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    • 公開日2022/09/16
    • 更新日2022/09/16

    ヤミーさんに教わる!あの調味料のとっておきの使い方Vol.13|クミン

    世界中のお料理を3ステップの簡単レシピにしてお届けするNadia Artistのヤミーさん。雑誌やテレビ、企業のレシピ開発などでも大活躍のヤミーさんに、世界中の調味料のとっておきの使い方を教えてもらうこの連載。第13回は「クミン」。スパイス初心者にもおすすめのクミンは、いろいろな国の料理に使えるのだとか。ぜひチェックしてみてくださいね。

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    ヤミーさんに教わる!あの調味料のとっておきの使い方Vol.13|クミン

     

    いろいろな国の料理に欠かせない「クミン」

    クミンは、古代エジプト、古代ギリシア、古代ローマでも使用されてきたという記述があるほど、最も古くから栽培されているスパイスのうちのひとつです。料理を美味しくするだけでなく、肉や魚の臭み消しとしても優秀なため、重宝されていたのではないかと思います。

    クミンといえば、なんといっても 「カレー」でしょう。あの食欲を刺激するいい香りの主成分は、クミンからきています。そんなカレーのスパイスとして有名なクミンですが、原産は地中海沿岸。ヨーロッパや中近東でも昔からよく使われていたようです。クミンが練り込まれたパンやチーズを、地中海から離れたドイツやオランダでも見かけました。

    現在では原産地周辺にとどまらず、インドはもちろん南アジア、東南アジア、東アジア、アフリカ、南米と、いろいろな国の料理に欠かせないスパイスです。あのいい香りに人々が魅了されてきたことがうかがえますね。

     

    スパイス初心者にもおすすめです!

    スパイスを試してみたいと思っている方に、「一番おすすめのスパイスはなんですか?」と聞かれたら、すかさず「クミン」と答えます。カレーだけでなくさまざまな国の料理に使われていますし、スパイスの中では苦手な方の少ない味だからです。

    マンネリしがちな定番の野菜炒めに、こしょう代わりにひとふりするだけでも、ガラッと料理の雰囲気が変わりますし、チャーハンや唐揚げの下味などにも◎。また、先述した通り「臭み消し」としても優秀なので、クセのある食材と組み合わせるとそのクセを和らげたり、苦手な食材も食べやすくしてくれます。

    レバーやラムなど、クセの強い食材と合わせると最高に美味しくなりますし、苦手な食材をクミン風味で克服した! という話も耳にしますよ。

     

    クミンシードとパウダーの違いと使い分け方について

    クミンシードとパウダーの違いと使い分け方について

    今回は、クミンシードとクミンパウダーの違いと使い分け方法についてご紹介します。まず、「クミンシード」は写真左、その名の通りクミンの種子を乾かしたものです。そのままではかたい皮に覆われているため、少し揉んだり、潰したりすることでより香りが立ちます。

    使い方としては、乾煎りして香りを引き立ててから料理に加えたり、炒めものや煮こみ料理にする場合は、最初に油で炒めて香りを油に移してから使います。クミンパウダーより香りが飛びにくく、プチプチとした食感を味わえるのも魅力のひとつです。

    その次、写真右の「クミンパウダー」はクミンシードをパウダー状にしたものです。粉の分、ほかのスパイスとミックスしたり、素材にまんべんなくまぶすことができ、使い勝手が良いです。また、細かくなっている分、味や香りがダイレクトに味わえ、色も出ます。シー ドに比べて香りが飛びやすいので、シードとパウダーを両方使う料理も多いですよ。

     

    クミンを使ったとっておきのレシピ

     

    おうちで簡単!本格スパイスカレー

    スパイスは2つでOK!本格スパイシーチキンカレーhttps://oceans-nadia.com/user/14317/recipe/443963

    まずは王道の使い方から。クミンとターメリックパウダーさえあれば、本格的なスパイスカレーが作れます! スパイスカレーが食べたくなったら、ぜひ作ってみてはいかがですか?

    ●詳しいレシピはこちら
    スパイスは2つでOK!本格スパイシーチキンカレー

     

    カレーのお供に!カチュンバル

    インドのフレッシュサラダ、トマトときゅうりのカチュンバルhttps://oceans-nadia.com/user/14317/recipe/138871

    いつもの野菜サラダにクミンをほんのり効かせると、うま味のあるインド風のサラダに変わります。マンネリしがちな副菜のレパートリーを増やしてみませんか?

    ●詳しいレシピはこちら
    インドのフレッシュサラダ、トマトときゅうりのカチュンバル

     

    ご飯がすすむ魚料理!フィッシュフライ

    スパイシー魚おかず♪ カジキのフィッシュフライhttps://oceans-nadia.com/user/14317/recipe/368311

    スパイスでマリネして焼く南インドの魚料理です。魚の臭みがマイルドになり、スパイシーさでご飯がすすみます! 鮭やあじなどでもアレンジできますよ。

    ●詳しいレシピはこちら
    スパイシー魚おかず♪ カジキのフィッシュフライ

     

    クミンを最大限に楽しむ♪チーズディップ

    パンのおともに♪クミンチーズディップhttps://oceans-nadia.com/user/14317/recipe/443965

    クミンはチーズやパンとの相性も抜群! ヨーロッパを旅すると、クミン入りのチーズやパンはよく見かけます。クミンシードを乾煎りして香り良いプチプチ感も楽しいチーズディップです。

    ●詳しいレシピはこちら
    パンのおともに♪クミンチーズディップ

    いつものスープや炒めものにクミンをプラスするだけで、ガラリと料理の雰囲気を変えるだけでなく、料理の美味しさを引き立てる役割もあります。なんだか料理の味が決まらないな、というときにも使えるアイテムです。

    ただし、これはどのスパイスにも共通ですが、大切なポイントは「入れすぎない」こと! 入れれば入れるほど美味しくなるものではありませんので「ほんのり後ろに香る程度」がスパイス使い成功の秘訣だと思っています。

    いつもの料理にちょこっとプラスして、味の変化を楽しんでみてはいかがでしょうか。

     

    これまでの連載はこちら!

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    ヤミー

    世界を旅する、料理研究家。輸入食材店に勤務しながら料理ブログをスタートして話題となり、現在はテレビや雑誌、企業のレシピ開発で活躍の他、ベストセラーとなった著書多数。近著に『ヤミーさんのおうちで世界一周レシピ』『ワンボウルクッキング』(いずれも主婦の友社)。NHK「きょうの料理」や、冠番組「ヤミーのレシピ帖」(長野朝日放送)などのテレビ出演、少人数制料理教室「Yummy‘s Cooking Studio」を主宰するなど、輸入食材の知識を活かして、世界中の料理を日本の家庭で作れる簡単レシピにするのが得意。 最近は日本一のカルディマニアとしてもテレビやラジオ、雑誌などでも活躍している。

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