「卯の花」と「おから」の違いは?
豆腐を作る過程でできる搾りかすを「おから」といいます。ただ、おからを“からっぽ”という意味に捉えてしまうことを嫌い、別名「卯の花」と呼ばれるようになりました。
食品売り場などでは、調理前の食材名を「おから」、おからを炊いた料理のことを「卯の花」と使い分けられていることも多いです。
健康食材として注目のおから
なんと約9割は産業廃棄物として処理されているおからですが、実は栄養価は非常に優れており、低カロリーなうえ、タンパク質や食物繊維が豊富! そして女性にうれしい大豆イソフラボンも多いスーパーフード。健康食材のおからをたくさん摂取して、食品ロス削減にもつなげたいですね。
それでは、おからを炊いた「卯の花」の作り方から、卯の花のアレンジまでご紹介いたします。
基本の卯の花の作り方
【材料(作りやすい分量)】
おから 200g
にんじん 4cm(約40g)
こんにゃく 70g
油揚げ 1枚
いんげん 5本
ひじき 3g
干ししいたけ 3g
水(干ししいたけ用) 100ml
だし汁 200ml
A酒、みりん 各大さじ2
A醤油 大さじ2
A砂糖 大さじ1
ごま油 適量
【作り方】
1.ひじきは水(分量外)で、干ししいたけは100mlの水に20~30分つけて戻す。にんじんはせん切り、こんにゃく、油揚げは3〜4mmの短冊切りにする。いんげんは下ゆでしてから1cmに切る。
2.鍋にごま油を中火で熱し、こんにゃくと水気を切ったひじきを炒め始める。油がしっかりまわったら、にんじん・油揚げ・水気を絞った干ししいたけ(※戻し汁は捨てないこと)を加えてさらに炒める。
3.にんじんがしんなりしてきたら、おからを加えて混ぜ合わせ、だし汁としいたけの戻し汁を加える。Aを加え、少し火を弱めて汁気がしっかり飛ぶまでときどき混ぜながら煮込む。
上の画像のように、鍋を傾けて木べらで卯の花を手前に寄せてみたときに汁気が残っていると、水っぽい仕上がりになってしまいます。
このくらいまで汁気を飛ばしてください。
最後にいんげんを加えて混ぜ合わせ、火を止めたらできあがりです。
具材は上記に限らず、例えばれんこんやきぬさやを入れても良いですし、しょうがを加えるのもおすすめです。常備菜として作り置きしておくと、ごはんのお供に、お弁当にと重宝すること間違いなしです。
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常備菜*卯の花
残った卯の花のアレンジレシピ
常備菜として重宝する卯の花ですが、ときには飽きてしまうこともありますよね。そんなときは、潰したじゃがいもに卯の花を混ぜてトースターで焼けば、子どもから大人まで大好きなコロッケに変身!
リメイクで、副菜から主菜に格上げにもなります。アルミカップで作れば、お弁当にも入れられますよ♪
●詳しいレシピはこちら
卯の花リメイクのスコップコロッケ
このほか、春巻きの具として加えたり、和風オムライスの中に入れたりと、いろいろなアレンジを楽しめます。卯の花は冷蔵庫で4日前後は日持ちしますので、ぜひ作ってみてくださいね。
これまでにご紹介した【何度も作りたい定番レシピ】はこちら
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