ベトナムの人気スイーツ「チェー」は、日本のぜんざいのように、温かくして楽しむことができるデザートです。メイン材料とした使った里芋のとろっとした舌触りは、濃厚なココナッツミルクとの相性抜群!ここでは薬膳の養生食としておすすめしているので、甘さ控えめの優しい味わいに仕上げました。 【薬膳メモ】 里芋は胃腸を元気にしたり、体のつまりやむくみ、腫れ物を解消する働きがあります。
里芋の裏ごしは、ざっくりでも◎。時々、里芋のごろごろっとした粒が混じるのも楽しい食感になります。トッピングのタピオカとピーナッツだけでも美味しいですが、お好みでバナナや小豆、白玉を入れて変化させてもおいしいですよ。
タピオカをたっぷりのお湯でゆでる(ものによってゆで時間が変わるので商品パッケージをご参照ください)冷水にさらした後、ザルに上げて水をきる。
里芋をたわしで洗い、泥を落とす。皮つきのまま蒸し器で蒸す。
里芋の粗熱が取れたら、皮をむき裏ごしする。
小鍋に裏ごしした里芋、水、ココナッツミルク、きび砂糖を入れて火にかけ、よく混ぜる。
沸騰したら火を止め、塩をひとつまみ加えて全体を混ぜる。
温かいうちに器に入れ、タピオカと刻んだピーナッツをのせる。
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おうち薬膳 村上華子
国際薬膳師|薬膳料理研究家│フードコーディネーター ヨガインストラクター│小学生男子のママ 薬膳とヨガの教室 【季結び庵(ときむすびあん)】主宰 私が薬膳の勉強をはじめたのは、子どもが3歳になった頃でした。ヨガインストラクターとして日々体を動かす生活を送っていたので、自分は健康だと過信していたのですね。育児に仕事、目の前の対応に追われて、自分の食事をおろそかにしていました。そのツケとしてやってきたのが、寝ても疲れが取れない極度の貧血。体は悲鳴をあげていました。どんなにヨガや運動をしても、体に必要な栄養を取らなければ、ガス欠の車と同じで走ることはできません。そこで取り入れたのが、薬膳の知恵でした。 <薬膳のアプローチはいたってシンプル> ・足りないものを補い ・不要なものは排出し ・つまりを巡らせる その時の体調にあわせて食材を選び、体を整えます。とはいえ「特別な食材が必要」「難しそう」というイメージはありませんか? 実は、スーパーなどで手に入る身近な食材で、無理なく作れるのです。 薬膳の理論では「すべての食材に効能がある」と考えます。その効能を最大限いかすためには、食材の組み合わせと、ちょっとした調理のコツを知るだけ。みなさんにお伝えする料理のレシピには、これらの知っておくと便利な【薬膳メモ】も紹介していきますね。 おいしく、かしこく食べて元気になれる薬膳ごはんを、まずは自分のために。そして、家族や大切な人のために作ってもらえたらうれしいです。