お米の色は、いか墨ではなく、黒米! 疲れた体を癒し、スローエイジング効果にも期待できる、栄養満点の薬膳パエリアです。 【薬膳メモ】 薬膳で「黒い食材」は血を補う効果があります。なかでも黒米は補血効果に加えて、胃腸を元気に整えたり、黒色(正確には紫色)色素のアントシアニンが豊富なので疲れ目にもおすすめです。
パエリア専用の鍋がなくても、フライパンでおいしくつくれます。
★黒米は2時間~ひと晩浸水させる。浸水した水(紫色になった戻し汁:360ml)は使用するので捨てずに取っておく。 ★あさりの砂抜きをしたら、殻をこすりあわせるように洗い、ザルにあげる。 ★イカのワタと背骨を抜く。まな板の上にイカを置き、塩をふりかけたらコロコロと転がすように動かしながら足の吸盤を取る。食べやすい大きさに切り、流水で洗いザルにあげる。
パエリア鍋(またはフライパン)にオリーブオイルを熱し、みじん切りにしたにんにくと玉ねぎを炒める。※中火で玉ねぎがしんなりするまで。
1の鍋にオリーブオイル(分量外:大さじ1)を追加して、白米(洗っていないもの)と黒米を炒める。※白米が透きとおるまで炒める。
2にA 白ワイン50ml、コンソメ(顆粒)小さじ1/2、塩小さじ1/2、水(黒米の戻し汁)360ml、サフランひとつまみを加えて全体を混ぜあわせ、イカとあさりをのせる。このまま中火で沸騰させる。
沸騰したらフタをして、弱火で15分加熱する。
火を止めて10~15分以上蒸らす。フタを開けて1~2分間、強火で加熱して余った水分を飛ばす。仕上げにレモンとイタリアンパセリを飾る。
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2024/02/10 18:09
おうち薬膳 村上華子
国際薬膳師|薬膳料理研究家│フードコーディネーター ヨガインストラクター│小学生男子のママ 薬膳とヨガの教室 【季結び庵(ときむすびあん)】主宰 私が薬膳の勉強をはじめたのは、子どもが3歳になった頃でした。ヨガインストラクターとして日々体を動かす生活を送っていたので、自分は健康だと過信していたのですね。育児に仕事、目の前の対応に追われて、自分の食事をおろそかにしていました。そのツケとしてやってきたのが、寝ても疲れが取れない極度の貧血。体は悲鳴をあげていました。どんなにヨガや運動をしても、体に必要な栄養を取らなければ、ガス欠の車と同じで走ることはできません。そこで取り入れたのが、薬膳の知恵でした。 <薬膳のアプローチはいたってシンプル> ・足りないものを補い ・不要なものは排出し ・つまりを巡らせる その時の体調にあわせて食材を選び、体を整えます。とはいえ「特別な食材が必要」「難しそう」というイメージはありませんか? 実は、スーパーなどで手に入る身近な食材で、無理なく作れるのです。 薬膳の理論では「すべての食材に効能がある」と考えます。その効能を最大限いかすためには、食材の組み合わせと、ちょっとした調理のコツを知るだけ。みなさんにお伝えする料理のレシピには、これらの知っておくと便利な【薬膳メモ】も紹介していきますね。 おいしく、かしこく食べて元気になれる薬膳ごはんを、まずは自分のために。そして、家族や大切な人のために作ってもらえたらうれしいです。