レシピサイトNadia
    • 公開日2020/09/20
    • 更新日2020/09/20

    本当に美味しいバスクチーズケーキ|何度も作りたい定番レシピVol.159

    バスチー人気が止まりません。コンビニスイーツや人気のパティスリーもこぞって作る、スペイン発のバスクチーズケーキ。失敗した? と思わせるインパクトのあるビジュアルと、とろとろ濃厚な美味しさ。今までのチーズケーキとは一線を画す斬新さが話題になっている、「バスチー」こと、バスクチーズケーキとは? あの店の味を再現した、本場のレシピもご紹介します。Nadiaで人気の料理研究家が自信を持っておすすめする定番レシピシリーズです。

    このコラムをお気に入りに追加

    563

    気になるコラムを保存して、後で読み返そう!

    本当に美味しいバスクチーズケーキ|何度も作りたい定番レシピVol.159

     

    バスクチーズケーキとは?

    スペインとフランスの国境に走るピレネー山脈の西側、独特の言語や文化を持つスペイン・バスク地方。スペインとフランス両方の食文化を取り入れ、近年、美食の街として世界から注目されています。

    碁盤の目のように広がる旧市街は、右も左もバル、バル、バル…グルメ通をも唸らせる名店が建ち並ぶ、人気のバル街。訪れる人は1軒のバルで長居するのではなく、このバルではいわしの酢漬け、あちらのバルではオムレツ、煮込み料理は向こうのバルという具合に、それぞれの看板メニューをつまんで次のバルへ“はしご”するスタイルを楽しみます。

    そんなバル街の片隅に、『LA VINA(ラ・ヴィーニャ)』という人気バルがあります。LA VINAを訪れる人たちの一番のお目当ては、タパスではなくチーズケーキです。表面を黒く焼き焦がすことで、芳醇な香りと香ばしさが生まれ、まるでカラメルをかけたような味わい。カットすると、ギリギリ形を保てるか保てないかという、とろりクリーミーな断面。シンプルでありながら衝撃的な美味しさに、一度食べた客は必ず戻ってくると言われています。

     

    基本のバスクチーズケーキの作り方

     

    【材料(直径18cmの丸型1台分)】

    クリームチーズ 400g
    生クリーム 200ml
    卵 3個
    きび糖 120g(白砂糖・グラニュー糖で代用しても)
    薄力粉 小さじ1

     

    【作り方】

    1.クリームチーズは冷たいと混ぜにくいので、常温にしておきます。レンジにちょいがけすると簡単。ふんわりラップをして電子レンジに1分ほどかけ、なめらかなクリーム状に練っておきます。

    2.卵を溶き、クリームチーズに混ぜます。一気に入れると分離しやすいので、卵は少量ずつ、4~5回に分けて加え都度よく混ぜます。クリームチーズ同様、卵も冷蔵庫から出したてではなく、常温にしておくと混ざりやすくなります。

    3.きび糖、薄力粉、生クリームの順に混ぜていきます。薄力粉はダマになりやすいので、茶こしでふるい入れます。混ぜ方は、ホイッパーをボウルの底につけたまま、グルグル回す混ぜ方でOK。空気を含ませるふんわり仕上げではなく、ぎゅっと詰まったしっとり仕上げを目指します。

    【ポイント】
    ベーキングシートを水で濡らしてギュッと絞り、型に添わせるように敷き詰めます。敷き紙をクシュクシュッとさせることで、側面のランダムな焼き色が生まれます。

    4.敷き紙の上に、生地をそっと流し入れます。

    5.250℃に予熱したオーブンで30分焼きます。焼きあがったら庫内に置かず、すぐ取り出して常温になるまで休ませます。焼き上がりはふっくら膨らんでいますが…

    薄力粉をごくごく少量しか使っていないため、ゆっくり沈んでいきます。崩れてしまいそうなやわらかさなので、型から出すのも両手で包み込むように、慎重に。ずっしりとした重みがなんとも心地よく、ひときわ愛しい気持ちにさせます。

    焦がしたかも! 生焼けかも! と不安にさせる仕上がりかもしれませんが、中央とろりのクリーミーな食感がバスチーの醍醐味です。チーズケーキは冷やすのが一般的ですが、ラヴィーニャでは常温でいただきます。粗熱がとれたら召し上がれ♪

     

    保存方法

    すぐに食べないときは冷蔵庫で保存し、数十秒レンジにかけ常温にしていただくのがおすすめ。冷凍庫なら3週間ほど保存できます。におい移りしやすいので、ラップ&冷凍用保存袋に入れるなどのケアをしてあげてください。

     

    トースターで焼く場合

    ベーキングシートに引火しないよう、型からはみだした部分はきっちり切り取っておきます。メーカーにより仕上がりが大きく変わってくるため、温度・焼き時間は様子を見ながら調整してください。

    ●このレシピをお気に入り保存する
    ラヴィーニャのバスク風チーズケーキ


    おやつや食後のデザートはもちろん、ワインのおつまみにもなるチーズケーキ。LA VINA(ラ・ヴィーニャ)を訪れる人たちは、みなさん赤ワインのお供に楽しんでいます。グラスの飲み物は違っても、親子で一緒に楽しめるのもうれしい! 特別な「美味しさ」だけではない、語れるストーリーのあるチーズケーキ。手土産や差し入れに、コミュニケーションも一緒にお届けしてみるのも素敵ですね。



    ●こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
    ・本当に美味しいレアチーズケーキ|何度も作りたい定番レシピVol.15
    ・材料4つでできる!瞬溶け「生スフレチーズケーキ」の作り方

    キーワード

    このコラムをお気に入りに追加

    563

    気になるコラムを保存して、後で読み返そう!

    SNSでシェアしよう

    Nadia編集部おすすめコラム

    ╲ 人気連載コラム ╱

    何度も作りたい定番レシピシリーズ

    関連コラム

    このコラムを書いたArtist

    加瀬 まなみ
    • Artist

    加瀬 まなみ

    埼玉県熊谷市出身。両親在住時スペインにて家庭料理を学び、スペイン料理を中心に料理研究家として活動。メディア・イベント出演、出張シェフ、撮影監修、料理教室、レシピ開発のほか、All Aboutスペイングルメガイド、ippinキュレーターなど執筆活動も行う。 全国タパス選手権 2018年 3位入賞。 著書:フライパンひとつでできる絶品パエリア(TATSUMI MOOK)、5分でできた!シリーズ 全7冊(角川SSC)、2stepレシピお米でつくるたのしいごはん(東京地図出版)、月刊いちばんやさしいスペイン料理(miilマガジン)ほか

    にゃでぃあのおすすめ!
    「料理家」という働き方 Artist History