そもそも「発酵白菜」とは?
「発酵白菜」とは、ドイツのザワークラウトに似ていますが、常温で乳酸発酵させて作る乳酸菌の酸味がある漬物です。塩漬けとの違いは下漬けや重石をする必要がないこと。塩に漬けて白菜や昆布に付いている乳酸菌を発酵させて作ります。ほんのり酸味のある発酵白菜は白菜の栄養に加えて、乳酸菌も同時に摂ることができるので腸にうれしいお漬物なのです。今回は、そんな発酵白菜の基本のレシピとアレンジレシピ3品をご紹介していきますね。
基本の発酵白菜の作り方
それでは、基本の発酵白菜を作っていきましょう。白菜は今が旬ですね。お値段も安いし、ビタミンも豊富です。少量でも作りやすいように1/4個分の作り方を保存瓶とジッパー付き保存袋の2通りでご紹介します。アレンジしやすいように塩と昆布だけでシンプルな味付けにしました。
【材料】
白菜 1/4個(500g)
塩 小さじ2(白菜の重量の2%)
昆布 15g(5cm角2枚)
保存瓶を使用する場合は、下準備として熱湯消毒しておきましょう。
1.白菜は洗って水気をよく切って葉先はざく切り、葉元は3~4cm角に切ります。
2.ジッパー付き保存袋で漬ける場合は、白菜に塩をまぶして昆布と一緒に袋に入れてきっちり口を閉じて2~3日室温で保存します。
保存瓶の場合もジッパー付き保存袋と同様、白菜に塩をまぶして昆布と一緒に熱湯消毒した保存容器に入れて2~3日室温で保存します。たまに瓶をふって白菜と塩をなじませてください。
3.2〜3日室温で放置してぷくぷくと泡が出てきたらできあがりのサインです。発酵が終わったら冷蔵庫に保存してください。
※保存の目安は1週間から10日間です。取り出す際は、必ず清潔なお箸を使ってくださいね。
●詳しいレシピはこちら
白菜大量消費!ただの白菜漬けじゃない【アレンジ万能発酵白菜】
発酵白菜を活用!アレンジレシピ3選
そのままでも美味しい発酵白菜ですが、毎日では飽きてしまいますよね。発酵白菜は、水分が抜けて乳酸菌の酸味と昆布のうま味が増してどんなお料理にも合います。漬け汁もスープや鍋に利用できるので捨てないで活用してくださいね。
豚肉のうま味と相性抜群!うま塩発酵鍋
台湾で人気の「酸菜白肉鍋」が簡単におうちで作れる! 台湾の「酢っぱ鍋」は発酵鍋の代表格で、「酸菜」という酸っぱい白菜を使います。発酵白菜は乳酸菌の働きで酸味とうま味が増した白菜なので応用できますよ。豚バラ肉も発酵白菜の酸味でさっぱり食べられて、本当に美味しい! 本場の台湾にもなかなか行けないので、おうちで旅行気分を味わってみてくださいね。
【主な材料】
発酵白菜
豚バラ肉
干ししいたけ
にんにく
●詳しいレシピはこちら
【あの人気の台湾鍋】腸活にもなる!豚肉と白菜のうま塩発酵なべ
ランチにも♪豚こま白菜のうま塩チャーハン
発酵白菜でかさ増しして、うま味もアップ! なんと漬け汁も隠し味に加えました。パラパラのチャーハンにするポイントもレシピに記載しているので必見ですよ。
【主な材料】
発酵白菜
ご飯
豚こま肉
長ねぎ
卵
●詳しいレシピはこちら
【ガッツリ男子も大満足】豚こま白菜でうま塩パラパラチャーハン
3分でできあがり!発酵白菜とかにかまのナムル
最後は、シャキシャキの発酵白菜とかにかまのうま塩ナムルにアレンジしました。ナムルを作るときには、白菜に塩をまぶして下味をつけて水気を絞りますが、発酵白菜なら混ぜるだけで完成します。
【主な材料】
発酵白菜
かにかま
きゅうり
小ねぎ
●詳しいレシピはこちら
【3分で無限ナムル】シャキッと白菜とカニかまのうま塩ナムル
基本の発酵白菜とアレンジレシピをご紹介しましたが、いかがでしたか? 白菜を1個丸ごと買っても、お鍋に使うだけで余ってしまった残りはどうしよう…? というときに台湾の「酸菜」やドイツの「ザワークラウト」のように単なる塩漬けではないお漬物を作りたいと思い作ってみたのがはじまりです。
切って塩をまぶして、室温に放置してできあがりなので、今が旬の白菜を買ってきたらまずは発酵白菜にしてみてくださいね。白菜のかさが減り、そのまま食べても美味しいので倍量作ればよかったなんて後悔するかもしれませんよ。腸内環境を整える乳酸菌がたっぷり含まれるので、食べ続けることで免疫力アップや美肌効果なども期待できます。さあ、発酵白菜で腸活を始めてみませんか?
「腸活」がもっと気になる方はこちらもチェックしてみてくださいね。
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