日本でも人気!台湾グルメの代表格「魯肉飯(ルーローハン)」
甘辛く煮込んだ豚肉をご飯にのせた「魯肉飯(ルーローハン)」は、台湾グルメの代表格。香辛料がふんわりと香り、甘めの醤油味で煮込まれた豚肉がご飯と抜群の相性で、煮汁の染みたご飯もたまらない美味しさです。
ルーローハンは、台湾の屋台や料理店でポピュラーな料理ですが、日本で食べられるお店もありますし、レトルトや冷凍食品もあり、なじみのある料理になってきましたよね。
(下の写真は、台湾旅行中に立ち寄った食堂にて)
ルーローハンの豚肉はそぼろ状の小さな肉だったり、角煮のように大きかったり、地域や店によって違いがあり、台湾では小さい器でほかのおかずと一緒に食べることが多いそうです。
食欲を刺激する独特の甘い香りは、八角や五香粉などの香辛料。
八角は、星のような形をしていているのでスターアニスとも呼ばれ、肉料理に使われるほか、お菓子などにも使われるスパイス。一緒に煮込むと、豚のにおいをやわらげてくれるので、チャーシューを煮るときなどに使われます。
五香粉は、ミックススパイスで、花椒、クローブ、シナモン、八角、陳皮、フェンネルなどが調合されたもの。八角も五香粉も、少量使うだけで、料理の印象ががらりとかわり、異国情緒を感じる仕上がりになります。
そして、コクのある味わいは、一緒に煮込む油葱酥(フライドエシャロット)の風味。台湾ではさまざまな料理に使われる食材です。
八角や五香粉などの香辛料は、スーパーなどで買うことができますし、フライドエシャロットは、フライドオニオンや玉ねぎで代用すれば、家でも手軽にルーローハンを作って味わうことができますよ。
家でも本格的な味わい!魯肉飯(ルーローハン)
【材料(4人分)】
豚バラ肉(ブロック) 500g
ご飯 4膳
ゆで卵 4個
玉ねぎ 1/2個
砂糖 大さじ2
醤油 大さじ2と1/2
オイスターソース 小さじ2
日本酒(または紹興酒) 大さじ3
はちみつ 小さじ2
水 400ml
八角 1個
五香粉 小さじ1/2
高菜漬け 適量
八角と五香粉を使っていますが、なければどちらか一方でもOKです。どちらもないけれど、シナモンならあるという方はシナモンでも。八角も五香粉も香りの強い香辛料なので、初めて使うという方は、控えめに入れてみてください。
フライドエシャロットの代わりに、炒めた玉ねぎを一緒に煮込んで、味にコクを加えます。
【作り方】
【材料を切る】
1.豚バラ肉は1cm幅の拍子木切りにする。肉は縮むので、仕上がりのイメージより少し大きめにカットします。
2.玉ねぎは粗みじん切りにする。
【材料を炒める】
3.フライパンに豚バラ肉を入れて中火で炒める。肉から脂が出てきたら、玉ねぎを入れて炒める。
【調味料を入れる】
4.先に砂糖を入れて炒め合わせる。
【ポイント】
ここで香ばしく炒めて、肉のうま味と玉ねぎのコクを引き出します。
5.軽く焼き色が付くまで炒め合わせたら、醤油、オイスターソース、日本酒、はちみつ、水を入れる。沸騰したらアクを取る。
【煮込む】
6.ゆで卵、八角、五香粉を入れ、蓋をしてやや火加減を弱め、弱めの中火で30分煮込む。
【ポイント】
卵も一緒に煮込んで、味を卵に染み込ませます。半熟で食べたい方は仕上げに入れてください。
7.蓋を取って、火加減を少し強め、中火で煮汁を煮詰める。
【ポイント】
煮汁に軽くとろみがつくまで煮詰めてください。じっくり煮込んでいるので、玉ねぎがとろみと甘み、コクになってくれます。
【盛り付ける】
8.茶碗にご飯をよそい、煮込んだ豚肉、卵をのせ、煮汁も適量かける。高菜漬けやたくあんを添える。
大きめに切った豚バラ肉が食べごたえ満点! 卵にもしっかり味が染みています。高菜漬けがアクセントになり、飽きずに食べられますよ。
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