新年度、新学期が始まり、新しい環境に慣れるのは大変ですよね。
大変といえば、お弁当作りでしょうか? 慣れないお弁当作りを始められたお母さんにとって、栄養面や衛生面、献立など、いろいろなことを考えなくてはいけないお弁当作りは大変なもの。
朝の慌ただしい時に、お弁当を1から全て作るとなれば、時間も掛かり、それが毎日だと、楽しいはずのお弁当作りもストレスになってしまいかねません。
そこで今回は、お弁当作りに大活躍する、冷凍作り置きおかずの冷凍テクニックやコツ、レシピをまとめてみました。
作り置きおかずを冷凍保存する時のポイント
①冷凍焼けと臭い移りを予防する
鮮度とおいしさを保つ為には、空気に触れる事は厳禁です。冷凍する食品が空気に触れると、乾燥したり酸化してしまい、独特な臭いが移り、冷凍焼けの原因となります。
これを避けるために食品を2重に包み、冷凍保存する事をオススメします。
煮物はカップに入れ、そのまま冷凍すると取り出しやすい
まず、ラップ、アルミホイル、ポリ袋などで食材を包み、更にジッパー付きの袋に入れて冷凍するとおいしく保存する事ができます。
きんぴらごぼうやひじきの煮物など、お弁当用カップに詰めるものはあらかじめ、お弁当用カップに入れて冷凍しておくと、必要なだけ取り出して使えるのでとても便利です。
この場合は冷凍庫でも使える容器にお弁当用カップを敷き詰め、おかずを入れ、ふたをして冷凍庫へ。なるべく空気に触れないよう、高さの低い容器を使うようにしましょう。
揚げ物はアルミホイルで包むと、そのままトースターで加熱できて便利
揚げ物などを再加熱する時は、カリッと仕上がるトースターを使うのがオススメなので、アルミホイルに包んで冷凍すると、自然解凍した後、アルミホイルを開けて、そのままトースターに入れられ、また、トースターも汚れないので一石二鳥です。
②余ったら、ではなく、最初から作って冷凍するつもりで調理を
食材が余ったから作りおきおかずを作り、冷凍保存するのではなく、買ってきて新鮮な内に調理し冷凍保存します。
そうする事で買ってきた時の鮮度を保つ事ができ、おいしさをそのままキープできます。
③冷凍保存するものは調味料を控えめに
冷凍保存すると味がしっかり染み込むので、調味料はいつもより気持ち控えめに。
④作ったものは完全に冷ましてから冷凍する
温かいものをラップで包んだり密閉容器に入れると。蓋に水滴が付き、その水滴が落ちておかずに付き、菌が繁殖して傷みやすくなります。
菌の繁殖を防ぐ為にも、常温で完全に冷ましてから冷凍しましょう。
⑤食品用アルコールスプレーを活用する
密封容器に入れて冷凍する場合は、食品に掛かっても問題のないアルコールスプレーを吹きかけて保存すると、より安心です。
冷凍作りおきおかずは、冷凍庫で自然解凍後、再加熱を
基本、冷凍したものは冷蔵庫へ移し、自然解凍をしてから再加熱する、という事を覚えておきましょう。
自然解凍をした物は必ず、再加熱をして菌の繁殖を防ぎます。
やむを得ず、自然解凍を省き、急速解凍する場合はレンジで温める事も可能ですが、あまりオススメできません。食品にもよりますが、凍っているものに対して急激に熱を加えると、固くなってしまったり、味が悪くなってしまう事もあります。
冷凍保存に向かない食材
じゃがいも(マッシュは可)、豆腐、レタス、キャベツ、こんにゃくと水分が多いものや、繊維の多いたけのこなど
冷凍できる作りおきおかず
【鶏チャーシュー】
厚切りにして鶏チャーシュー弁当に、薄切りにしてご飯の上にのせて丼弁当に。
冷めてもジューシーでやわらかく、ご飯が進む鶏チャーシューです。
1回分ずつに切り分け、ラップに包みジッパー付きの袋に入れて冷凍します。
【鮭の味噌照り焼き】
お弁当おかずの定番、鮭を使った味噌照り焼き。
コクのある味噌ダレを照り焼きにしていますので、香ばしく、食べごたえがあります。
こちらも、1回分をラップに包みジッパー付きの袋に入れて冷凍します。
【減塩きんぴらごぼう】
かつお節をお茶パックに入れて使い、だしを引く手間を省きました。
だしをきかせた、きんぴらごぼうはお弁当の定番おかずです。調味料もわずかで済む為、減塩に繋がります。
お弁当用のカップに入れ、冷凍します。
冷凍作り置きおかずを上手に活用して、楽しいお弁当作りを楽しんでください。冷凍おかずがあれば、時間にもゆとりができるので、心にもゆとりがうまれますよ。