ベトナム南部の屋台料理の定番「バインセオ」
黄色い卵焼きのような生地に包まれたベトナム風お好み焼き「バインセオ」。ベトナム南部の屋台料理の定番メニューです。
黄色の生地は、卵ではなく、米粉とココナッツミルクで作られたもので、黄色はターメリックの色。生地のふちはパリッとしていて、中の方はもっちり、ココナッツミルクの甘い香りがふんわり香ります。折りたたまれた生地には、もやしや豚肉、えびなどが包まれています。
香菜や、ミントなどのハーブと一緒に、サニーレタスに包んで、ベトナムの魚醤ヌックマム(ニョクマム)を使った甘酸っぱいたれにつけてパクリ! 風味豊かで、いくらでも食べられそうな美味しさです。
今回は、そんなベトナムのお好み焼きバインセオを、手軽に家で楽しめるレシピでご紹介したいと思います。バインセオ大好き! という方も、食べたことがない、という方もぜひ作ってみてください。
基本のバインセオの作り方
【材料2人分(24cmのフライパンで2枚分)】
【生地】
米粉(上新粉) 60g
ココナッツミルク 60g
水 80ml
ターメリック 小さじ1/3
塩 少々
サラダ油 適量
【中の具材】
豚薄切り肉 100g
もやし 1袋
塩 少々
【たれ】
砂糖 小さじ1
お湯 大さじ1
ヌックマム(ベトナムの魚醤)またはナンプラー 大さじ1
レモン汁 大さじ1
赤唐辛子 1/2本
【添え野菜】
サニーレタス 5~6枚
香菜 1束
ミント ひとつかみ
ディル 2枝
【作り方】
<生地を作る>
1.ボウルに生地の材料を入れ、泡だて器などでよく混ぜる。
<具材の準備をする>
2.フライパンを中火にかけ、豚薄切り肉を炒める。豚肉に火が入ったら、もやしを入れてさっと炒め、塩(分量外)で軽く味を付け、取り出しておく。
【ポイント】
豚肉だけでなく、えびもよく使われます。えびを使う場合は、背わたを取り、豚肉と一緒に炒めてください。
<たれを作る>
3.赤唐辛子は種を取って輪切りにする。ボウルに砂糖とお湯を入れて砂糖を溶かし、赤唐辛子、ヌックマム(ベトナムの魚醤)、レモン汁を加えて混ぜる。
【ポイント】
ヌックマムはベトナムの魚醤ですが、タイの魚醤のナンプラーでもOKです。
<生地を焼く>
4.フライパンを弱めの中火にかけ、サラダ油を少し入れてなじませたら、キッチンペーパーで油をふき取る。
【ポイント】
フライパンに油が多くあると生地と混ざってしまうので、油をふき取ってから生地を流し入れるようにします。油をまったく入れないとフライパンに生地がくっついてひび割れてしまったりするので、フライパンに油が薄くなじんでいる状態にすると、きれいに焼けると思います。
5.生地の半量をフライパンに入れ、フライパンを回すようにして全体に広げる。生地が乾いたら、鍋肌からサラダ油(小さじ2くらい)を回し入れる。
【ポイント】
多めの油を加えて焼くことで、生地の端がカリカリに焼けます。生地が固まらないうちに油を加えると生地と油が混ざってしまうので、生地が乾いてから(黄色が濃くなります)油を加えるようにするとパリッと焼けます。
6.2のもやしと豚肉をフライパンの半分にのせ、生地がこんがりとするまで焼き、生地が焼けたら半分に折りたたむ。
皿に盛り付け、サニーレタス、香菜、ミント、ディルなどのハーブ、たれを添える。
食べるときは、サニーレタスにひと口大に切ったバインセオとハーブ類をのせてつつみ、たれにつけていただきます。ベトナム料理は野菜やハーブをたくさん使うものが多いですが、バインセオも野菜とハーブたっぷりでいただきます。
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バインセオ(ベトナム風お好み焼き)
ミントを料理と一緒に食べないという方も多いと思いますが、本場っぽく味わうためにぜひ一緒に食べてみてください。ミントはスペアミントを使うと、香りが穏やかで食べやすく、バインセオによく合います。ハーブは、大葉やせりなどでも◎。
ココナッツミルク、ターメリック、ハーブなどの香り、レモンの酸味とヌックマムのうま味、いろいろな香りと味わいがなんともいいハーモニーで、クセになる味わい。たっぷりの野菜でさっぱりと食べられるので、これからの季節にぴったりです。
家にいながらベトナム気分。手軽にできるバインセオで、プチ旅行気分を味わってください!
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