お正月のおもてなしにもぴったり!アレンジできる「松風焼き」と「錦卵」
お正月料理は昔ながらの形式だけでなく、そこに込められた願いや祈りを次の世代に引き継ぐ日本の大切な行事食です。
でも、時間をかけて作っても余ってしまったり、全部作るのは道具もないので大変だったりして、おせち料理を手作りしないという方も増えてきました。
そこで今回は、初めて作る方にも無理なく作れるよう、昔ながらの基本のおせちに合理的な作り方を盛り込んだ「松風焼き」と「錦卵」のレシピをご紹介します。
松風焼き(のし鶏)は、鶏ひき肉に味付けして平らに焼き、羽子板の形に切り分けたもの。この羽子板の形が「末広」を表し、縁起がいいとされています。
錦卵はゆで卵を黄身と白身に分けて重ねて蒸したもので、黄身と白身を金糸と銀糸の錦の織物に見立てたおめでたい料理です。本来は型に入れて蒸し器で蒸しますが、今回は電子レンジを使ってより簡単な作り方にしました。
また、それぞれの分量は4人家族が1~2回で食べ切れる量にしていますので、余ってしまうことを気にせず作りやすいと思います。今年はぜひ一品でも手作りのおせち料理に挑戦してみませんか?
お手軽レシピでも本格派!「松風焼き」と「錦卵」
クッキングシートとフライパン活用で失敗なし!基本の松風焼き
本来は型に入れてオーブンなどで焼く松風焼きですが、こちらは形を整えてフライパンで焼くので簡単です。青のりとけしの実でお化粧したらおめでたい末広型の羽子板状に切り分けます。クッキングシートに鶏ひき肉の生地を広げるときに、端が垂直になるように形作るときれいに仕上がりますよ。
【主な材料】
鶏ひき肉
卵
味噌
醤油
砂糖
片栗粉
けしの実
青のり
●詳しいレシピはこちら
『【基本のおせち料理を簡単に】フライパンで作れる基本の松風焼き』
おせち料理をワインに合うおつまみに!ナッツ入り松風焼きピンチョス
こちらは松風焼きにナッツなどを加えて、一口サイズのオードブルのピンチョスに洋風アレンジしました。切り方を変えるだけでも違う印象になりますし、お酒のおつまみにもぴったりです。こちらのレシピも鶏ひき肉を形作り、ナッツをのせてフライパンで焼いて切るだけ! クッキングシートに鶏ひき肉の生地をのせたら、切り分けたときにナッツ類が真ん中になるようにのせていくのがポイント!
【主な材料】
鶏ひき肉
卵
玉ねぎ
くるみ・アーモンド・かぼちゃの種
砂糖
塩
●詳しいレシピはこちら
『【洋風おせち料理】ナッツ入りひとくち松風焼きのピンチョス』
冷凍できる便利レシピ!電子レンジで作る錦卵
本来はゆで卵を黄身と白身に分けて裏ごししたら、二色の卵を重ねて蒸し器で蒸すのですが、今回は電子レンジで簡単に仕上げました。四角い耐熱容器にラップを敷いて、白身と黄身の順番にのせます。角はしっかり詰めて黄身はふんわりのせるのがポイントです。しっかり冷ましてから切り分けてくださいね。冷凍もできるので忙しくなる前に作って冷凍しておけば、食べるときは四角く切り分けるだけ。半解凍の状態だと形も美しくきれいに切れますよ。
【主な材料】
卵
砂糖
塩
片栗粉
●詳しいレシピはこちら
『【基本のおせち料理を簡単に】電子レンジで作る基本の錦卵』
巻きすを使えば簡単♪まん丸でかわいい錦卵
伊達巻きや昆布巻きなど昔の文書や絵巻物を模した巻物のおせちは、学問や習い事の成就を願います。こちらは錦卵を丸くアレンジ。ゆで卵を黄身と白身に分けて裏ごしするところまでは四角い錦卵と同じ工程で、あとは巻きすにラップを敷いたもので巻いて蒸し器で蒸します。
白身をあらかじめラップで丸く巻いておき、巻きすに敷いたラップの上に黄身の裏ごしを広げたら、手前に丸くしておいた白身を置いて、軸にするように巻いて形作ります。黄身を均一に広げて白身の幅と同じにするのがポイントです!
【主な材料】
卵
砂糖
塩
片栗粉
●詳しいレシピはこちら
『【基本のおせち料理を簡単に】まん丸がかわいい錦卵』
新年を祝うおせち料理は、本来はお正月に限らず、年に数回の節句の行事食でした。晴れの日のごちそうでしたが、現代では普段の食生活が豊かになっておせち料理がそれほどありがたいものではなくなり、家族の好みや時代の流れとともに変化してきました。お正月は新しい一年を迎えられたことに感謝しながら、おせち料理の味や由来を次の世代に伝えていけたらすてきですね。今年はぜひ一品でも手作りして「我が家の味」のおせち料理に挑戦してみませんか?
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