湿気が多く、暑い季節の養生ごはんにぴったり。体に染みる、あさりの滋味をどうぞ! あさりの殻からでる出汁をいかしたシンプルな味付け。緑豆春雨を加えることで食べ応えもあります。 【薬膳メモ】 あさりは体にこもった過剰な熱を鎮め、むくみを取る食材です。特に、あさりの殻にこれらの働きがあるので、殻から出汁を取るために、しっかりと40分煮ます。また、緑豆春雨の原料、緑豆(別名:ムング豆)には、水の流れを促し利尿効果を高める。過剰な熱を尿から排出するなどの働きがあります。まさに、湿気の多い梅雨時期、夏の養生に最適です。
★時短バージョン 40分煮込む時間が取れない場合は、水の分量を500mlに減らして10分煮ます。時短で調理する場合は、あさりからの出汁が十分に出ていないので、その代用として、だし昆布をひとかけら加えてみてください。
鍋に水、しょうが、塩、酒を入れて中火にかける。
1が沸騰したら、あさり入れる。アクをすくったら弱火にして40分煮る。 ※この工程でしっかり煮込むことで、あさりの殻から出汁を取ります。ただしアクを取った後、強火でグラグラと煮立ててしまうと、完成時にスープの量が少なくなってしまうので、ごく弱火を保ちます。
緑豆春雨を加え、柔らかくなったら火を止める。ごま油を加える。
器に盛りつけ、青ねぎを散らす。
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おうち薬膳 村上華子
国際薬膳師|薬膳料理研究家│フードコーディネーター ヨガインストラクター│小学生男子のママ 薬膳とヨガの教室 【季結び庵(ときむすびあん)】主宰 私が薬膳の勉強をはじめたのは、子どもが3歳になった頃でした。ヨガインストラクターとして日々体を動かす生活を送っていたので、自分は健康だと過信していたのですね。育児に仕事、目の前の対応に追われて、自分の食事をおろそかにしていました。そのツケとしてやってきたのが、寝ても疲れが取れない極度の貧血。体は悲鳴をあげていました。どんなにヨガや運動をしても、体に必要な栄養を取らなければ、ガス欠の車と同じで走ることはできません。そこで取り入れたのが、薬膳の知恵でした。 <薬膳のアプローチはいたってシンプル> ・足りないものを補い ・不要なものは排出し ・つまりを巡らせる その時の体調にあわせて食材を選び、体を整えます。とはいえ「特別な食材が必要」「難しそう」というイメージはありませんか? 実は、スーパーなどで手に入る身近な食材で、無理なく作れるのです。 薬膳の理論では「すべての食材に効能がある」と考えます。その効能を最大限いかすためには、食材の組み合わせと、ちょっとした調理のコツを知るだけ。みなさんにお伝えする料理のレシピには、これらの知っておくと便利な【薬膳メモ】も紹介していきますね。 おいしく、かしこく食べて元気になれる薬膳ごはんを、まずは自分のために。そして、家族や大切な人のために作ってもらえたらうれしいです。