貝のうま味がたっぷり詰まったパスタ「ボンゴレ」。「ボンゴレ」とはあさりなどの二枚貝を使ったイタリアのパスタのこと。
主な材料は二枚貝、にんにく、唐辛子とシンプルですが、貝のうま味とにんにくの香ばしい風味が詰まったソースは絶品です。日本ではあさりをたっぷり使ったボンゴレが定番ですね。
ひと口に「ボンゴレ」と言ってもソースにいくつか種類があるのをご存知でしょうか?
レストランなどで目にすることも多いソースの種類が「ボンゴレ・ビアンコ」と「ボンゴレ・ロッソ」。「ビアンコ」はイタリア語で「白」という意味。二枚貝を白ワインで蒸し煮にし、そのソースを使用して作るオイルベースのパスタです。
一方、「ロッソ」とはイタリア語で「赤」という意味。二枚貝とトマトソースで作るパスタです。
今回はあさりをたっぷり使った「ボンゴレビアンコ」の作り方をご紹介します。オイルベースのパスタはシンプルなだけに味付けが難しいものですが、ポイントを押さえて作ればおうちでも簡単に美味しいボンゴレを作ることができますよ。
あさりのうま味たっぷり!基本のボンゴレビアンコの作り方
【材料(2人分)】
あさり 250g
にんにく 1片
赤唐辛子 1本
スパゲッティーニ 160g
オリーブ油 大さじ3
白ワイン 50ml
パセリのみじん切り 大さじ2
塩 適量
こしょう 適量
【作り方】
1.あさりの砂抜きをする。
バットに水300ml、塩9gを入れて混ぜ、あさりを加える。アルミホイルをかぶせて冷蔵庫で2〜3時間おく。ボウルに移して殻をこすり合せるように水洗いする。
【POINT】
・砂抜きに使用する塩水は海水と同じ3%程度が目安です。塩水が多いと砂を吐きにくいので、バットにあさりを並べ入れてひたひたになる程度の塩水に調整してください。
・夏は冷蔵庫で砂抜きするのをおすすめします。冬は室温でもOKです。
2.にんにくはみじん切り、赤唐辛子は種を取り出して輪切りにする。
3.パスタをゆでる。
鍋に2Lの湯を沸かし、塩小さじ2強を加える。スパゲッティーニを袋の表示時間より1分短くゆでる。
【POINT】
・パスタを美味しく作るにはパスタを茹でる際の塩加減がとても大切です。基本的な塩の量は湯に対して1%ですが、あさりやアンチョビなど塩気のある食材を使用する時は少し塩分控えめにしてパスタを茹でます。
4.フライパンにオリーブ油、にんにくを加えて弱火で加熱する。香りが出てきたら赤唐辛子とあさりを加えてサッと炒める。
【POINT】
・冷たいオリーブ油ににんにくを加えて弱火でじっくりと加熱することで、にんにくの香りとうま味が油に移ります。
5.白ワインを加えて蓋をし、ときどきフライパンをゆすりながら強火で約2分あさりの口が開くまで蒸し煮にする。
【POINT】
・強火で一気に加熱するのがポイントです。あさりは加熱しすぎると固くなってしまうので、加熱しすぎないように注意してくださいね。あさりの口がすべて開けばOKです。
6.茹であがったスパゲッティーニとゆで汁大さじ2、パセリのみじん切りを加えて強火で手早く混ぜ合わせる。塩、こしょうで味を調えて器に盛ればできあがり。
【POINT】
・少し固めに茹でたパスタにソースを吸わせるように手早く混ぜ合わせることがポイントです。
・パスタは茹であがったらすぐにソースに加えて和えることが美味しく作るポイントなので、スパゲッティが茹であがる前にソースを完成させておくことも大切です。
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ボンゴレビアンコ
スパゲッティの太さはスパゲッティーニと言われる1.6mmがおすすめです。また、1.4mmのフェデリーニもオイル系のソースと相性がいいので、お好みで選んでみてくださいね。
少しアレンジをするなら、アンチョビを加えるとさらにコクが出ますし、パセリの代わりに大葉を加えて和風に仕上げるのもおすすめです。また、麺をパスタではなくうどんやそうめんで作ってみてもまたひと味違ったおいしさを味わえますよ。いろいろなアレンジも楽しんでみてくださいね。
あさりの砂抜きの手間を省きたいときに便利なのが、スーパーで販売されている「冷凍あさり」。砂抜きの必要がないのでそのまま使えて便利です。使用する際は凍ったまま加えて蒸し煮にしてくださいね。
シンプルなパスタだからこそ、ちょっとしたポイントを押さえることでおうちのパスタがグッと美味しくなりますよ。ぜひ、おうちでも美味しいボンゴレビアンコを作ってみてくださいね。
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