ハッシュドビーフとハヤシライスの違いは?
ハッシュドビーフの「ハッシュ」とは、細かく切るという意味。その名の通り、牛肉や玉ねぎを薄切りなどにして炒めて煮込んだ料理が、イギリス生まれの「ハッシュドビーフ」です。
そのハッシュドビーフとつい混同してしまうのが、「ハヤシライス」ですよね。デミグラスソースで煮込んだものをハッシュドビーフ、トマトソースで煮込んだものをハヤシライスという説がありますが、実はその違いは曖昧。ハッシュドビーフもトマト缶を使用するレシピがあったり、そもそもデミグラスソースで煮込む濃厚なルウが特徴の料理に変化していったのも、日本に伝わってからのようです。
それでは、デミグラスソースを使わなくてもできる「ハッシュドビーフ」の作り方をご紹介していきます。デミグラスソース缶を使わなくても、濃厚で奥行きのあるハッシュドビーフができますよ♪
基本のハッシュドビーフの作り方
【材料(4人分)】
牛薄切り肉 300g
玉ねぎ 1個
マッシュルーム 10個
塩・こしょう 各少々
小麦粉 大さじ1
赤ワイン 100ml
A水 200ml
Aローリエ 2枚(お好みで)
Aコンソメ顆粒 小さじ1
Aケチャップ 大さじ2
Aウスターソース 大さじ1
Aはちみつ 小さじ1/2
ビターチョコレート 10g(お好みで)
塩 適量
サラダ油 適量
※牛薄切り肉は、安価なもので、こま肉でも切り落としなどでもいいです。
※マッシュルームが手に入らなければ、しめじで代用もできます。
【作り方】
1.牛薄切り肉は食べやすい大きさに切る。玉ねぎは繊維を断ち切る方向に薄切りにする。マッシュルームはキッチンペーパーで表面の汚れを取り除き、軸を落として半分に切る。
【ポイント】
マッシュルームは水で洗ってしまうと風味が落ちてしまいますので、キッチンペーパーで汚れを拭き取る程度にしてください。
2.フライパンにサラダ油を中火で熱し、牛肉を入れる。塩・こしょうをしてできるだけ手早く色が変わるまで炒め、一旦取り出す。
【ポイント】
牛肉は長時間火にかけるとかたくなってしまうため、一旦取り出してください。
3.フライパンに油を注ぎ足し、玉ねぎを炒める。しんなりして少し色づいてくるまで炒めたら、一旦火を止める。小麦粉を加え、粉っぽい部分がなくなるまで混ぜたら再び火をつける。
【ポイント】
小麦粉を加えた後、しっかり混ぜて粉っぽい部分がなくなれば、だまになってしまうなどの失敗はありません♪
4.牛肉を戻し、マッシュルームを加えてさっと炒める。
5.赤ワインを注ぎ、煮立って30秒ほどアルコールを飛ばしたら、Aを加えて7〜8分煮込む。最後にビターチョコレートを溶かし入れ、塩で味をととのえる。
【ポイント】
市販のデミグラスソース缶を使えばコクが加わりますが、今回は不使用のため、そのコクをビターチョコレート(ブラックチョコレート)で補います。ミルクチョコレートを使用すると甘さが出てしまうので、ご注意くださいね。
お好みで生クリームをかけたり、パセリを散らしたりすると、見た目がグレードアップします♪
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デミ缶無しでも本格的♪ハッシュドビーフ
市販のデミグラスソース缶やルウを使えば手軽にできますが、なくても工夫次第で濃厚で味わい深く、しかも市販品を使うよりもヘルシーなハッシュドビーフができあがります。煮込み時間もそれほど長くないため、手軽にできますよ♪ 煮込み料理が美味しい季節に、ぜひお試しくださいね。
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