試作を重ねて今の作り方になりました。 オレンジは小ぶりで酸味の強いものが合います。皮を食べるので、できれば国産無農薬をおすすめします。 通常はオレンジをざるにあげ、シロップのみを沸かして煮詰めオレンジを戻す、という作業を繰り返しますが、それを省いたことでオレンジが崩れる心配もなく作業が簡単になりました。
最初の苦み抜きの作業が大事ですので、丁寧にしてください。 種が苦いものもありますので、できるだけ3の段階で取り除くと良いです。 煮つめの温度は保存目的か、あっさり目が良いか、また保存法によって加減します。 私は製菓製パンの素材としても使うので105℃まで煮詰めています。
オレンジをよく洗い、まんべんなく針打ちする(画像のような割り箸に縫い針を4本固定したものを使っています)。
大きい鍋にたっぷりの水、オレンジを入れ落し蓋をし、中強火にかけ沸騰したら弱火で2~3分ゆでる。水にとってへたを取り周りの汚れを落とす。
たっぷりの水にオレンジを入れ、1~2日おく。 その間、水を4~5回替える(水に溶けだすえぐみ・苦みをみながら、おおむねなくなるまで)。
鍋に水とグラニュー糖300gを沸かし、5mm厚にスライスして種をとったオレンジを浸す。 穴をあけたオーブンペーパーで紙蓋をして、弱めの中火にかける。 沸騰したら弱火で15分ほど煮て火を消し半日~1日放置。
ここで一旦、味を見る。 苦い、と感じるようなら(もったいないけど)シロップを半分、場合によっては全部取り替える(水:砂糖を4:3でシロップを作り減らした分加える)。大丈夫ならオレンジをわきに寄せてシロップの部分にグラニュー糖100gを加えて鍋をゆすり中弱火にかける。 沸騰したら火を止め半日~1日ほど放置する。
小分けにし、冷蔵または冷凍庫で保存する。 瓶詰にして脱気処理をすれば、長期間常温保存も可能。 おすすめはジップロックなどに小分けし、空気を抜いた状態にして冷蔵保存です。
汁気を切りキッチンペーパーで軽く拭ってから100℃のオーブンで1時間乾燥焼き(途中で1度裏返す)してさましたものをチョコレートでコーティングするとオランジェットになります。
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2022/02/18 13:42
2019/02/08 18:10
michoumama
12年間以上の海外生活に終止符を打ち、 日本に帰国後も大好きなパン&お菓子作りを続けています。 製菓衛生師、茨城県つくばにてお菓子教室をしています☆ 著書:「季節をとじ込める 果物とお菓子のレッスン」 「チーズのケーキとお菓子 季節のレッスン50」