女性に多い悩みのひとつ。貧血。
でも。そもそも「貧血」ってなんでしょうか?
よくふらっとする症状と思ってしまいがちですが、本当の意味での貧血とは少し違う場合もあるところに注意。貧血のある人で起こる症状のひとつではありますが、ふらっとする=貧血では決してありません。
貧血かどうかを決めるのは、血液中の赤血球や、赤血球中のヘモグロビンで、これが少なくなった時に「貧血」と呼びます。このヘモグロビンの主材料であるのが鉄分。鉄の吸収量よりも喪失量が多くなった時に赤血球が少なくなるのが鉄欠乏性貧血です。一般的な「貧血」と呼んでいるものは、この場合が多いですね。これが急に少なくなったときはふらっとしたりという症状が出やすいのですが、少しずつ慢性的に下がっている場合はなかなか症状が出ないこともあるので気を付けないといけませんね。
その原因は、①出血がある場合と②赤血球を作る量が少ない場合の2つに大きく分けられます。①の時(例えば胃潰瘍など)は、まず出血の治療が優先されますが、女性の場合は月経があるので、血液の喪失が避けられない場合も多いです。それに、妊娠期は鉄分の必要量もぐっと増えます。女性に貧血の人が多い理由の多くはそのためです、
それから②。鉄分は吸収されにくい栄養素でもあるので、食事量が少ないと不足しがち。ダイエットなどで無理な食事制限をしたりすると、鉄分が不足してしまうこともしばしばです。
鉄分の多い食材としては、レバーや赤身肉、ほうれん草、ひじきなどの海藻類などが思いつきやすいですね。でも。しっかり食べてるのに、なぜかよくならないと感じている人もいるかもしれません。そういう人は鉄分のとり方をチェック。
鉄分は、一緒にとると吸収を妨げるものもあるんです。それがこちら。
○お茶やコーヒーなどに含まれるタンニン酸。
○アルコール類。
○インスタント食品などに含まれるリン酸塩。
これらの取り過ぎは、鉄分の吸収を妨げてしまうので、要注意。特に食事中や食後すぐにに沢山濃いお茶やコーヒーを飲むのは控えてみましょう。
逆に。今度は吸収しやすくなるものもあります。
それがビタミンC。ビタミンCと鉄分を一緒に取ることで吸収率がアップ!それから、レモンや梅干などの酸味の強いものや香辛料などは、胃液の分泌を促進することで鉄の吸収を促す効果がありますよ。
次回は具体的な食材をもう少し詳しくお話しつつ、オススメの献立をご紹介しますね。
○次回は11月20日(金)更新予定です。
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