今が旬の「白菜」は大根、豆腐と合わせて“養生三宝”と中国では呼ばれ、免疫力の向上や、風邪予防にも効果的といわれています。体調を崩しやすいこの時期には積極的に食べたい野菜のひとつですね。今回は、そんな白菜をたっぷり食べられる「白菜の漬物」の作り方をご紹介します。
即席漬けは作ったことがあるけれど、漬物を漬けるなんて難しそう…と思っている方も多いのではないでしょうか? 昔ながらの白菜の漬物も、白菜1玉程度でしたら特別な道具も必要なく意外と簡単に作れちゃいます。旬の美味しい白菜は漬物にすることでたっぷり食べられますし、日持ちもするので便利な作り置き副菜としても大活躍しますよ。ぜひ試してみてくださいね。
基本の「白菜の漬物」の作り方
白菜の漬物の作り方には、基本的に一度漬けと二度漬けがあります。一度漬けははじめにすべての食材や調味料を加えて作り込むタイプ。対して二度漬けは、途中白菜から出た塩水を捨ててから、味の調整部分となる味付けを行う(本漬け)タイプ。
手軽さでは一度漬けですが、余分な水分を除きうま味を引き出す二度漬けは、少々手間がかかっても美味しさが大きく変わってきます。今回は、昔ながらの二度漬けの白菜漬けのレシピをご紹介します。
材料【白菜1玉分(1.5kg)】
白菜 1玉(約1.5kg)
粗塩 45g
水 1カップ(200ml)
粗塩 8g
昆布 10cm1枚
ゆずの皮 1個分
赤唐辛子 2~3本
【作り方】
【下準備】
白菜はかたい外の葉をはずし、中心部分から根元に包丁を入れ、葉の部分は手で裂いて4~6等分に分けます。このとき、手で裂くと切り落とされる葉先が出ないのでむだなく使えます。
芯の部分を斜めに切り落とします。(深く切ってしまうと葉がバラバラになってしまうので気を付けましょう)
葉の間に土が入っている場合があるので洗って水気を切っておきます。
1.切り口を上にして大きめのざるにのせ、天日で約1日干します。
2.【下漬け】
葉が反り返るくらいになったら、葉の間の根元部分だけに粗塩45gをすり込み、清潔なポリ袋に入れ水を回しかけて白菜から水分を出やすくします。
なるべく空気を抜くようにして口をしばります。(ポリ袋は2重にすると安心です)
汁が出てきたらときどきもみ込んだり、ひっくり返したりしながら2日ほど冷暗所か冷蔵庫におきます。
3.【本漬け】
白菜から水分が出てやわらかくなったら白菜の水気を軽く絞り、アルコール消毒したホーロー容器かタッパーに、芯と葉が交互になるように並べます。(今回は3.5Lのタッパーを使っています)
4.粗塩8g(白菜の0.5%程度)、5mm幅に切った昆布、千切りにしたゆずの皮、種を除いた赤唐辛子を全体に散らします。
5.ラップを2重にかけてアルコール消毒した1kg程度の重しをのせます。(今回は3.5Lのタッパーを2つ重ねてその上にペットボトルに水を入れたものを重しとして使っています。お皿を重ねて重し代わりにしてもいいです)
4~5日したら食べごろですが、浅漬けがお好きな方は3日後ごろから食べてもいいと思います。
●詳しいレシピはこちら
基本の白菜の漬物
白菜の漬物の魅力のひとつは乳酸菌。白菜の漬物は発酵することで身体に良い乳酸菌が作られ、腸内環境のバランスを整える効果も期待できます。日が経つにつれて変わっていく味わいを楽しめるのも手作り漬物の醍醐味!
シンプルな塩漬けも良し、塩昆布を加えても良し、砂糖を加えて甘みを付け、柑橘系やしょうがなどで風味付けするも良し。基本をおさえれば白菜漬けのいろいろなアレンジも楽しむことができます。ぜひ自分好みの白菜の漬物を作ってみてくださいね。
●こちらのコラムもチェックしてみてくださいね。
お家で簡単!おつまみにもおもてなしにも使える「変わり浅漬け」レシピ4選
さっぱり野菜の作り置き♪ピクルスの作り方&ピクルス活用レシピ15