根菜の優しい甘みと白みその相性がとっても良い関西風のお雑煮。 関西でも一部赤みそを使う文化圏のところもありますが、一般的に関西と香川、徳島の一部が白味噌、丸餅の文化圏と言われています。 お餅も具材も全部丸いのは“円満”を意味する縁起物。 心もまるくなりそうなホッとした甘さの関西風雑煮です。
丁寧に作る際は具材を全て下茹ですることもありますが、大根とにんじんを一緒に煮込むことで野菜からの旨みを生かした美味しいお出汁になります。 里芋だけはぬめりが出るので必ず一度茹でるか、下茹で済みのものを使って下さいね。
鍋に分量の水と昆布、かつお出汁パックを入れておきます。
三つ葉の軸は2cmに切り、葉は飾り用に残しておきますます。 かまぼこは厚さ1cmに切ります。お好みで飾り切りするときれいに仕上がります。
下準備した鍋に1、2と酒、みりんを入れ火にかけます。 沸騰したらアクを除き、弱火~中火に火を落として 野菜に火が通るまで15分程コトコト煮ます。
昆布、かつお出汁パックを取り出します。 ボウルに白味噌を入れ、4の煮汁で溶きほぐしてから鍋に加え混ぜ、塩で味を整えます。
丸餅を加え柔らかくなるまで2~3分コトコト煮ます。
お椀に盛り付け、かまぼこ、かつお節(糸がつお)と三つ葉を添えます。
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がまざわ たかこ
料理家・郷土料理研究家・調理師
料理家/郷土料理研究家/調理師 ホテルでの和食調理、保育園給食などに従事した経験から現在は 料理教室、レシピ開発、イベント講師、コラム執筆、小学校での食育授業など活動は多岐にわたる。 7年の旅行会社在勤中に目覚めた各地の料理や食文化の魅力にはまり郷土料理研究家の道へ。 作り続けたい定番の家庭料理や、地味だけどおいしい!な『心がほっこりするごはん』をモットーに身体も喜ぶ素朴なごはんを目指し活動している。