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    • 公開日2020/11/23
    • 更新日2020/11/23

    本当に美味しい牡蠣のオイル漬け|何度も作りたい定番レシピVol.171

    いまが旬の牡蠣を使ったオイル漬け。お酒のおつまみにもぴったりですが、家では作ったことがないという方も多いのでは? 今回は、意外と簡単な牡蠣のオイル漬けの作り方をご紹介します。うま味たっぷりのオイル漬けを使ったパスタの作り方もありますので、ぜひどちらも試してみてくださいね。Nadiaで人気の料理研究家が自信を持っておすすめする定番レシピシリーズです。

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    本当に美味しい牡蠣のオイル漬け|何度も作りたい定番レシピVol.171

     

    自家製でお好みの味付けに!牡蠣のオイル漬け

    これからの時期は、ワインを飲んだり、美味しいものを食べたりする機会が増えるシーズンですよね。今回は、今が旬の牡蠣を使った、おもてなしにもぴったり、持ち寄りにも喜ばれる「牡蠣のオイル漬け」のレシピを紹介します。

    「牡蠣のオイル漬け」は、牡蠣を加熱して味付けしたものを油に漬け込んだ保存食です。オリーブオイル・ハーブ類・にんにく・唐辛子などが使われているので、濃厚な味わいの牡蠣そのものも美味しいのですが、その油にも香りが移り、うま味がたっぷりなんです。

    百貨店やお土産店でも瓶詰めの牡蠣のオイル漬けが売っていますが、自分で作った方が、好きな分量・好きな味付けに調整できますし、コストパフォーマンスも最高です。

    作り方は簡単で
    (1)牡蠣を洗い、(2)フライパンで火を通して煮込み、(3)油に漬ける、だけ!

    日持ちも良く、そのまま食べたりほかの料理にアレンジしたりも可能。それに、生で牡蠣を食べるのはちょっと心配という方にもぴったりです。

     

    基本の「牡蠣のオイル漬け」の作り方

     

    【材料】

    加熱用牡蠣 1パック(140g)
    塩 大さじ1
    片栗粉 大さじ2
    白ワイン 大さじ2
    醤油 大さじ2
    油 100ml
    にんにく 1~2かけ
    鷹の爪 1本
    ローズマリー 少々

     

    【作り方】

    1.【牡蠣を洗う】
    オイル漬けには「加熱用」の牡蠣を使いましょう。「生食用」は指定された海域で獲れた牡蠣や、減菌洗浄(水に換水される)が行われているもの。「加熱用」はそれ以外の牡蠣で、含有成分が豊富な海域で育っているので、うま味が多いと言われています。

    牡蠣を洗うときは、真水は避けてください。浸透圧の関係で、牡蠣のうま味が抜けてしまいます。3%濃度の塩水で洗うのが一番良いと言われてます。500mlの水に大さじ1程度の塩を加えて溶かすと、3%くらいの塩水になります。

    一番簡単な洗い方は、ザルに牡蠣を入れて、ザルごと優しく動かして汚れを取る方法です。簡単なのですが、牡蠣の細かい部分まで汚れを落とすことができないので、中華料理によく使われている片栗粉でもみ洗う方法が良いでしょう。
    牡蠣に片栗粉を振ってしっかり混ぜてから、塩水で片栗粉をきれいに流します。こうすると、片栗粉と一緒に汚れが取れて、きれいになります。
    グルテンが多い小麦粉よりも、片栗粉・上新粉・米粉などがおすすめです。

    もしくは和食によく使われている、大根おろしで洗う方法でも構いません。牡蠣の臭みが気になる方は、塩水にレモンの絞り汁を加えても良いですよ。お好みで使い分けてください。
    そのあとは、キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取るようにしてください。

    2.【材料の下準備】
    ・にんにくは皮を剥いて輪切りにします。真ん中にある芽は、食べられますが少し苦味があるため取り除くと良いでしょう。
    ・ローズマリーはきれいに洗って、キッチンペーパーで水気を拭き取っておきます。
    ・鷹の爪は適当な大きさに切って、中の種子を取り除いてください。種やその周りの辛味が強いのと、口当たりを良くするためです。鷹の爪が乾燥しすぎていてボロボロに割れてしまうときは、お湯に数分浸すとハサミできれいにカットできますよ。

    3.【フライパンで加熱する】
    フライパンに牡蠣を並べてから、中火にかけます。徐々に温度を上げてじっくり加熱することで、牡蠣がやわらかく仕上がります。油は必要ありません。
    3分ほど経って牡蠣が温まってきたら、火加減をあげて白ワインを加えます。続けて醤油を加え、水気がなくなるまで煮ます。牡蠣の身が崩れないように、途中で一度上下を返してください。

    4.【油に漬ける】
    保存容器は消毒しておいてください。保存容器に、牡蠣、にんにく、鷹の爪、ローズマリーを入れて油を注ぎます。

    ここで使う油ですが、エクストラバージンオリーブオイルである必要はありません。精製されたオリーブオイル(ピュア)や、エクストラバージンオリーブオイルに米油を混ぜても構いません。オリーブオイルの香りが好きな方は香りが強いものを。牡蠣の風味や味わいを楽しみたい場合は、オリーブオイルの香りが控えめなものやほかのクセのない油と混ぜたものを使うのがおすすめです。

     

    保存期間

    粗熱が取れたら冷蔵庫で保存します。日持ちは○○日とは決まっていないのですが、ほかの一般的な作り置きのおかずと同じように考えて問題ないでしょう。市販のものは、保存期間が1か月ほどありますが、手作りのものですのでなるべく早めにお召し上がりください。

    油は冷蔵庫で冷やすと白く濁ることがあります。油の中の成分が低温により固まって結晶化するためなので、室温にしばらくおけば自然に溶けます(レンジで温めたりはしないでください)。

    ●このレシピをお気に入り保存する
    食べ切り!1パック分【牡蠣のオイル漬け】

    ●もっとたくさんの分量で作りたい場合はこちら
    牡蠣のオイル漬け

     

    牡蠣のオイル漬けを使用したパスタレシピ

    牡蠣のオイル漬けを作ったら、もちろんそのまま食べてもいいですが、パスタにするのもおすすめ! 牡蠣の風味や、にんにく・ローズマリーの香りが贅沢なパスタで、おもてなしにもぴったりです。

     

    【材料(1人分)】

    パスタ 80〜100g
    牡蠣のオイル漬け 牡蠣4〜5個分(上記レシピの半分)
    醤油 大さじ1/2
    塩、こしょう 適量

     

    【作り方】

    1.鍋に湯を沸かし、塩(分量外)を加えてパスタを茹でます。袋に記載の時間より少し短めに茹でてください。

    2.茹でている間に、牡蠣のオイル漬けを刻みます。
    牡蠣のオイル漬け1~2個とローズマリーを刻むと、パスタソースとなじみやすくなります。

    3.フライパンに、牡蠣のオイル漬けを入れた状態でパスタが茹で上がるのを待ちます。油(牡蠣のオイル漬けの油)はお好みで構いませんが、大さじ2〜3を目安にお使いください。

    パスタが茹で上がるころに、フライパンを中火にかけて温めます。パスタと、パスタの茹で汁少々を加えさっと絡め、醤油、塩、こしょうで調味します。

    ●このレシピをお気に入り保存する
    【牡蠣のオイル漬け】を使って作る!ごちそうパスタ


    使う調味料も、作り方も簡単なのに、お店レベルの味に仕上がります。そのまま食べてもよし、パスタにアレンジしたり、フランスパンと一緒に食べたりもおすすめです。ぜひチャレンジして作ってみて、自分のレシピにしてみてくださいね。


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    小春(ぽかぽかびより)
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    小春(ぽかぽかびより)

    • フードコーディネーター
    • 日本酒ナビゲーター

    料理ブロガー・フードコーディネーター。 大学生の子どもたち4人家族。 2005年から書き続けている料理ブログ 【ぽかぽかびより】はほぼ毎日更新。 ▶︎野菜多め、副菜レシピが得意 ▶︎レシピ付き弁当記録が大人気 ▶︎素材の色・食材の持ち味をいかした、関西らしい味付け 企業・食品メーカーへのレシピ開発 雑誌・リーフレットへのレシピ提供 産地取材・料理教室など幅広く活動中。

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