼く。強火で皮がパリッとなるまで焼いたら、裏返して2分焼く。
鶏肉から出た脂やフライパンにくっついた汚れをキッチンペーパーでふき取り、昆布水と塩、みりんを入れる。沸騰したら弱火にし、アクを取りながら20分煮る。
にんじんと里芋、小房に分けたしめじと白味噌を加え、5分煮る。最後に味見をして、お好みで塩や白味噌を追加する。
水溶き葛粉でとろみをつける。とろみの加減はお好みで。盛りつけたらいんげんをあしらう。
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こんどうとしえ
ドイツ語翻訳家として活動するかたわら、葉山で料理教室"Convivialite Cooking Lesson"を主宰。レシピ開発や商品PRを数多く手掛ける。語学力と食文化への深い造詣を活かして世界の郷土料理、郷土菓子を研究し、本場の味を身近な食材で再現できるレシピを開発。