秋田の郷土料理「きりたんぽ鍋」
寒さが厳しくなり、みんなで囲むお鍋が一段と美味しく感じる季節になりました。旬の食材を入れた水炊きやキムチ鍋、豆乳鍋なども良いですが、ぜひおすすめしたいのがきりたんぽ鍋。もっちり食感のきりたんぽに滋味深いスープが染み込んで極上の美味しさです。今回は本当に美味しいきりたんぽ鍋の作り方をご紹介します。
きりたんぽ鍋は秋田の郷土料理ですが、今や全国のお店で見かけるほど人気の鍋料理となりました。人気の秘密は鶏肉やごぼうから出るうま味の強いだしと、もっちりと食べごたえのあるきりたんぽ。実はそのスープもきりたんぽもおうちで簡単に作ることができるんです。手作りのきりたんぽは香ばしい風味ともっちり食感で美味しさも段違い!
今回はお米を炊いてきりたんぽを手作りするところから分かりやすくご紹介していきます。
基本の「きりたんぽ」の作り方
【材料(4人分※きりたんぽ約6本分)】
米 3合
水 650ml(炊飯器で炊く際は3合の目盛り+50ml)
【作り方】
<下準備>
鍋で炊飯する際は米を分量の水に浸して30分ほどおいておきます。
1.割り箸6本は割らずに水に浸けて濡らしておきます。
2.浸水しておいた米を炊きます。水分が多いので、やわらかく炊き上がります。炊飯器で炊く際は目盛りより50ml多い分量で炊いてください。
3.ご飯を温かいうちにすり鉢に入れ、すりこぎでつぶし、半分くらいごはんがつぶれた“半ごろし”の状態にします。ご飯とお餅の中間くらいの感じです。
すり鉢がない方は、ジッパー付き保存袋に入れてガラス瓶などを転がすようにつぶしても大丈夫です。
4.ボウルに塩水を用意します。ご飯を6等分にわけて、手を塩水でしっかり濡らしてから、割り箸の太い方にご飯を握りながら巻きつけます。割り箸が中心にくるように、割り箸の先は突き抜けないようにします。
5.かために成形しないと煮崩れる原因になるので、塩水で濡らしたまな板の上で転がして表面をしっかり固めます。
6.魚焼きグリルやオーブントースターで焼き色がつくまで香ばしく焼きます。その際、割り箸が焦げてしまわないようにアルミホイルなどを巻き付けると安心です。
グリルがない方はテフロン加工のフライパンやホットプレートで焼いても大丈夫ですよ。
7.割り箸を抜き取る際は温かいうちに。時間が経つとはずれにくくなります。
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手作りきりたんぽ。
続いて、手作りしたきりたんぽを使って美味しいきりたんぽ鍋に仕上げていきます。
基本のきりたんぽ鍋の作り方
【材料(4人分)】
きりたんぽ 6本
水 1200ml
だし昆布 1枚(10g)
鶏がらスープの素 大さじ1
A砂糖 小さじ2
A醤油 180ml
Aみりん 180ml
A酒 100ml
鶏もも肉 2枚
鶏レバー 200g
しらたき 1パック
ごぼう 1本
油揚げ 1~2枚
まいたけ 1パック
長ねぎ 1本
せり 1~2束
【作り方】
<下準備>
土鍋に分量の水を入れ、だし昆布を浸けておきます。
1.ごぼうはたわしでよく洗ってから、ささがきにし水にさらします。しらたきはキッチンばさみで食べやすい長さに切り、酢水に1分ほど浸けて臭みを除き水洗いします。
2.せりは4cmくらいの長さにざく切りします。根っこが白い場合は新鮮なので捨てずにぜひ使いましょう。根の部分は土が残りやすいので、縦半分に割ってから水洗いするといいです。せりは根の部分は分けて置いておきます。
3.長ねぎは5mm幅の斜め切りに、油揚げは食べやすい大きさに切り、まいたけは大きめにほぐします。
4.鶏もも肉は長めのひと口大に切ります。
鶏レバーは小さめのひと口大に切って、ハツの部分は縦半分に切って中の血合いをきれいに洗います。鍋に湯を沸かして1分ほど下ゆでをしておきます。
5.土鍋に鶏がらスープの素、Aの調味料を入れ、ごぼう、しらたきを入れて火にかけます。
6.沸騰したら昆布を取り出し、鶏もも肉、鶏レバー、油揚げ、まいたけ、せりの根を加えて煮ます。
7.卓上コンロで仕上げる際はこのタイミングでテーブルに運ぶと良いです。半分に斜め切りしたきりたんぽ、長ねぎを加えてさっと煮て、せりを加えたら火を止め、余熱で火を通して完成です。
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基本のきりたんぽ鍋
だしがきりたんぽに染み込む美味しさは、きりたんぽ鍋の最大の魅力。また作ろう! と思えるほど美味しさをしみじみ感じます。
きりたんぽ鍋のベースはお雑煮にも使えるので、作り方を覚えておくととても重宝しますよ。おかわり必至なきりたんぽ鍋ぜひ作ってみてくださいね。
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