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ひと鍋で作れるドイツ風さっぱりシチュー。牛肉を玉ねぎと一緒にブイヨンで煮て、仕上げにレモン汁とビールで味を引き締めます。黒胡椒のピリピリした刺激と牛肉の旨味、所々に香るスパイスが、いかにもドイツの家庭料理らしい素朴な味わいです。
◆日本でも作りやすいよう、わが家のレシピを少し調整してあります。◆煮込み時間を短縮したい場合は圧力鍋を使っても。普通のお鍋で煮込む場合には、水分が足りなくなったらその都度少し足して下さい。
牛肉は常温に戻し、ややきつめに塩・胡椒(分量外)する。玉ねぎは1cm幅にスライス、マッシュルームも石突を取ってスライスする。にんにくは包丁の腹で潰しておく。
大きめの鍋に牛脂またはラードとにんにくを熱し、1). の牛肉を強火でこんがりと焼く。全面に焼き色が付いたら玉ねぎを加え、それが茶色がかったらマッシュルームも加えて炒め合わせる。
2). にA ビーフストック600cc、ビール50cc、ローリエ2枚、クローブ2本、粒黒胡椒10粒、砂糖ひとつまみを入れてアクを取り、塩少々 (分量外)を振って、肉がやわらかくなるまで弱火で煮込む。
仕上げにB パン粉大さじ3、ケイパー大さじ1、レモン汁大さじ1/2、ビール50cc、塩適宜を加えて味を調え、軽くとろみがついたらできあがり。
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庭乃桃
料理・食文化研究家 / 女子栄養大学 食生活指導士。 企業向けレシピの開発、スタイリング・撮影、 食関連の書籍・コラムの執筆、翻訳、 セミナーイベントへの登壇、講演など 幅広く活動しています。 ●旬の食材、季節感を大切にしたおかず ●ひと鍋で作れる欧風家庭料理 ●簡単エスニック 大学院でヨーロッパの歴史・文化を専門にし、 現地に在住。日本食が食べたくて 食材や調味料にあれこれ工夫した経験や、 ヨーロッパの家庭料理・郷土料理を学ぶことで 触れた各国の食文化と食への取り組みなど、 レシピにも活かしていけたらと思っています。 2020年、欧州連合(EU)の 食品・飲料プロモーション 「パーフェクトマッチ・キャンペーン」で、 EU食材×日本食材のマッチングによる 季節のオリジナルレシピを開発・監修。