「夏」といえばやっぱり枝豆!
夏の夕、枝豆をつまみながらビールで涼をとる···誰もが思い浮かべる夏の風物詩のひとつです。その歴史は古く、平安時代から現在と同じ食べ方をしていたと考えられ、江戸時代には「枝豆売り」が売って回る姿が見られた「枝豆」。
今回は、そんな「日本の夏」に欠かせない枝豆を簡単に美味しく仕上げる茹で方とともに、新鮮な枝豆の選び方もご紹介。どの茹で方が一番自分好みか、ぜひ試してみてくださいね。
枝豆の選び方のポイント
枝豆は、収穫後も呼吸し続け、どんどんうま味と栄養が落ちていくので、できる限り新鮮なものを選ぶのが美味しさのポイントです。
枝付きの場合は、節の間隔が狭く、さやがたっぷりついているもの。さやは、薄い緑色でハリがあり、ふっくら均一に実が詰まってうぶ毛がびっしり生えているものが新鮮です。あまり実が成長し過ぎると、大豆に近くなり皮がかたくなって味が落ちるので、7〜8割ぐらい成長した小ぶりなもので、色が茶色く変色していないものを選んでください。
本当に美味しい枝豆の茹で方
枝豆の茹で方には【1】お湯から茹でる【2】フライパンで蒸す【3】レンジで茹でる方法があります。購入後、できる限り早く茹でることで、新鮮でうま味がギュッと詰まった美味しい枝豆を楽しめますよ。
【1】基本の枝豆の茹で方(お湯から茹でる方法)
【材料】
枝豆 250g
塩 大さじ1(塩揉み用)
水 1L
塩 大さじ1強(茹でるとき用)
【作り方】
<下準備>
(1)枝豆をザッと洗い(2)さやの両端をキッチンばさみで切り落とし(3)塩大さじ1をまぶして揉み、しばらく置く。
【POINT】
・枝付きの場合は、枝から枝豆を取るときにハサミで少し深めに切り離すと、あとは反対側を切り落とすだけで時短できますよ。
・枝豆の両端を切り落とすことで、茹でるときに枝豆の中までお湯が回り、塩味が付きやすく早く茹で上がります。
・塩揉みすることでうぶ毛が取れ、鮮やかな緑色に仕上がります。また、塩揉み後15分〜1時間置くことで塩が枝豆に染み込んで甘みが出ます。
1.鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したら塩大さじ1強と枝豆を入れて落とし蓋をし、4分茹でる。
【POINT】
・加える塩分量は水に対して約4%なので、水1Lに対して40g。大さじ2強になります。(※塩大さじ1は18gです)
・枝豆を塩揉みした塩は洗い流さず、そのまま茹でてください。
・枝豆全体にしっかりお湯が回るように落とし蓋をします。落とし蓋はクッキングシートを鍋に合わせて切って作っても。
2.枝豆をザルにあけ、うちわやドライヤーなどで一気に冷ます。
【POINT】
・枝豆は茹で上がったあとも熱が加わっていくので、少しかために茹であげます。(枝豆の大きさや分量によって時間は調整してください)
・茹であがった枝豆を一気に冷ますことで枝豆が色鮮やかに仕上がります。
・冷ますときは決して水で冷やさないこと! 水で洗うと枝豆に付いた塩味まで洗い流され、水っぽい仕上がりになってしまうので注意です。
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基本の枝豆の茹で方(お湯から茹でる方法)
【2】フライパンで蒸す方法
【材料】
枝豆 250g
塩 小さじ2(塩揉み用)
水 150〜180mlぐらい
塩 小さじ2(蒸し用)
【作り方】
<下準備>
(1)枝豆をザッと洗い(2)さやの両端をキッチンばさみで切り落とし(3)塩小さじ2をまぶして揉み、しばらく置く。
1.フライパンに水を入れて沸騰させ、塩(蒸し用)と枝豆を入れて蓋をし、3〜4分蒸し焼きにする。
【POINT】
・フライパンは底面積が広く、枝豆があまり重ならない大きさの物を使用してください。
・火加減は少し強めの中火ぐらいで。かなり蒸気が出るので注意してくださいね。(焦げ付かないように気を付けてください)
2.枝豆をザルにあけ、うちわやドライヤーなどで一気に冷ます。
【POINT】
平らなザルがない場合は、枝豆をザルにあけて水気を切ってから皿などに広げてうちわやドライヤーで冷ますと、全体をムラなく冷ますことができますよ。
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コップ1杯の水で簡単!枝豆の茹で方(フライパンで蒸す方法)
【3】レンジで茹でる方法
【材料】
枝豆 250g
塩 小さじ2
【作り方】
<下準備>
(1)枝豆をザッと洗い(2)塩小さじ2をまぶして揉み、しばらく置く。
【POINT】
レンジで茹でる場合は、枝豆の両端を切る必要はありません。枝豆を洗ったらそのまま塩揉みしてください。
1.耐熱容器に枝豆を入れてふわっとラップをかけ、電子レンジ600Wで2分加熱→取り出して全体を混ぜ合わせる→もう一度ラップをしてレンジ600Wで2分加熱する。
【POINT】
・一気に加熱せず、一度取り出して混ぜることで加熱ムラを防ぎます。
・シリコンスチーマーでも美味しく茹でていただけますよ。
2.ザルにあけ、うちわやドライヤーで一気に冷ます。お好みで塩を添える。
【POINT】
・枝豆は茹で上がってからゆっくり冷ますと余熱で火が通り過ぎて歯ごたえが悪くなるので、一気に冷ますことがポイントです。
・レンジで茹でる場合は、茹で汁が枝豆の中に入らないので、塩気が足りない場合は塩を振って召し上がってください。
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レンジで簡単!枝豆の茹で方
枝豆の保存方法
枝豆は時間の経過と共にうま味が落ちてくるので、購入後すぐに冷凍保存するのがおすすめです。
多めに茹でた場合は、ジッパー付き保存袋などに平らに広げて入れ、急速冷凍します(ステンレストレーに置いたり、保存袋をアルミホイルで包んで冷凍したりすると急速冷凍することができます)。
解凍するときは自然解凍やレンジ加熱で(レンジ加熱は一気に加熱せず、少し加熱→全体を混ぜる→少し加熱を繰り返して様子を見てください)。お弁当用に小分けにラップして冷凍するのも便利ですよ。
茹でずに生のまま冷凍する場合は、枝豆を洗って汚れを取り、水気を拭いてからジッパー付き保存袋に平らに入れて冷凍します。解凍するときに茹でてくださいね。どちらの場合も1か月を目安に食べ切ってください。
いかがでしたか? 大豆がまだ未成熟の青いうちに収穫する枝豆は、野菜類に分類され、タンパク質はもちろん、ビタミンAやビタミンC、鉄分なども豊富に含まれ栄養満点! お酒のおつまみだけでなく、お子さんにもたっぷり食べて欲しいスーパーフードです。日々の食卓にぜひ取り入れて、元気に暑い夏を乗り越えてくださいね。
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