鶏肉、あさりやえびを使った、フライパンで作る基本のパエリアの作り方です。 サフランの鮮やかな色と香り豊かで華やかな出来上がりですが、思ったよりも簡単です。 お家で本格的なパエリアを楽しんでください。 トマトペーストはトマト缶で代用可! 魚介の旨味もお米に染みて、とってもおいしいです。 冷凍もできます。
■サフランはターメリック(小さじ1)で色付けの代用ができます(香りは違います)。 米を炒めるときに加えてください。 ターメリックもなければ、何も入れなくてもいいです。 ■トマトペーストはトマトを濃縮したもので、スーパーでも手に入ります。 カレー、シチューなどにも使えるので便利です。 今回はカットトマトでも代用可。加えたら、しっかり水分が飛ぶまで加熱してください。 ■魚介はシーフードミックスでも代用可。解凍して水分をペーパーで拭き取ってから使用してください。水分が出やすいので、工程5で水分が飛ぶまで炒めてください。 ■日持ち…冷蔵で翌日まで。冷凍で1か月ほど。冷凍の場合は小分けにしておくと便利です。
あさりの砂出しをする。 あさりは3%の塩水(水250ml:塩小さじ1強)に浸けて、アルミホイルなどをかぶせて数カ所竹串で穴をあける。1時間以上おいたら、流水の下で殻をこすり合わせながら洗う。 ※あさりの棲む海の浅瀬と同じ環境にして砂出しします。夏場は冷蔵庫に入れて行います。 ・海水と同じ塩分濃度(3%)の塩水に浸ける。 ・バットなど平らなものに入れて重ならないようにする。 ・塩水の量は少しあさりの頭が出るくらいにする。 ・ホイルなどをかぶせて薄暗くする。 ・空気と光が入るように穴をあける。
鶏もも肉は3cm角に切り、A 白ワイン大さじ1/2、塩・黒こしょう各少々で下味を付ける。
えびは竹串などで背わたを除き、塩水(3%の濃度)で洗ってから、真水でよく洗う。 水気をペーパーで拭き取り、あさりと一緒にボウルに入れてB 白ワイン大さじ1/2、塩・黒こしょう各少々で下味をつける。 ※えびは殻付きのまま使って旨味たっぷりに炊き上げます。 塩水で洗うと汚れがしっかり取れ、身もぷりっとします。その後、真水で洗い流すのを忘れないようにしてください。
フライパンににんにく、オリーブオイル(大さじ1/2)を入れて弱火にかける。香りが立ったら中火にし、玉ねぎ、塩(分量外・少々)を加えてしんなりするまで炒める。
トマトペーストを加えて全体に絡めながら炒め、一旦バットなどに取り出しておく。 ※ここで完全に火が通っていなくてOK! ただし、具材が傷まないように、これ以降の工程はすぐに行ってください。
同じフライパンにオリーブオイル(大さじ1/2)を入れて中火で熱し、米を入れて1分ほど透明感が出て少し重みが出るまで炒める。 ※米は洗わずに使って、ほどよい歯ごたえを残します。気になる方は無洗米がおすすめです。 ※ここでしっかりと炒めて米のクセを飛ばし、粒感を残します。
合わせておいたC 水600ml、サフランひとつまみ、コンソメ(顆粒)小さじ2、塩・黒こしょう各少々を3回に分けて加える。 強めの中火にして、注ぎ入れるたびに、さっと混ぜて米を平らにし、水気がほとんどなくなるまで煮る。 水気がなくなったら、2回目、3回目と入れ、最後にローリエ(あれば)を加える。 ※ここで混ぜるのは、スープが入った直後だけです。混ぜすぎると粘りが出てしまいます。 ※ローリエはちぎって切り込みを入れて、香りよくします。
最後のスープも水気がほとんどなくなるまで煮たら、取り出しておいた(6)をのせる。 蓋をして弱めの中火で10分加熱して炊く。 ※出来上がりがきれいになるように、具材の配置を考えてまんべんなくのせます。 ※玉ねぎもまんべんなくのせてください。米と混ぜなくて大丈夫です。
炊き上がったら火を止め、パプリカを5mm幅に切って彩りよくのせる。ブラックオリーブ(種無し)も全体にちらして入れ、再び蓋をして10分蒸らす。 ※オリーブは香りづけにもなるのでおすすめですが、なくてもOKです。輪切りのものでも。
お好みでイタリアンパセリをのせ、レモンを絞って召し上がってください。
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神田えり子
料理家
料理家。 お家で食べるものは、体に優しく、飽きない味に。 作る人も負担にならない。 シンプルで素材を活かした関西風のおばんざいをご紹介しています。 ~書籍~ レシピ掲載「ぜんぶおうちで作れる デパ地下・有名店の大人気マリネ」(辰巳出版) レシピ監修「LODGEスキレット100%活用マニュアル」(辰巳出版) 著書「カラダよろこぶオイルおにぎり」(辰巳出版) レシピ監修「LODGEコンボクッカー100%活用マニュアル」(辰巳出版) ~テレビ出演~ NEWS every、Sma STATION、J:COM食+