レンジでしっとりやわらかな蒸し鶏が作りたい! 加熱しすぎはパサつきの原因に…だけど、加熱はしっかりして安全に食べたい。 鶏肉の中心温度を測りながら、レンジで作る際の最適な調理法を調べました。 ポイントは少々多いですが、一度覚えてしまえばとっても簡単!
★鶏肉のカンピロバクターによる食中毒を防ぐには、中心温度が75℃以上1分以上の加熱が必要です。 必ず各ポイントを守り、安全に調理しましょう。 ・鶏肉の重量は300g(前後10gであればOK)を基準としています。 ・鶏肉は厚みを均一にすることで加熱ムラを防ぎます。厚さは2cmを目安、2.5㎝未満をお守りください。 ・鶏肉を開き、下味後さらに10分置くことで肉が常温に戻り(中心温度約15℃)、加熱ムラを防ぎます。 ・重量や厚み、下味後の置き時間などが守れれば、2回目の加熱時間は1分30秒(合計3分30秒)でも中心まで火が通ります。しかし、より安全性を高めるため、2分(合計4分)としました。 ・衛生管理に絶対はありません。レンジや耐熱皿の種類によっては中まで火が通っているか確認しながら、必要に応じて調理時間などを調整してください。もちろん、鶏肉は新鮮なものをご使用ください。 ・蒸し鶏はその後調理をする前提で味付けをしています。 サラダチキンなどとしてそのままお召し上がる場合は塩を小さじ1/3~1/2にお好みで増量してください。
鶏むね肉は1枚、300gのものをご用意ください。 ※ ・10g前後は許容範囲です。 ・皮の有無は調理の際の重量に加味してください。有り無しはお好みです。
鶏肉は厚みのある部分に包丁で切り込みを入れて(観音開き)、厚さを2cm程度にする。 ※ レンジ加熱の場合は特に厚みを均一にすることで加熱ムラを防ぐことが出来ます。厚さのある部分(画像では手前)厚さは2cmを目安、2.5㎝未満にしてください。
耐熱皿にのせ、A 塩小さじ1/4、砂糖小さじ1をつやが出るまでよく揉みこみ、酒をまぶして馴染ませて10分ほどおく。 ※ 鶏肉を開き、下味後、さらに10分置くことで肉が常温に戻り(中心温度約15℃)、加熱ムラを防ぎます。
【アレンジ】 ・ほぐしてサラダやバンバンジーに。 ・にらダレをかけてよだれ鶏として。 <にらダレ> にら(みじん切り):1/3束(30g) 砂糖:大さじ1/2 しょうゆ・酢・ごま油・蒸し鶏の煮汁:各大さじ1 白ごま:適量
470918
藤原朋未
管理栄養士・元保育園栄養士
保育園栄養士として勤務し、離乳食・幼児食・アレルギー食や栄養相談などに携わる。 現在は(株)エミッシュに所属し、レシピ開発・コラム執筆のほか、乳幼児食をテーマとした料理教室やセミナー講師を務める。 Instagramではレシピを中心に、またブログ「ママ楽ごはん」にて、子どもの食に関する情報を発信中。 著書 作りおき+帰って15分でいただきます! すぐラク おうち幼児食 (池田書店) 2歳と5歳、2児の母。 2023年11月第3子出産予定。 管理栄養士 元保育園栄養士 乳幼児食指導士 妊産婦食アドバイザー (株)エミッシュ所属