【目次】
1.テリーヌとは
2.おもてなしの一品に!お食事系テリーヌ
3.なめらかな口どけ♪スイーツ系テリーヌ
4.パテとの違いは?
5.リエットとの違いは?
1.テリーヌとは
カラフルな野菜をゼラチンで固めた華やかなテリーヌ。それ以外にもチョコテリーヌやチーズテリーヌなど、「テリーヌ」といっても食事系やスイーツ系などさまざまありますよね。
テリーヌとは、本来はフランス語で「容器」を意味する言葉。伝統的なテリーヌは、釉薬をぬった陶製やテラコッタ製の、少し厚手で長方形のふた付き容器でした。そして、このテリーヌと呼ばれる容器で作られた料理もまた、「テリーヌ」(正確にはテリーヌ・ド・パテ)と呼ばれていました。
テリーヌの由来
フランス料理というと高級なイメージがありますが、テリーヌの由来は食品を傷めずに食べるための保存食。食料が不足する冬に余った野菜や肉を使って作られたのが、テリーヌの発祥といわれています。肉から出た脂やゼラチンによって1週間ほど日持ちする保存食だったのです。
多様性の広がる現在のテリーヌ
やがて時代が進むにつれ、テリーヌは伝統的な保存食としての料理からさまざまな発展を遂げていきました。また、その定義も段々とあいまいになり、テリーヌ型を使って調理された料理は総じてテリーヌと呼ばれるようになりました。
現在では、野菜をゼラチンで固めたゼリー寄せ、レバーやミンチなど肉を使って焼き上げたもの、チョコやチーズなどを使ったケーキも、テリーヌと呼ばれています。さらに、最近では四角いテリーヌ型だけでなく丸型や樋型のものもあり、その多様性はますます広がっています。
2.おもてなしの一品に!お食事系テリーヌ
テリーヌの種類はさまざま。ここからはいろいろなテリーヌをレシピとともにご紹介します。
見た目も華やか!野菜のテリーヌ
https://oceans-nadia.com/user/31349/recipe/299090
ズッキーニやオクラ、ミニトマトなどたっぷりの夏野菜を使ったテリーヌ。型に敷いたキャベツに野菜を並べ、かつおと昆布のだしのゼリーでまとめています。おもてなしにもぴったりな華やかなテリーヌです。
●笠原知子さんの野菜のテリーヌ
ハーブやブランデーで深みがアップ!鶏ひき肉のテリーヌ
https://oceans-nadia.com/user/28/recipe/112492
鶏ひき肉に、ピスタチオのグリーンがアクセント。ひき肉をしっかりと練ることで焼き上がりが引き締まり、うま味を閉じ込めることができます。ハーブやブランデーが入った、少し大人の味。粒マスタードをつけて食べるのもおすすめです。
●柴田真希さんの鶏とピスタチオのテリーヌ
下処理がポイント!レバーのやみつきテリーヌ
https://oceans-nadia.com/user/11362/recipe/427103
鶏もも肉とレバーを使った、うま味たっぷりのテリーヌ。レバーの下処理をしっかりすればレストラン並の美味しさに。ゼラチンではなく寒天で固めているので低カロリーなのもうれしい一品です。
●吉村ルネさんの寒天で低カロリー食べるサプリ☆やみつきチキンテリーヌ
意外と簡単に作れる!サーモンのテリーヌ
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サーモンとはんぺん、生クリームに、サワークリームを加えて爽やかさもプラス。ワインとも相性抜群のテリーヌです。焼き上がりはやわらかいので、しっかりと冷えてから切り分けてくださいね。
●築山紀子さんのサーモンのテリーヌ
3.なめらかな口どけ♪スイーツ系テリーヌ
とろ~り濃厚!チョコテリーヌ
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濃厚な味わいが楽しめるチョコテリーヌ。チョコレート、バター、卵、牛乳の4つを混ぜたら、あとは焼くだけ! 冷めてもやわらかいので、バレンタインにも◎。
●maki(まき)さんの材料4つで超濃厚!混ぜるだけ『レアチョコテリーヌ』
天使の口どけ!簡単チーズテリーヌ
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こちらも混ぜて焼くだけなのに、お店顔負けのクリーミーなチーズテリーヌができあがります。チーズの風味が濃厚ですが、軽い食感で食べる手が止まらない! チーズケーキ好きにも試してほしいレシピです。
●おやつラボさんの天使の口どけ!簡単チーズテリーヌ
材料5つ!抹茶テリーヌ
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抹茶を使った和風スイーツ。どんどん混ぜていくだけなので、オーブンに入れるまで10分。簡単なのに、濃厚リッチな抹茶テリーヌが完成します。
●きゃらきゃらさんの混ぜるだけ!濃厚抹茶テリーヌ
おつまみにも!ドライフルーツのチーズテリーヌ
https://oceans-nadia.com/user/77098/recipe/188571
さまざまな種類のドライフルーツとくるみがふんだんに入ったテリーヌ。チーズとヨーグルトのさっぱりとした味わいです。赤ワインやデザートワインにも合いますよ。
●曽根 小有里さんのドライフルーツのチーズテリーヌ
4.パテとの違いは?
テリーヌとよく似たイメージのあるパテ。パテは刻んだ肉などをパイ生地で包み、オーブンで焼いた料理です。最近ではパイ生地で包んでいないものもあるので、テリーヌとパテの違いは曖昧になっています。
パテ・ド・カンパーニュ
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豚肩ロースと鶏レバーを使ったパテ・ド・カンパーニュ。くるみ、ピスタチオ、ドライクランベリーがアクセント。ベーコンを巻いて焼いた、うま味たっぷりの一品です。
●曽根 小有里さんのパテ・ド・カンパーニュ
5.リエットとの違いは?
もうひとつ、テリーヌと似ているのが「リエット」。リエットは豚肉の塊を意味し、豚肉を使って作られたものです。肉がほぐれるくらいじっくり煮て潰したものを冷やしてペースト状で楽しむもの。パテはオーブンで焼く料理ですが、リエットは煮る料理です。
豚肉のリエット
https://oceans-nadia.com/user/14762/recipe/441979
材料を切って鍋に入れたら、コトコト煮るだけなのでとっても簡単。2時間ほど煮込んだら、あとは潰すだけで完成です。おつまみにも、ご飯やパンのお供にも◎。
●築山紀子さんの簡単!食べやすい豚肉のリエット
フランス料理「テリーヌ」はパウンド型を使えばご自宅でも楽しむことができます。野菜や肉を使った食事系、チーズやチョコなどのスイーツ系など楽しみ方もさまざま。この機会にテリーヌにトライしてみませんか?
【このコラムを監修したNadia Artist】
管理栄養士 中村りえ
https://oceans-nadia.com/user/90062