ベトナムのサンドイッチ「バインミー」
フランスパンに、甘酸っぱいなますや、香菜(パクチー)などの具材がたっぷり挟まれているバインミー。日本でも専門店があり、ベトナム料理店などでも提供されていますが、あまりなじみがないという方も多いかもしれません。
バインミーってどんな食べ物?
バインミーは、サンドイッチのことではなく、ベトナム語でパンの総称だそうですが、具材を挟んだバインミーは、ベトナムでは屋台などで気軽に食べられるソウルフード。
ベトナムはフランス領だった時代があり、食文化もフランスの影響を多く受けていて、ベトナムのパン文化は、その時代にもたらされたものだそうです。
パンの見た目はフランスパンですが、米粉で作られているベトナムのパンは、小麦粉のものと比べてソフトな食感で食べやすいのが特徴。
パンにはさむ食材は、地域やお店ごとにさまざまだそうですが、レバーのパテや、ベトナムのハム、なますやきゅうりなどの野菜に加えて、香菜などのハーブを挟みます。
パンにハムなどの組み合わせは、私たち日本人にもおなじみの組み合わせですが、なますやハーブとのハーモニーは新鮮な味わいで、クセになる美味しさです。
基本のバインミーの作り方
ベトナムで親しまれているバインミー、食べてみたいなあと思ったら、家で手軽に作ってみませんか? 市販のレバーペーストとベーコンやハムなどの材料を用意し、大根とにんじんのなますを挟めば、手軽にバインミーの美味しさを楽しめます。
【材料(2人分)】
フランスパン 2本(20cmぐらいの小さいもの)
レバーペースト 60~70g
ベーコン 3枚(ハム、焼き豚、サラダチキンでも)
大根 150g
にんじん 40g
塩 適量
酢 大さじ2
砂糖 大さじ1
ヌックマム(またはナンプラー) 小さじ1
香菜 適量
※なますは、少し多めの分量になっています
●パンについて
今回は20cmぐらいの小さいものを使いましたが、長いものなら食べやすい大きさに切って使ってください。ハードな食感のフランスパンより、あればソフトフランスパンを使うと食べやすく仕上がります。(スーパーなどで売られている袋入りフランスパンなどでも。)
【作り方】
1.なますを作る
大根とにんじんはせん切りにして、塩をふってしんなりしたら水気をぎゅっと絞ります。
酢、砂糖、ヌックマムを合わせた調味料に20~30分漬け込みます。ヌックマムは、ベトナムの魚醤ですが、ナンプラーでもOKです。
2.具材を準備する
ベーコンは、フライパンで焼くか、アルミホイルにのせて、オーブントースターで軽く焼いてください。市販の焼き豚や、ハム、スライスしたサラダチキンも、手軽にできておすすめです。
3.パンに切り込みを入れ、レバーペーストを塗ります。
パンは、オーブントースターで軽く温めてから切り込みを入れ、レバーペーストを塗ります。
レバーペーストは市販のものを使えば簡単にできますが、レバーペーストを手作りする場合はこちらのレシピをご覧ください。
4.具材を挟む
焼きベーコンなどの具材を挟みます。なますは汁気を切ってから挟んでください。
香菜はお好みでたっぷりと。香菜が苦手な方は、セロリの葉のせん切りや、青じそ、せり、三つ葉などでも、またそれらを組み合わせても美味しいですよ。
お好みで食べるときにチリソースや、ヌックマム(またはナンプラー)をかけて。ぜひ、パンが温かいうちに作りたてを召し上がってくださいね。
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レバーペーストと焼きベーコンのバインミー
アレンジしても楽しいバインミー
中に挟む具材をお好みの材料でアレンジすれば、バインミーをさらに楽しめます。
さば缶でアレンジ
栄養たっぷりのさば缶を使ったバインミーです。さばのうま味と、なますの食感、香菜の香りがよいハーモニーです。なますの甘酸っぱさで、魚のにおいも気にならず、さっぱりと食べられますよ。
●詳しいレシピはこちら
サバ缶のバインミー
さつま揚げも相性抜群!
日本の食材さつま揚げもバインミーに入れれば、ボリューム満点の仕上がりに。スイートチリソースを絡めた甘辛いさつま揚げは、パンとなますと好相性です。ビールにも合いますよ。
●詳しいレシピはこちら
さつま揚げのバインミー
フランスパンに、甘酸っぱいなますと香菜の香り、エスニックな調味料のハーモニーが魅力のバインミー。なかなか海外旅行にも行けないなか、せめて食べ物で旅行気分を味わえたらいいですよね。身近な材料で楽しめるバインミーを、ぜひ味わってみてください。
これまでにご紹介した【何度も作りたい定番レシピ】はこちら
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