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    • 公開日2020/12/29
    • 更新日2020/12/29

    本当に美味しいお雑煮|何度も作りたい定番レシピVol.179

    お正月には欠かせない「お雑煮」。地域によっても作り方や具材はさまざまです。今回は、角餅で醤油仕立ての「関東風」と、丸餅で白味噌仕立ての「関西風」の2種類のお雑煮をご紹介します。新年の願いを込めた美味しいお雑煮をぜひ作ってみてくださいね。Nadiaで人気の料理研究家が自信を持っておすすめする定番レシピシリーズです。

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    本当に美味しいお雑煮|何度も作りたい定番レシピVol.179

     

    美味しいお雑煮で新しい年を迎えよう

    こんなにも時間の流れの早さを感じたことはなかった一年。まだまだ大変な時期は続きそうだけれど、暗くなってばかりいられない! ひとまず年の始めは美味しいお雑煮で景気づけといきましょう!

    おうちで過ごすことが多くなった分、手作りご飯の美味しさ、楽しさを感じられた方も多くいらっしゃったと思いますが、年の始めの行事食はなおのこと美味しく作りたいですよね。

    今回は関東風と関西風2種類のお雑煮の作り方をご紹介します。シンプルなお雑煮もポイントをおさえて丁寧に作れば、ワンランクアップの美味しさに仕上がります。

     

    シンプル美味しい「関東風雑煮」

    関東風のお雑煮もいろいろあり、鮭が入ったすまし汁仕立てだったり、えびやいくらがのったりと豪華なものもありますが、基本的には角餅、醤油仕立てで鶏肉が入っていることが特徴です。

    かつおと昆布のだしに加え、鶏肉からもうま味が出るので、コクのある強いうま味がありながらもすっきりとした美味しさ。焼いて香ばしくなったお餅との相性もぴったりです。
    だしパックや昆布を使ってだしを引きながら煮込む作り方なので、味は本格的ですが作り方はとっても手軽です。

     

    【材料(4人分)】

    鶏もも肉 200g
    にんじん(あれば金時にんじん) 1/2本(60g)
    しいたけ 4枚
    ほうれん草 1/3束(80g)
    かまぼこ 1/2本
    切り餅 4~8個
    昆布 4g(6×6cm1枚)
    かつおだしパック 1個
    水 600ml
    A酒 50ml
    Aみりん 30ml
    醤油(薄口でも濃口でも) 50ml
    ゆず お好みで

     

    【作り方】

    【下準備】
    鍋に分量の水と昆布、かつおだしパックを入れておきます。

    1.沸騰した湯に塩少々(分量外)を入れ、ほうれん草を茹でます。冷水に取って水気をしっかり絞ったら3cmの長さに切ります。

    2.にんじん(あれば金時にんじん)は皮をむいて梅の形に切ります。型で抜いてもいいですし、時間がない場合は短冊切りでもいいです。

    3.しいたけは石づきを切り落とし、かさと軸に分けます。かさは隠し包丁をして切り込みを入れます。軸は手で裂きます。

    4.かまぼこは厚さ1cmくらいに切ります。包丁に角度をつけて細かくジグザグに切ると日の出かまぼこになりますよ。

    5.鶏もも肉はひと口大に切ってボウルに入れ、塩ひとつまみ(分量外)をもみ込んで少し置き、熱湯をかけて霜降りをして余分な脂、臭みを除きます。

    6.下準備した鍋に2、3、5とAを入れて火にかけます。沸騰したらアクを除き、火を弱火~中火に落としてコトコト10分ほど煮ます。昆布、かつおだしパックを取り出し、醤油で味付けします。

    7.切り餅はグリルで焼き色が付くまで焼きます。

    8.お椀に焼いたお餅を入れ、6の具材とほうれん草、かまぼこを盛り付けて、汁をかけます。お好みで薄く切ったゆずの皮を添えます。

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    シンプルおいしい 関東風雑煮

     

    上品な白味噌仕立て 関西風雑煮

    関西でも一部赤味噌を使う文化圏のところもありますが、一般的に関西と香川、徳島の一部が白味噌、丸餅の文化圏といわれています。
    関西風のお雑煮の特徴はなんといっても根菜の優しい甘みと白味噌の相性の良さ。強いうま味はありませんが、根菜からのうま味と白味噌の甘みがやわらかいお餅に絡む、ほっとした美味しさです。
    具材をすべて丸くするのは“円満”を意味する縁起物にするため。心まで丸くなりそうなお雑煮です。

     

    【材料(4人分)】

    にんじん(あれば金時にんじん) 1本(100g)
    大根(雑煮大根など細いもの) 1/4本(150g)
    里芋 8個
    かまぼこ 1/2本
    丸餅 4~8個
    三つ葉 少量
    水 500ml
    かつおだしパック 1個
    昆布 4g(6×6cm1枚)
    酒 大さじ1
    みりん 大さじ2
    白味噌 90g
    塩 ひとつまみ
    かつお節(糸がつお) 4g

     

    【作り方】

    【下準備】
    鍋に分量の水と昆布、かつおだしパックを入れておきます。

    1.里芋は皮をむき、下茹でしてぬめりを除きます。

    2.にんじん(あれば金時にんじん)、大根(雑煮大根など細いもの)は皮をむき1cmほどの厚さの輪切りにし、角を切り除いて面取りします。

    3.三つ葉の軸は2cmに切り、葉は飾り用に残しておきます。かまぼこは厚さ1cmに切ります。お好みで飾り切りするときれいに仕上がります。

    4.下準備した鍋に1、2と酒、みりんを入れ火にかけます。沸騰したらアクを除き、弱火~中火に火を落として野菜に火が通るまで15分ほどコトコト煮ます。

    5.昆布、かつおだしパックを取り出します。ボウルに白味噌を入れ、4の煮汁で溶きほぐしてから鍋に加え混ぜ、塩で味を調えます。

    6.丸餅を加えやわらかくなるまで2~3分コトコト煮ます。

    7.お椀に盛り付け、かまぼこ、かつお節(糸がつお)と三つ葉を添えます。

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    上品な白味噌仕立て 関西風雑煮


    神様からの力をいただくと信じられてきたお雑煮。ぜいたくで美味しい食べ物に溢れている中でもやっぱりお雑煮は特別なものです。新年の願いを込めた美味しいお雑煮をぜひ作ってみてくださいね。


    これまでにご紹介した【何度も作りたい定番レシピ】はこちら

     

    ●こちらのコラムもチェックしてみてくださいね。
    ・お家にある食材で簡単アレンジ!お正月のお餅を美味しく食べるレシピ
    ・【きなこ入りや真っ白雑煮】知ってるあなたはお雑煮ツウ!?日本各地の個性派雑煮

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    このコラムを書いたArtist

    がまざわ たかこ
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    がまざわ たかこ

    料理家/郷土料理研究家/調理師 ホテルでの和食調理、保育園給食などに従事した経験から現在は 料理教室、レシピ開発、イベント講師、コラム執筆、小学校での食育授業など活動は多岐にわたる。 7年の旅行会社在勤中に目覚めた各地の料理や食文化の魅力にはまり郷土料理研究家の道へ。 作り続けたい定番の家庭料理や、地味だけどおいしい!な『心がほっこりするごはん』をモットーに身体も喜ぶ素朴なごはんを目指し活動している。

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