甘ったるくなりがちなさつまいものポタージュは、キリっと香るスパイスの風味で食欲も消化力もアップです! 【薬膳メモ】 さつまいもは胃腸を元気にする食材です。とはいえ、さつまいもを単体で取ると、お腹が張る(ガスが出る)のどに詰まる感じがする、または食べた後にお腹が重たい・・・という実感も持つ方もいらっしゃいますね。そういう時は、スパイスの出番です! クミンやナツメグは、消化を促し、フレッシュな香りで気を巡らせる効果も。食べた後のもたれを緩和します。また、シナモンは寒い季節におすすめ。お腹から体を温める食材です。
市販のチキンスープを使用する場合は、加える塩を調節してください。
さつまいもの皮をむき、5㎜程度の厚さに切る。水をはったボウルに入れてアクを抜いたら、ザルにあげて水を切る。
深鍋にバターを熱し、1を入れて炒める。しんなりしてきたら下準備したさつまいもを加え、さらに炒める。さつまいもの黄色味が増してきたらA 塩小さじ1/3、クミンパウダーひとつまみ、シナモンパウダーひとつまみ、ナツメグパウダーひとつまみを加えてひとまぜする。続いて、チキンスープを加えて中火で10分程、さつまいもが柔らかくなるまで煮る。
2をミキサーで撹拌し、なめらかになったら鍋に戻す。B 牛乳100ml、生クリーム100mlを加え、弱火で全体を混ぜながら温める。仕上げにお好みで白こしょうを加えてもいい。
器に盛ったら、飾り用のシナモンパウダー(分量外)を振りかける。
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おうち薬膳 村上華子
国際薬膳師|薬膳料理研究家│フードコーディネーター ヨガインストラクター│小学生男子のママ 薬膳とヨガの教室 【季結び庵(ときむすびあん)】主宰 私が薬膳の勉強をはじめたのは、子どもが3歳になった頃でした。ヨガインストラクターとして日々体を動かす生活を送っていたので、自分は健康だと過信していたのですね。育児に仕事、目の前の対応に追われて、自分の食事をおろそかにしていました。そのツケとしてやってきたのが、寝ても疲れが取れない極度の貧血。体は悲鳴をあげていました。どんなにヨガや運動をしても、体に必要な栄養を取らなければ、ガス欠の車と同じで走ることはできません。そこで取り入れたのが、薬膳の知恵でした。 <薬膳のアプローチはいたってシンプル> ・足りないものを補い ・不要なものは排出し ・つまりを巡らせる その時の体調にあわせて食材を選び、体を整えます。とはいえ「特別な食材が必要」「難しそう」というイメージはありませんか? 実は、スーパーなどで手に入る身近な食材で、無理なく作れるのです。 薬膳の理論では「すべての食材に効能がある」と考えます。その効能を最大限いかすためには、食材の組み合わせと、ちょっとした調理のコツを知るだけ。みなさんにお伝えする料理のレシピには、これらの知っておくと便利な【薬膳メモ】も紹介していきますね。 おいしく、かしこく食べて元気になれる薬膳ごはんを、まずは自分のために。そして、家族や大切な人のために作ってもらえたらうれしいです。