日本固有の香辛料であるわさび
鼻を抜けるツーンとした刺激が特徴的なわさび。最近では海外でも好んで食べられているということをご存じでしょうか?
わさびは数少ない日本固有の植物で、種や苗はすべて日本由来、栽培をはじめたのも日本です。絶えず澄んだ冷たい水が流れていて水はけのよい土壌、やわらかな日差しなど、栽培に適している場所が限られる植物で、長野県と静岡県が産地として有名です。
日本独特の香辛料ですが、日本ではこの20年ほどで生産量が半分ほどに減少しています。逆に日本食ブームもあり、イギリス、オーストラリア、カナダなど海外で栽培されるようになってきました。
これまで海外では辛味がマイルドな西洋わさび(ホースラディッシュ)が主流で、和食にも使われていましたが、唐辛子やこしょうとは違うわさびの辛さが人気になってきているそうです。
また、海外ではわさびをチーズと合わせたり、スイーツ、ドリンクにも使うなど、日本では考えられない組み合わせを見かけます。日本も、寿司や刺身だけでなく、肉に合わせたり、わさび味のスナック類が定番になってきましたね。
生産量の減少には、わさび離れによる需要の減少も関係しているそうです。家庭でも海外のように新しいアレンジで、日本固有のスパイスをもっと活用したいですね!
家庭での主流は、チューブ入りの加工わさび
加工わさびは粉末状の「粉わさび」、ペースト状の「ねりわさび」、「おろしわさび」などに分けられます。
家庭ではチューブ入りの加工わさびが主流ですね。チューブ入りねりわさびは、粉末にした西洋わさびや本わさびを主原料として、油脂や砂糖、食塩などの副原料に水を加えて練り、風味を調整加工したものです。
日本初のチューブ入りねりわさびは、1972年にエスビー食品から発売されたそうです。それまでは粉わさびを使うたびにぬるま湯で溶くのが主流だったので、当時はかなり便利になったと感じたことでしょう。今ではさまざまなチューブ入りわさびがあり、産地にこだわったものもあるので、いろいろ楽しめますよ。
わさびを使ったとっておきのレシピ
ツナと枝豆の冷製わさびクリームパスタ
https://oceans-nadia.com/user/14317/recipe/488189
わさびのさわやかさとうま味を生かした、夏にぴったりなクリームパスタです。ツナ缶と冷凍のむき枝豆を使用するので、パスタをゆでたらあとはソースを和えるだけで完成! ソースも混ぜるだけなので、手間なく作れますよ。
●詳しいレシピはこちら
ツナと枝豆の冷製わさびクリームパスタ
わさびマヨ醤油の豚しゃぶサラダ
https://oceans-nadia.com/user/14317/recipe/488190
わさびマヨ醤油は、ドレッシングやソースとしてとっても優秀! 洋風にも和風にも合います。サラダだけでなく、ローストビーフや蒸し鶏のソースにもいいですし、揚げ物のたれにしても美味しいです。
●詳しいレシピはこちら
わさびマヨ醤油の豚しゃぶサラダ※しっとり柔らかなゆで方のコツ
長芋のわさびポン酢和え
https://oceans-nadia.com/user/14317/recipe/488187
ほんのりピリ辛でさっぱりとした、あと一品ほしいときにに助かるおかずです。わさびはかたまりがないように、ポン酢醤油に溶かし込んでから和えるのがポイント。わさびの量はお好みでどうぞ! おつまみにもおすすめですよ。
●詳しいレシピはこちら
長いものわさびポン酢和え
わさびはツーンと辛いですが、熱に弱いので加熱するとマイルドになります。その特性を生かして、さわやかな風味のみを残して使うのもよいですし、スパイスのひとつとして、アジアなどの海外の料理に使ってみるのも面白いですね。
マスタードや生の唐辛子を使う料理を作るとき、わざわざ用意せずに家にあるわさびを使ってアレンジしてみてください。スパイスはなんでもそうですが、入れ替えて使うと思いがけない味に出会えますよ。
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