市販の天ぷら粉はとても便利ですが、小麦粉、片栗粉、天ぷら粉や、お好み焼き粉、ホットケーキミックなど。料理に応じて粉製品をストックすると冷蔵庫がいっぱいで使いきれないなんて経験ありませんか?
貴重な食材はできれば賞味期限以内に消費したいもの。実は、天ぷら粉は普段から家庭で使うあの粉で代用できます。
「片栗粉」と「小麦粉」で天ぷらができるのか?
今回は、天ぷら粉の代わりに「小麦粉」と「片栗粉」で作ってみました! 「小麦粉と片栗粉」で揚げたにんじんと「市販の天ぷら粉」で揚げたにんじんを実際に比較! 検証方法は、「小麦粉と片栗粉」と「市販の天ぷら粉」で作る衣で、ほぼ同じ大きさに切ったにんじんを同時に揚げて、見た目や味の比較をしてみました。
まずは、手作りで作るてんぷら粉と天ぷら粉の原材料を比較してみましょう!
【天ぷら粉】
小麦粉(小麦)
加工でん粉
ベーキングパウダー
乳化剤
カロチン色素
クチナシ色素
【手作り天ぷら粉】
小麦粉(小麦)
片栗粉(じゃがいもでん粉)
このようにみると、原料の差はあまりないことから、小麦粉と天ぷら粉でも代用できそうですね。それでは実際に作ってみて違いを比べてみましょう!
揚げたものを見ると、衣は市販の天ぷら粉を使用した物の方がやや黄色くなっていて、揚げたものも黄色く仕上がっているのがわかります。
さて、気になるお味はいかがででしょうか? 食感は小麦粉と片栗粉で作る天ぷらはさっくり感が強く、天ぷら粉の衣はさっくり感に加えてややふっくらとした食感に。衣と具材の密着度は天ぷら粉の方がやや高いようす。小麦粉と片栗粉で作る天ぷらはにんじんの風味を強く感じ、一方で天ぷら粉で揚げたにんじんは、衣の甘みや香りを感じました。
比較した結果、香りや色に若干の違いはあるものの、さっくりした食感にあまり違いありませんでした。天ぷら粉が自宅にないという方は、小麦粉と片栗粉でぜひ実践してみてくださいね。
天ぷら粉を使わないかき揚げの作り方
今回は1年中手に入りやすい野菜と桜えびを使ったかき揚げを例に、崩れないようにさっくり食感に仕上げるコツをご紹介します!
【材料(5〜6個分)】
たまねぎ 1/2個(100g)
にんじん1/2本(50g)
豆苗 1/2袋(50g)
桜えび(感想) 10g
打ち粉(小麦粉)
<衣の材料>
小麦粉 大さじ2
片栗粉 大さじ2
冷水 大さじ4
ステップ1 材料を切る
たまねぎは1cm角の角切り、にんじんは細切り、豆苗は2cm程度の長さに切ります。
ステップ2 材料をあわせる
ボウルに切った野菜類と桜えびをあわせてあえて、打ち粉(小麦粉)をまぶします。食材に打ち粉をまぶすと食材と衣をくっつきやすくしてくれるので、崩れにくくしてくれます。
ステップ3 衣を作る
ボウルに小麦粉と片栗粉を合わせて混ぜて、冷水を加えて混ぜます。ポイントは、菜ばしを使ってさっくり切るように混ぜることです。ぐるぐる混ぜすぎると衣に粘りが出てしまい、ぼてっとした食感の悪い天ぷらになってしまいます。粘りを抑えるために、できるだけ冷たい水を使うこともポイントです。
ステップ4 食材と衣を絡める
打ち粉をした食材と衣を合わせます。
ステップ5 クッキングシートに生地をのせる
クッキングシートを、仕上げたいかき揚げの大きさ程度に切って、生地をおたまですくってのせて、おたまの背(丸い部分)を使い、軽くおさえて形を整えます。周囲に離れた具材は、菜ばしを使い中央に寄せましょう。
クッキングシートにのせて揚げることで食材がまとまり、バラバラになるのを防ぎます。
クッキングシートとは、耐熱性のあるものです。キッチンペーパーと間違えると大変危険ですのでお間違いのないようご注意ください。
ステップ6 揚げる
揚げ油が170℃になったら、5をクッキングシートごと入れて揚げます。1分程度動かさないで、周囲が固まってきたら裏返して約1分程度揚げます。
●揚げ油の温度の目安
菜ばしを水でぬらして軽くふき取り、油の中に菜ばしを入れた時に出る気泡の出方で温度を判断します。低温の場合は菜ばしの先端部分から細かい気泡がでますが、170℃の油(中温)になると、菜ばしを入れた部分全体から細かい気泡が出てきます。高温は気泡が大きく勢いが増します。
裏返す時に、菜ばしでクッキングシートの端つまみ引き剥がすようにとるときれいに裏返すことができます。
揚げたかき揚げは、網やキッチンペーパーにのせて油をきります。油をきらないと冷めた時にべちゃっとした食感になってしまうので注意しましょう!
夏に食べたい!小麦粉と片栗粉でつくるお手軽天ぷらレシピ3選
生もずくとにんじんのかき揚げ
生もずくは水分が多いので、小麦粉と片栗粉を絡めて揚げるだけでOK! もずくのもっちり感とかき揚げのさっくり感を合わせた、独特の食感が楽しめる一品にしあがります。
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https://oceans-nadia.com/user/64286/recipe/172841
セロリの葉の天ぷら
セロリの爽やかさを感じる天ぷらです。カロリーが気になる揚げものですが、栄養素の組み合わせでカラダにうれしいメリットとなる場合も! セロリの葉に含まれる「β-カロテン」は油に溶けやすい栄養素のため、油と一緒に摂取することで吸収率が高まります。β-カロテンの働きの一つに皮膚の新陳代謝を促進する役割があるので、紫外線の強い夏には積極的に摂りたい栄養素の一つですね。
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夏野菜のかき揚げ
ゴーヤ、とうもろこしとえびを使った夏野菜を楽しむかき揚げです! ゴーヤの苦みととうもろこしの甘みが相性抜群です。ぷりぷりえびを入れて食感のアクセントに!
【材料(かき揚げ6個分程度)】
とうもろこし 1本
ゴーヤー 1/2本(100g)
たまねぎ 1/2個(100g)
むき海老 (生) 100g
打ち粉(小麦粉) 大さじ1
A 小麦粉 大さじ2
A 片栗粉 大さじ2
A 冷水 大さじ4
B しょうゆ 大さじ2
B みりん 大さじ2
B 砂糖 大さじ1
B しょうが・おろし 小さじ1
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天ぷら粉がないからと諦めていた方も、家にある「小麦粉」や「片栗粉」でせひお試しください! 冷たい麺料理などに、天ぷら1つのっているだけで贅沢感がありますね。季節の野菜などをさくさくの天ぷらにして、食卓に出してみてはいかがでしょうか? 家族も大喜び間違いなしの献立になりますよ!
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