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  • 公開日2024/02/14
  • 更新日2024/02/14

ヤミーさんに教わる!あの調味料のとっておきの使い方Vol.26|マヨネーズ

世界を旅する料理研究家として、雑誌やテレビを中心に活躍している、Nadia Artistのヤミーさん。主宰する料理教室「Yummy's Cooking Studio」では、世界の料理を気軽に学べると人気です! そんなヤミーさんに世界中の調味料のとっておきの使い方を教えてもらうこの連載。第26回は「マヨネーズ」。ぜひチェックしてみてくださいね。

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ヤミーさんに教わる!あの調味料のとっておきの使い方Vol.26|マヨネーズ

 

世界中で愛される調味料、マヨネーズ

知らない人はいない調味料「マヨネーズ」は、卵と酢を使ったソース。これほど世界中に普及した優秀なソースはほかにないと思います。

歴史をたどると、誕生はスペインの「メノルカ島」。18世紀半ば、フランス軍がこの島を攻めた際、指揮を取っていた公爵が島のレストランで肉料理に添えられていたこってり濃厚で酸味のある美味しいソースに出会いました。それが、世界にマヨネーズが知られるようになったきっかけです。

パリに戻った公爵がこの美味しいソースを紹介。レストランのあった町の名前マオンにちなんで、「マオンのソース、マオンネーズ」と呼ばれ、そこから「マヨネーズ」という名前になったそうです。

 

ビストロの定番前菜「ウフ・マヨネーズ」

ところで、ゆで卵にマヨネーズをつけて食べたことはありますか? 美味しい組み合わせですよね! 実はこれ、正真正銘のフランス料理「ウフ・マヨネーズ」といいます。

マヨネーズをつけたゆで卵というと、時間がないときや朝ご飯に食べるイメージがありますが、このウフ・マヨネーズはビストロの定番前菜。簡単で誰でも作れる料理ですが、シンプルなだけにシェフによって味や盛り付けにこだわりがあります。ウフ・マヨネーズの味を競うコンテストもあるんです。私も大好きな料理で、ビストロでは華やかなほかの前菜にするかウフ・マヨネーズにするか、いつも悩んでしまいます。

とても奥深い料理なので「これで完成!」とは思っていませんが、今のところ私が作っているレシピをこのあとご紹介しますので、ぜひお試しください。

 

日本人の味覚に合わせたマヨネーズ

日本のマヨネーズの歴史は、キユーピー株式会社の創始者中島董一郎氏が、アメリカでポテトサラダに使われていたマヨネーズに出会ったことから始まります。美味しくて栄養価も高いマヨネーズを日本で販売しようと、帰国後、日本人好みのマヨネーズの開発に取りかかったそうです。

当時はマヨネーズ作りに合う洋風の酢がなかったため、自前で酢を作り、日本人の体格と健康の向上を願って、卵黄たっぷりのマヨネーズを完成させました。

この日本初のマヨネーズは、1925年3月に製造販売がスタートしたそうですが、初年度は120箱(600kg)しか売れなかったとのこと。200gのチューブで換算すると3000個です。しかし、マヨネーズという言葉さえ知られていなかった時代ですから、これだけ売れたのもすごいことだと思います。

約100年後の今、知らない人はいない調味料となったのは、日本人の味覚に合ったマヨネーズが開発されたからなんでしょうね。

 

バリエーション豊富なマヨネーズ

マヨネーズも種類が増えて、バリエーションが豊富になりましたが、私がずっと使い続けているのは日本の定番「キユーピーマヨネーズ」です。今もキユーピーではマヨネーズ専用のお酢を作っていたり、とてもこだわり抜いたマヨネーズだなと思ってます。

ヨーロッパ料理を作る際は「ベストフーズ リアルマヨネーズ」を使うことが多いです。酸味がマイルドでソースというよりムースのようなふわっとした食感。ベルギーやドイツでは、フライドポテトといえばマヨネーズなんですが、それにはこのマイルドな味が良いです。

マヨネーズ

 

マヨネーズを使ったとっておきのレシピ

 

ビストロの前菜の定番「ウフ・マヨネーズ」

ビストロの前菜の定番「ウフ・マヨネーズ」https://oceans-nadia.com/user/14317/recipe/477098

ゆで卵にマヨネーズをかける、シンプルなフランス料理です。卵ととろりとしたマヨネーズソースの組み合わせは最高! とても奥が深い料理なので、これからもレシピを改良していきたいと思います。今回は私が普段作っている、市販のマヨネーズで作るレシピをご紹介します。殻がツルッとむけるゆで卵の作り方も参考にしてくださいね。

●詳しいレシピはこちら
ビストロの前菜の定番「ウフ・マヨネーズ」

 

揚げ物と一緒に!さっぱり味の「タルタルソース」

 揚げ物に合う!さっぱり味の「タルタルソース」https://oceans-nadia.com/user/14317/recipe/477101

ピクルスとケッパーのみじん切りを入れるだけの、シンプルなイギリス式タルタルソースです。マヨネーズは酸味がマイルドなベストフーズのリアルマヨネーズで作ることが多いですが、ご自宅にあるいつものマヨネーズでもOKですよ。

●詳しいレシピはこちら
揚げ物に合う!さっぱり味の「タルタルソース」

 

カレー風味のチキンサラダ「コロネーションチキン」

カレー風味のチキンサラダ「コロネーションチキン」https://oceans-nadia.com/user/14317/recipe/477060

コロネーションとは「戴冠式」の意味。イギリスで1953年のエリザベス2世女王の戴冠式の際に考案され、今では伝統的な家庭料理として愛されているチキンサラダです。カレー風味のなめらかなマヨネーズソースが、しっとり鶏肉に絡んだリッチな味です。

●詳しいレシピはこちら
カレー風味のチキンサラダ「コロネーションチキン」

日本では、マヨネーズというと野菜にかけるのが定番ですが、ヨーロッパを旅すると、マヨネーズはいたるところで登場します。

フライドポテトに添えられるのはもちろん、ローストした肉に添えられていることもありますし、魚料理のソース、卵料理のソースとバリエーション豊かに使われています。

野菜にさっとかけるだけでなく、さまざまなアレンジがきくマヨネーズ。クセがなくどんな素材とも相性が良いので、「ソース」として活用すると料理のバリエーションが増えると思います。

これまでの連載はこちら!

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