日本人の主食であるお米で作るお粥は、お米を水で炊き、塩で味付けをするというシンプルな料理。子どものころ風邪をひいたときやお腹を壊したときに作ってもらったという方も多いかと思います。
体の調子が良くないときに食べるイメージのお粥ですが、体が弱っているときだけでなく、普段の食生活で体の調子を整えるのにも役立つんです。まずは基本的なお粥の作り方をご紹介します。
好みに合わせておかゆの固さを調節してみよう
お粥は水の分量によって固さを調節することができます。
全粥 米:水=1:5
七分粥 米:水=1:7
五分粥 米:水=1:10
胃腸が弱っているときにお粥を作るのであれば、五分粥がいいでしょう。朝食などにいただく場合はほどよいかたさの七分粥が食べやすいと思います。
今回はアレンジもしやすい七分粥の作り方をご紹介します。
基本のお粥の作り方
【材料(3~4人分)】
米 80g
水 560g(米の7倍)
塩 少々
【作り方】
1.普通にご飯を炊くとき同様、お米を洗います。
2.土鍋などにお米を入れ、分量の水を注いで火にかけます。沸騰したら火を弱め、しゃもじやへらなどを使い、鍋底から米を軽くかき混ぜます。
3.蓋をして30~40分弱火にかけます。火を止め、5分ほど蒸らして塩を加えます。
弱火にかけているときに吹きこぼれることがあるので、蓋を少しずらしてのせるとよいと思います。中身を確認するために何度も蓋を開けたり、しゃもじでかき混ぜたりすると、できあがりに差が出てしまうので注意してください。
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基本のお粥の作り方
簡単アレンジレシピでさらにお粥を楽しもう!
お粥のおともに、梅干しや塩昆布、なめたけ、海苔の佃煮などをトッピングするとより美味しく召し上がれます。おかゆの優しい味を活かしたアレンジレシピをご紹介します。
しょうがでぽかぽか!きのこあんかけ粥
やわらかいお粥とトロトロのあんかけはよく合います。しょうがが効いたきのこたっぷりのあんかけなら、体がぽかぽかと温まりますよ。
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生姜がきいたきのこあんかけ
鶏ささみとザーサイの中華粥
こちらは鶏がらスープで米を炊く、しっかり味のお粥です。トッピングにレンジで蒸した鶏ささみと、塩気がほどよいザーサイをのせました。食べごたえがあるので、朝食にもおすすめです。
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鶏ささみとザーサイの中華粥
美肌効果も抜群!お粥の効能とは?
お粥には『粥有十利』(しゅうゆうじゅり)といって、鎌倉時代の禅僧である道元禅師が 『魔訶僧祇律』という仏典から引用した「十の功徳」があります。
1 「色」顔色や肌ツヤを良くする
2 「力」体力・気力をつける
3 「寿」寿命を延ばす
4 「楽」胃に優しく、体が楽になる
5 「詩清弁」頭の働きが向上、言葉が清く爽やかになる
6 「宿弁を除く」胸のつかえが治る
7 「風除」風邪をひかない
8 「飢消」 空腹を癒す
9 「乾消」 喉の渇きを癒す
10 「大小便調適」お腹の調子を整える
たっぷりのお水で炊いた温かいお粥は、血行を良くし代謝を上げてくれます。さらに、体の中から潤うことができるため、美肌効果も期待できますよ。また、胃腸に負担をかけないので、消化が良く、デトックス効果もあると言われているんです。
1日3食のうち1食をお粥にすることでこの効能が期待できるようです。代謝を上げてくれるので朝ご飯に取り入れることをおすすめします。
お粥は体の調子を整えてくれる胃に優しい食べ物です。ぜひ普段の食事にもとり入れて、体の中からキレイになりましょう。
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