ほうれん草とリコッタチーズのフィリングと黄色い卵がのぞく、「イースター(復活祭)のパイ」。外は昔ながらのざっくりしたパイ生地ですが、上の部分は薄い生地をミルフィーユ状に何層にも重ねてあるので、サクサクしたおいしさも一緒に楽しむことができます。イタリアはジェノヴァを中心としたリグーリア州発祥、イースターの伝統料理です。
◆日本の材料で作れるようレシピを調整してあります。 ◆生地を薄く丸く伸ばす時は、台、麺棒、生地にしっかり打ち粉をし、伸ばす度に45度回転させるような感じでやると上手くいきます。 ◆型は必ず冷めてからはずしてください。 ◆カットする時は、卵の断面が見えるようにすると綺麗です。(あらかじめ、卵のあるところに何か外からでもわかる目印をつけておきます。)
・「牛乳から作る自家製リコッタチーズ(レシピID:126384)」を作っておく。 レシピはこちら→ https://oceans-nadia.com/user/26/recipe/126384 (市販のリコッタを使う場合は不要。) ・粉類はふるっておく。 ・直径18cmのケーキ型(底の外れるものが良い)に合わせて クッキングシートをカットし、型にセットする。
[A]の材料をボウルに合わせ、なめらかな生地になるまで捏ねる。 打ち粉をしてそれを10等分し、ラップをかけて冷蔵庫で約1時間寝かせる。
ほうれん草は熱湯で茹で、水気をしっかりしぼって細かく切る。 [B]の材料と共にボウルに入れてムラなく混ぜ合わせる。
オーブンを200度に予熱する。 1) の生地を取り出し、10等分したうちの5つを合わせて、 麺棒で1枚の丸いシートになるように薄く伸ばす。 直径18cmのケーキ型に敷いた時に、縁から大きくはみ出る程度まで伸ばしたら、 型の底に敷く(はみ出る分はそのまま縁からたらす)。
3) に 2) のフィリングを流し入れる。表面を平らにならしたら、 スプーンで均等に6箇所くぼみを作り、そこに生卵を1個ずつ そっと静かに落としていく。上から塩、こしょう(分量外)を振る。
10等分した生地のうち、残りの4つを取り出して、 それぞれケーキ型に合わせて4枚のシートになるように薄くのばす。 シート一枚ごとに油を塗りながら、4) の上に重ねていく。
残った最後の生地を薄く丸く伸ばして上からのせ、 縁からはみ出た底の部分の生地としっかりくっつける。 フォークで数箇所、蒸気を逃がすための穴を開け、 200度のオーブンで50~60分焼く。
冷めたら型をはずし、カットしていただきます。 もしくは、しっかり冷やして食べてもおいしいです。
★このお料理については、こちらのコラムでもご紹介させて頂いています。 連載コラム「ヨーロッパ 食の風景」 第2回:イエローとグリーンの春 《 春のお祭りとイースター(復活祭)》 https://oceans-nadia.com/user/26/column/61
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庭乃桃
料理・食文化研究家
料理・食文化研究家 / 女子栄養大学 食生活指導士 / フードライター どこの国のお料理でも、 しみじみとおいしいものが好きです。 ○旬の食材、季節感を大切にしたおかず ○ひと鍋で作れる欧風家庭料理 ○簡単エスニック などを作っています。 企業向けレシピの開発や 食関連の書籍・コラムの執筆、 翻訳、講演など活動中。